概要
ポスターやDVDのパッケージ写真にも使われている、ボロボロの赤いワンピースに身を包んだ謎の女。……女?
三部作になっている「コワイ女」のトップバッターで、理解不能な怪異。
デザインは監督・脚本の雨宮慶太自身が担当。
ストーリー
既婚者と不倫の末、彼がようやく離婚したことで結婚を控えたOL吉沢加奈子(演:中越典子)は、とあるトラブルに巻き込まれ病院に担ぎ込まれたのを機に、恐ろしい体験を繰り返すようになってしまう。
そして自分が飛び下り自殺の巻き込まれたこと、自分が通勤で通っている道で過去に事故が起きていたことを知る。
が…………………
以降物語のネタバレになります
実はその事件、執拗に追ってくる「赤い女」とは何の関係もなかった。ならば何故自分を付け狙うのか、何も分からないまま逃げようとするも赤い女はどんどん異形と化し、遂に彼女は捕まってしまう。
最期の力を振り絞り誰何する加奈子に、赤い女はこう言い放つ。
オ バ ケ だ よ
謎
実際この女がなんなのか、なんの意図があったのかは一切明かされない。マンションのベランダで捕まった際、その下に「事件に巻き込まれる前の加奈子」が歩いている事と最後のセリフが「お前だよ」にも聞こえるため加奈子自身が赤い女と成り果ててループを繰り返しているという解釈もあるが、正しくは「オバケだよ」らしいのでそれは多分間違いだと思われる。
古典的なジャパニーズホラーでは珍しくない話だが、現代サスペンスホラー系なのに最後の最後で野良の怪異でしたーというオチは賛否両論。まあ完全に理解不能と言えば次の「鋼ちゃん」も相当だが……。