概要
フルネームは「ジョージ・アームストロング・カスター」。
南北戦争では北軍の士官として活躍し、時として「向こう見ず」とも評されるほどに勇猛な戦いぶりと、戦争中一度も大きな負傷をしなかった強運ぶりで後世に名を残した。
南北戦争終結後はインディアン戦争に従軍するも、リトルビッグホーンの戦いでは事前に副官や斥候が「慎重に攻めるべき」と何度も忠告したにもかかわらず、勝ちを焦ってこれらの意見を無視して拙攻を仕掛けた結果、数でも地の利でも勝る敵に逆に各個包囲され部隊は全滅。カスター自身も戦死した。
南北戦争の英雄は、アメリカ軍の歴史でネイティブアメリカンに負けた最初で最後の軍人となってしまった。
カスターの勇猛果敢な戦いぶりは典型的な「アメリカ的英雄」と称するに相応しく、また整った顔立ちの伊達男であったことも手伝い、白人を中心に未だ多くのアメリカ人たちから崇敬を集めている(現在でもアメリカ国内には彼の功績を称えるための銅像や、彼の名を冠した地名などがあちこちに点在している)。
その一方で、たびたび軍紀違反を繰り返したり、無謀な作戦を平気で実行するなど傲慢なところがあり、インディアン戦争のさ中には虐殺事件を引き起こすなど、情け容赦の無い冷酷な一面ももっていた。
リトルビッグホーンの戦いにおける敗死も彼の傲慢で向こう見ずな性格が招いた部分が大きいとされ、後世において毀誉褒貶の著しい人物である。
ナイトミュージアム
「2」にて甦った展示品として登場。「まず行動、考えるのは後で」をモットーとし、威勢は良いが頭はあんまり良くない愛すべきバカ。
常にポジティブに振舞ってはいるが、内心では散々な負け戦となったリトルビッグホーンの戦いの事を酷く後悔している節があり、終盤の乱戦ではそのトラウマなのか一人コソコソ物陰に隠れてヘタレていたが、主人公ラリーに説得されて奮起する。