概要
2006年に公開された、雨宮慶太、鈴木卓爾、豊島圭介の3人の実力派監督による、“コワイ女”をテーマにしたオムニバスホラー映画。
三者三様の怖い女による恐怖体験が描かれる。
あらすじ
カタカタ
結婚を控えたOLが不条理な怨念に巻き込まれるジェットコースター・ホラー
原案・脚本・監督
- 雨宮慶太
キャスト
結婚を控えた加奈子は、婚約者と会った帰り道で“カタカタ・・・・”という奇妙な音を聞く。
その直後マンションから何かが落下し彼女に直撃。
さらに帰宅した彼女を持ち受けていたのは、赤いワンピースを着た異形の女だった・・・。
鋼-はがね-
ズタ袋をかぶった女に翻弄される青年をコワオモシロく描いたオフビート・ホラー
監督
- 鈴木卓爾
キャスト
自動車整備工場で働く関口は、工場の社長の妹とデートすることになる。
写真で見る限り、彼女はまぶしい笑顔の美女だったが、約束の日に関口が社長の家を訪ねると、ズタ袋をかぶった人間が、一心不乱にミシンを踏んでいた・・・。
うけつぐもの
呪われた血筋が悲しい惨劇を招く正統派ジャパニーズ・ホラー
監督
- 豊島圭介
監修
キャスト
- 道男-須賀健太:小学生の少年で、おかしくなっていく母のことを心配している。
- 菱川冴子-目黒真希:道男の母で、実家に帰ったことで様子がおかしくなっていく。
- 菱川敏江-左時枝:道男の祖母で冴子の母。道男と冴子を異様なほどに心配している。
母の冴子と共に、祖母の住む民家に越してきた道男。
彼は鴨居に並んだ遺影の中に、まだ幼い少年の写真を見つける。
それは7歳で行方不明になった、冴子の兄・正彦のものだった。
その頃から冴子の様子が徐々におかしくなっていく・・・。
余談
- 第1話「カタカタ」はヴィジュアル的に、洒落怖で語られたアクロバティックサラサラの元ネタ説がある。
- 第2話「鋼-はがね-」はカルト的な人気があり、pixivで投稿される本作のイラストのほとんどがヒロイン(?)の鋼ちゃんのものである。
- 第3話は呪怨シリーズの清水崇が監修していることもあり、完成度は非常に高いが、前の2作のアクが強すぎるためにほとんど話題に上がらない。