概要
三女神とは異なる大荒魂。愛宕の血筋に封印されてきた存在であり、その存在は刀剣類管理局すら把握していなかった。
その力は愛宕の血筋代々受け継がれ、安桜美炎の身体に封印が移った。
美炎が時折発動する力は、この大荒魂のものとされている。
正体
その正体は、人間との関わり方にそれぞれの意思を持っていた三女神や、生まれたばかりで何も理解できていないコヒメとは違い、「愛宕の血筋の人間と共に生き、側にいることだけを目的とする」非常に極端な人生観を持つ大荒魂。
外見は非常に大人びているが、性格は天然も入った非常に敵意は薄い。
それが美炎の身体を時折暴走させていたのは、美炎自身が力を求めたためであり、タギツヒメにとってのヒルコミタマのように存在する本体「カグツチ」の破壊本能に影響されたからであった。
本体でありながらカグツチの破壊衝動を忌み嫌っているが、一方で美炎の意思を尊重することを目的としていたため、美炎を破滅させないよう何かと裏で彼女なりに制御しようとしていた。
しかし表向きに出てくるのはカナヤマヒメだけであったこと、そして元は世界に驚異を与える大荒魂だったから、伝承では滅びをもたらしかねない悪とされてきた。
人斬りを行ったと思い込まされた美炎がカグツチの破滅衝動に冒されそうになった際は、カグツチの拒絶の炎を突っ切って美炎の意思を奪還、彼女を正気に戻した。
開放された美炎に全てを話した後、当人からカナヤマヒメ自身の望みを優先して欲しい、対等な関係で居たいと言われたことから、倒せば自身の消滅もほぼ確定するカグツチの討伐を、表の世界に居る刀使達に要請した。
カグヅチ討伐後は姿を保てなくなり姿を消した。しかし美炎との関係性が深くなっていたためか消滅はせず、深い眠りに付く。しかしカグツチの覚醒とともに再度目覚め、刀使の恐怖心に苛まれるカグツチに歩み寄る。そしてカグツチとともに刀使に対する恐怖心が薄れるまで幽世へ移ることとなり、美炎に別れを告げた。
カグツチ
カナヤマヒメの本体。破滅衝動のみに生きる存在であり、人間を中心に三つの考え方に分かたれていた三女神とは根本から異なる存在。
表の存在と性格も人格も正反対であり、最後はその反乱によって姿を保てなくなり倒される。
しかし回収されたノロには意思が残っていたようで、それに振れた日高見麻琴の身体を掌握、カナヤマヒメの奪還を目的に行動を始める。
つまるところカナヤマヒメが消滅しなかったのは、美炎との関係性の深さよりも実は完全に消滅しておらず、まだ生き残っていたためと思われる。
復活したカグツチは、一度刀使によって祓われかけたトラウマから、刀使という存在に強い恐怖感を覚えるようになり、麻琴に憑依したままカナヤマヒメを求めて活動を開始。日高見玄山を殺害して豪炎の結界を張り、全てを拒絶するようになる。
しかし刀使達との戦いの末、ついにカナヤマヒメがカグツチを受け入れる形で内包。幽世においてその恐怖心が解けるようになるまで現世を去ることとなった。
第5部では、ヒルコミタマのモデルの流用する形で登場。
パッシブスキルでダメージカットが付き攻撃時に様々なデバフや状態異常を付与する攻撃により、様々なプレイヤーを苦戦させるラスボスとして登場している。