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概要編集

原神に登場するキャラクター、カーヴェ×アルハイゼンのBLカップリング


カーヴェアルハイゼン
一人称
所属スメール/クシャレワー学院スメール/ハルヴァタット学院
元素
誕生日7月9日2月11日
命ノ星座極楽鳥座隼座
お互いの呼び方君、アルハイゼン君、カーヴェ
関係性先輩後輩

※カーヴェは特別親しい相手以外には「あなた」という二人称を使う





カーヴェについて編集

スメール教令院の六大学派「妙論派(クシャレワー学院)」の栄誉卒業生であり、妙論派の星と称される天才建築デザイナー。しかし、本人はこの称号に心動かされはしない。


よく目にするかの有名なサングマハベイ様の宮殿「アルカサルザライパレス」は彼の代表作。

しかし、このプロジェクトでのトラブルにより破産に陥ってしまい、現在借金をしている。

そのため、今は後輩である知論派のアルハイゼンの家に居候をしており、酒代もアルハイゼンにツケている様子。



アルハイゼンについて編集

スメール教令院の六大学派「知論派(ハルヴァタット学院)」に所属する書記官。


「書記官」という肩書きは一見「何だかすごそう」と思われがちだが、現実は違っており、この職位が何やら迫力ある響きの名を持っているのは面子を気にする教令院内の風潮のおかげである。


実際は書記官という職位は特に用のない会議には重要であろうと滅多に顔を見せず、担当する業務も書類の整理と保存のみである。

しかし、最上位の知恵を記録した書籍に触れ、多くの情報を知ることができ、尚且つ自分のペースが崩されることはないのだから、この職位はアルハイゼンにとっては最も好都合だといえる。







誕生日の手紙編集


アルハイゼン

日付2023-02-11
件名……
本文 スメールには、読書のために制定された記念日が存在しない。そして、それが一部の人たちにとって紙の書籍を読まないことへの言い訳となっている。たしか…パイモンは本に興味があるようだったな。知恵の殿堂には彼女に合いそうな書籍がいくつかある。それらを読みさえすれば、彼女は大多数の人を上回ったと言えよう
同封物創意.忠言.篤行の教え☆2各1冊。オリジナル料理「理想的状況」


SNS1「わざわざプレゼントを渡しに来てくれたのか。」「ではいただこう、感謝する。」(シティを背景に立ち、プレゼントを片手に持つアルハイゼンのデフォルメイラスト)
2023-02-11掲載元
SNS2 「見ろ!昼寝中だぞ!」「しーっ。」「じゅ、充分小声だったぞ…」「うぅ…誰がこいつを起こすんだ…?」「誕生日だって聞いたから来たのに…メモでも残すか?」「オ、オイラはやだぞ!起こしたら、またオイラの答えられないことを聞かれるからな!」(陽の光が差し込む自宅で、椅子に腰掛け膝に本を置き頬杖をついて眠っているアルハイゼンのイラスト)日本語版は文字数の関係でカットされているが、他言語版では「誰がこいつを起こすんだ…?」の文章の前に「誰かがドアを開けてオイラ達を家の中に入れてくれたけれど」という意味合いの文が入れられている
2023-02-11掲載元


カーヴェ

日付2023-07-09
件名!!
本文久しぶり。いくつかものを送りたくて、手紙を書いてみたんだ。聞いた話だと世界中を旅しているそうだが…さぞ苦労しているんじゃないか。最近、家のコーヒー豆が切れたから、いくつか新しい品種に手を出してみたんだ。そのうちの一袋を君にもあげたくて、手紙に同封した。僕たちで一緒に飲み比べてみて、一番うまいという結論に至ったやつだぞ。これを飲んで、日々の活力にしてくれたら幸いだ。人生というのは時折、起伏のあふ線で織られたタペストリーのやうに見える。それでも、君の線が未来に向けて綺麗にまっすぐ伸びていくことを、願わずにはいられない。旅が順調にいくといいな。
同封物コーヒー豆10袋。オリジナル料理「丹精込めた一作」


SNS1 「君の言う通り、せっかくの誕生日なんだから、今日は悩み事を全部忘れるべきだ。ご馳走、ありがとう。」「えっ?見てくれ!夕日が出てるぞ!」「本当に綺麗だな…」(ランバド酒場のテラスを背景に手すりに手をつき夕日を指差すカーヴェのデフォルメイラスト)
2023-07-09 掲載元
SNS2 え?もう僕たちの家に着いたのかい。みんなとの食事の約束までには、まだ時間があると思ったけど。カメラのほうを向けって…?ああ、そうか…客員教授として教令院に戻って講義をするから、そのための撮影か。カメラマンは君たちだったんだね。うーん、これでいいかな?誕生日に記念撮影って言うのも、悪くないな。(アルハイゼンの家の書斎の机で、設計図を描きながら頬杖をつきこちらを見るカーヴェのイラスト)
2023-07-09掲載元





魔神任務第3章第5幕編集



※以下ネタバレ注意












魔神任務第3章第5幕では、エピローグにて初めて登場する



計画の収束後ニィロウはグランドバザールで開催する祝賀会の招待状を複数人に送ったが、返事が無く届いているかすら分からない為、直接確認しにいってほしいとお旅人に使いを頼む


はじめに教令院に向かい、通行人にアルハイゼンの所在を尋ねると「知恵の殿堂でなら会えるはず」と教えてくれるのだが、続けて「本日書記官を探しに来られたのはあなた方で2人目です」と


「書記官と関係がとても悪いカーヴェさんも、先程同じ質問を私にされました。」




知恵の殿堂に行くと椅子に座り本を読むアルハイゼンの傍に見知らぬ男性が立っており、何かを問いただしている様子。この男性がカーヴェである。


この後旅人は何やらただならぬ空気を感じ取ったのか、はたまた話しかけるタイミングを見失ったのかは分からないが、暫く2人の会話を聞くだけの背景と化す

(この後「…なんか、ケンカしてないか…?」とパイモンが仲裁に入ろうとした際に「もう少し待とう、まだ行く必要はない…」と制している所を見るに好奇心の可能性も否定出来ない)






「そのくだらない本を読んでないで、はやく院内で何があったのか話せ。」

「くだらない本などでは無い。」





聞いた事のない声色である。

魔神任務で1番喋っていたと言っても過言では無い程会話をし、回想シーン等でも解説をしてくれていたアルハイゼンであったが、ここまで感情の乗った声で話している所は1度も無かっただろう(演技を除き)



その後、自分が居ない間に起こった教令院での出来事を聞きたいカーヴェと言葉足らずなアルハイゼンが口論になる(カーヴェが一方的に怒っていると言った方が正しいかもしれない)



その際アルハイゼンが賞賛を口にするとカーヴェは「心から発したものとは思えない」と否定し、それに対しアルハイゼンは「何を言う、俺の君に対する賞賛はいつだって心からのものだ」と返すが、それすらも信じられないようで2人の関係が相当拗れていることがうかがえる


(後にアルハイゼンが、アルハイゼンの言葉を疑う所がカーヴェがよく苦労する理由だと述べている)


カーヴェが苛立ちに任せ「君がそんな自己中心的で傲慢で皮肉屋な性格をしているから、僕は君と何かについて話すのが嫌いなんだ」と皮肉を返すような物言いをすると、それまで受け流していたアルハイゼンは途端に伝家の宝刀を取り出す。





「つまり、俺の性格が受け入れられないと?」

「ふんっ、当たり前だろ?」


「なら、俺の家から出ていくといい。」

「脅しか?卑怯だぞ!」





口論の後、カーヴェはアルハイゼンの言ったことの真偽を確かめる為にどこかへ行ってしまう為、魔神任務時点では旅人とカーヴェは面識は無い



アルハイゼンと旅人の会話後、ワープせずに1度知恵の殿堂を出てもう一度入るとカーヴェが戻ってきており、同じ場所の本棚付近に立っているカーヴェかアルハイゼンに話しかけると2人の特殊会話が聞ける。(この章の魔神任務はナヒーダの元素スキルに対応して作成されていないため心の声は聞けない)


恐らくキャラクターボイス以外でカーヴェの方が先輩だと明言されたのはここが初めてだった為、驚いた旅人も多いだろう






「…ん?鍵を1つ多く持って出かけてしまったようだ。まあいい、構わん。」


祝賀会の最中のアルハイゼンの発言である。

直前まで全く関係のない良い話をしていた為、本当にうっかり持ってきてしまった事に気が付いたようだ。


恐らく家を出る際に自分の鍵と一緒に持ってきてしまったのだと思われる

(アルハイゼンの待機モーションにて銀の鍵に金の鍵のキーホルダーが引っかかっている様子が見れるが、当時アルハイゼンは未実装だった為魔神任務では腕を組んでいるだけで実際にどのような状況だったかは正確には分からないが、恐らく待機モーションと同じような状況だと思われる)



普通は家を出る際に施錠をする時に気が付くと思うが、出る際に不注意で2つとも鍵を持ってきてしまったという事はその時カーヴェ自身は家に居り、家を出る際カーヴェに内側から施錠を任せた可能性が高いのでは無いかと思われる。


アルハイゼンに自分の鍵まで持っていかれたカーヴェは、外から施錠が出来ないため外出できないと思うと大変気の毒である






アルハイゼン伝説任務【隼の章】編集


※以下ネタバレ注意











2度目のカーヴェの登場はアルハイゼンの伝説任務【隼の章】の後半





教令院学生時代頃のアルハイゼンのかつての同級生であるシラージのハイブマインドを利用し代理賢者アルハイゼンを殺して自らが賢者に君臨する計画が失敗に終わった後、シラージの研究拠点を後にした旅人とパイモンは入口で待っていたアルハイゼンにハイブマインドについて質問をしようとするが、定時を口実に断られてしまう。


しかしパイモンがしつこく食い下がり、その後根負けしたアルハイゼンは2人を家に招待してくれる(一刻も早く家に帰りたかったのだろう)





3人が家に到着すると、アルハイゼンが家に人を招いた事に驚き、旅人らに居候している事をバラされないか怯え、アルハイゼンに友人のフリをする為に雇われた役者じゃないかと訝しがるカーヴェと最悪の初対面を果たすのだが、帰ってきてからアルハイゼンが席を外すまでの短い間にも2人は盛大な口論を繰り広げる


アルハイゼンが席を外した際に本当にアルハイゼンの友人なのか疑うカーヴェにパイモンが「お前はあいつの友達じゃないのか?」と聞くと、カーヴェ曰く「…昔は友達だった。今はもう違う。」との事だ。




アルハイゼンが資料を手に戻ってくると「ふん、自分の友達は自分でもてなしてくれ。」と不機嫌な様子でその場を離れるが、旅人らとアルハイゼンがハイブマインドに纏わる倫理観や根源の六罪について話していると何故か場を離れた筈のカーヴェが話に入ってくる


盗み聞きをするつもりはなかったが、聞こえた会話から旅人らを心配して声を掛けに来たようだった。




旅人らが変な学者に狙われたと言うとカーヴェは「狙われた…って、大丈夫だったのかい?」と気遣う表情をするが「主にアルハイゼンを狙っていて、俺(私)達は居合わせただけだった」と説明すると途端にカーヴェは「今日は外出しない方が良かったな」と言い始め不必要な程"わざわざ"アルハイゼンへの文句を挟み、パイモンがそれに困惑した様子を見せていた。




それに対してアルハイゼンは「君は場を気まずくしていることに気付いた方がいい」と指摘している。


カーヴェはその指摘に「おい、どの口が言ってるんだ!」と怒ったあと、少し間を開けてアルハイゼンの身を案じるように君は大丈夫だったのかと問うが、素直に聞けず不遜な言い方になってしまった為アルハイゼンはカーヴェが心配していると理解していないのか、態と分からないフリをしているのか(学院祭を見るに態と分からないフリをしカーヴェに罪悪感を持たせないようにしている可能性が高い)

悪くない、と答えたあとカーヴェを煽って怒らせている。






「…ふんっ。それで、結局のところ、その…君は大丈夫だったのか?」






口論を見たパイモンは、2人のどちらがおかしいのか分からなくなってきたと頭を抱えていた。

(旅人は怒ってその場を離れるカーヴェを見て心の中で「なんかカーヴェがまた怒った…」と思っている為、アルハイゼンの発言は別に怒るような発言でもないようだ)






任務終了後会話


伝説任務が終了し任務タイトルが表示される際に2人が向かい合って立っている部屋の扉の前に立たされるが、部屋に足を踏み入れると強制的に旅人が帰った後のカーヴェとアルハイゼンの会話場面に切り替わり口論を始める。


登場中はずっと喧嘩していたため、おそらく普段からこの調子なのだと思われる。

君ってやつは…!



この時ナヒーダの元素スキルで2人の心を読むと、カーヴェはアルハイゼンに言われた事を考え謀られているのではと不安に思ったり自分の酒癖の事を考えたりと忙しないのに対し、アルハイゼンは本棚に埃が溜まっているなとしか考えてない動と静の対比が見られる。

(ホヨラボでも心の声のボイスのみ聞くことができる)



会話を全て見終わっても部屋に入る度何度も同じ2人の口論が始まるため2人に近づくことは不可能だが、アルハイゼンの家は秘境判定では無いためチーム編成変更やマルチプレイが可能であり、アルハイゼンの家の中にいる時に世界加入申請を受ければマルチプレイ中は任務が進まない為立っているNPCのカーヴェとアルハイゼンをそのままに部屋の中に入る事ができる(※世界主にしかNPCは見えない)



※ちなみに一度アルハイゼンの家から出てしまうと中に入れなくなるため、注意が必要

(アルハイゼンの家はカーヴェのデート任務の特定の‪ルートを再度選択すれば何度でも入ることができる)




この伝説任務において「芸術性」を言及しているカーヴェに対し、塵歌壺の台詞にて「実用性」に重きを置くと言ったアルハイゼンは好みも正反対のようだ

カーヴェはアルハイゼンが買う家具に対して、美的センスに欠けるものばかりだと評価しているが、この会話でアルハイゼンが「ここは俺の家だ」と言っていることや塵歌壺のセリフで「居住空間の配置においてもっとも大切なのは、その家の主が快適に過ごせるかだ。」と旅人にアドバイスしていることを見ると、恐らく彼がカーヴェのセンスに従うことは無いだろう。






盛典と慧業 学院祭編集



Ver.3.6にて開催された期間限定イベント




(以下学院祭イベントをプレイしていない方でも、学院祭にてカーヴェとアルハイゼンの関係に何があったかが分かるよう学院祭そのものを時系列順に記載している為記事自体大変長いのでご注意ください。カヴェアル周り中心に詳細に記載している為2人に影響が無い部分は省略しています)


学院祭編集


学院祭とは教令院によって開催される長い歴史を有する賑やかな祭典であり「学院フェス」と「学院トーナメント」の二つに分かれている。


毎年開催される「学院フェス」では六つの学派がシティ内ににブースを出展し、お客をもてなすことで学派の魅力を宣伝する

一方四年に一度開催される「学院トーナメント」では六つの学派からそれぞれ1人ずつ代表が選出されチャンピオンの座を競い合う



第一幕 蝶が来ては去り編集


学院祭企画委員会のメンバーであるウィカスは今回の学院祭は大変重要である故に、学院トーナメントにて旅人に「特別評論員」としてそれぞれの試合を観察し記録して欲しいと依頼する



旅人はその依頼を受け依頼内容の詳細を聞く為に企画委員会メンバーのカリーナに会いに学院祭会場に向かうが、会場にて披露されたトーナメントの優勝賞品の1つである優勝者のみがかぶる権利を得る栄誉の象徴「才識の冠」を見た瞬間、先程まで周囲にいた人は居なくなり見たことの無い高齢の男性が目の前に現れる異様な光景を目の当たりにする。


その男性は「すべてが悪くなっていく」「人は争いをもたらし、争いは破滅を導く。罪悪の種は初めからとうに…」と言った後消え、周囲の状況も変わらず賑わっている為旅人は幻覚か何かを見ていた事を悟りこの学院祭に何か不穏なものを感じていた……



才識の冠

二十年前にサーチェンという学者が大枚をはたいて買い取り、教令院に寄贈した美術品。

サーチェンは学院トーナメントの優勝賞品である莫大な賞金も支援している。




学院トーナメント各学派代表

生論派代表(アムリタ学院)ティナリ
素論派代表(スパンタマッド学院)セノ
明論派代表(ルタワヒスト学院)レイラ
知論派代表(ハルヴァタット学院)ファルザン
妙論派代表(クシャレワー学院)カーヴェ
因論派代表(ヴァフマナ学院)笠っち(放浪者)

評論員

特別評論員旅人パイモン
評論員アルハイゼンニィロウ



各学派代表者達は生態普及講座の宣伝、優勝賞品である七聖召喚の限定カード、学派からの期待、研究人員や費用を増やす為等

それぞれ異なる理由によって学院トーナメントへの参加を決めたようだが、妙論派代表・カーヴェの参加理由は不動産を買うこと、そして自身が幼い頃に学院トーナメントに参加し惜しくも優勝出来なかった父の夢を叶える為だった。


カーヴェの参加理由を聞きファルザンは「ワシがいる限り、後輩が優勝できる確率は高くないが……仮にお前が才識の冠をかぶることができたとすれば、お前の父親もきっと喜ぶと思うぞ。」と言う

しかしカーヴェは「……もうそれは叶わないのです。」と答える。

実はカーヴェの父親はもう何年も前に砂漠で運悪く流砂に遭遇し帰らぬ人となっていたのだ



カーヴェはすぐに「もう過ぎたことです、人は今を生きなければならない。さ、話を変えましょう。僕のせいで気まずい雰囲気になったらいけない。」と切り替えた様子で話す



その後話題を変えたファルザンは「自分が住む為に不動産を買うのか?今はどこに住んでおるんじゃ?さっきは"アルハイゼン"の名も聞こえたが、お前たち何かワシに隠しておる秘密でもあるのか?」とカーヴェを問い詰める(先程不動産の話をした際にパイモンが口を滑らせアルハイゼンの名前を言ってしまった為)


カーヴェはアルハイゼンを家に住んでいることを旅人ら以外の人間には隠している為(ティナリ等は知っているがカーヴェ本人は恐らく隠せていると思っている)急に咳き込み必死に誤魔化そうとする。

嘘をつくのは不得手のようだ


口を滑らせた張本人であるパイモンは「オ、オイラは何も知らないぞ〜」とそんなカーヴェを置いて次の代表のインタビューへと向かった




「賞金が入れば、アルハイゼンの家から引っ越せる…!」 (カーヴェの心の声)編集

※スメール開催イベントの為、ナヒーダの元素スキルでキャラクターの心の声を聞くことができる




そしてナヒーダの命によって因論派代表として参加した放浪者によると「もうじき誰かが不幸に見舞われる」らしいが……





第一ラウンド



本ラウンドの目標は、スタッフの手によりスメールシティ内に放たれ飛び回る大量の蝶の中に3匹だけ混じる特殊に飼育された「迅速飛蝶」という一般の蝶とは外見が異なり飛行速度も少しばかり速い蝶を捕まえ、評論員であるアルハイゼンの元へ持ってくるというもの。


早かった者から順に3ポイント、2ポイント、1ポイントを獲得できる。



各代表はそれぞれ自分なりの作戦を考え迅速飛蝶を捕まえにシティへと赴く中、カーヴェはファルザンと手を組みとある計画を立てていた…




その計画というのは、過去にカーヴェが室内のデザインをした際壁の造花があまりにも単調すぎるという理由で、ファルザンの指導を受けながら飾り用とした造ったひとりでに動く機械仕掛けの蝶を囮としてシティに放ち、群れる習性を利用し機械囮で迅速飛蝶を自分達の元へ誘導するというものだった。



しかし自分達の元へ戻ってきた機械囮の後ろには一匹も蝶がついてきていなかった為ファルザンとカーヴェはシティ内を走り回ることになる。







その後ファルザンとカーヴェは何とか一匹の迅速飛蝶を捕まえアルハイゼンの元に向かうが、トーナメントのマニュアルにはポイントを1つの蝶のポイントを分け合えるというルールが無いためどちらか片方しかポイントを受け取れないと言う。



ポイントを分け合いたいカーヴェとルールに従うアルハイゼンによって

「なら、いま付け加えろ。」

「そんなことを俺がやるとでも?」

「僕の優勝を邪魔したいのか!?」 といつものように口論が始まる編集




そのどうしても優勝したい様子のカーヴェに、ファルザンがいつも自分を敬う後輩に今回のポイントを譲ろうと提案する。しかしカーヴェは「僕がポイントを取ったら、ファルザン先輩の功績が全て無くなってしまうじゃないか」と提案を断ってしまう。

ファルザンはまだ1試合目だから構わないと言うが、カーヴェはどうしても譲れないと言うのでファルザンの思いつきでクジ引きによって決めることになる。





みんなが見守る中カーヴェは見事にクジに負け、自分の運の悪さを嘆いた





そんなカーヴェをアルハイゼンは 「運が悪いクセに、クジ引きで勝負を決めていいと言う者はそう居ないだろうな」 と皮肉る



第一ラウンド勝者

1位ティナリ3pt
2位ファルザン2pt
3位 レイラ1pt


参加者が蝶を捕まえに行っている間、評論席に居るアルハイゼンに話しかけ何故評論員をやっているのかと聞くと「賢者の推薦だ。多分、代理賢者を辞めた俺が暇そうに見えたから、この仕事をできる余裕はあると思ったんだろう」と答えた為「そうか、お前も色々大変そうだな…」とパイモンが同情する様子を見せる

本人曰く「仕事自体は結構簡単だ、労力を費やすこともない」そうだ



ナヒーダの元素スキルで心を読めば「このラウンドの勝者は誰になるだろうな。」と少しだけ楽しみにしているような声色で考えている。





第二幕 砂が舞い上がり落ちる編集




第二ラウンド




第二ラウンドの試合会場は砂漠にあり、参加者に会うために旅人らは会場本部か設置されているアアル村に向かった。


本ラウンドの目標はアアル村付近のエリアのどこかに埋められた3つの地脈干渉器を停止させることだ。

この地脈干渉器は地脈の乱れをシミュレート出来るもので、常にエリア一帯の環境に干渉する。


そして本ラウンドは1人が持っていける水と食糧の量は決められている。また、試合エリアから離れた場合本ラウンドを棄権したと見なされる。(※特別評論員は試合専用のアラートデバイスを携帯しており、参加者の位置を把握する事ができる。このアラートデバイスは参加者が試合の任務を完了した際、音で知らせてくれる。)



最初に試合目標を達成出来た3人は、機械を止めるのが早かった順にそれぞれ4ポイント、3ポイント、2ポイントを獲得できる。





ここでもナヒーダの元素スキルでアルハイゼンとニィロウの心の声が聞ける

「今日のような天気は、試合に支障をきたすだろう。」(アルハイゼンの心の声)






会場では試合に参加するにあってプレッシャーを感じあまり眠れていないレイラが「カーヴェ先輩はそういう時、何かいい解決法がありますか?」とカーヴェに質問をする


カーヴェは「正直、ないね。物事の大半には、すぐ効くような解決法なんかないんだ。我慢し続けるか、終わるまで何とか持ちこたえるしかない」

「病気みたいなもの、かな?症状に合った薬を出せないときもあるから、そんな時は自然に治るまで待つしかない。」と言ったあと、元気を出して。とレイラを励ました。




試合開始直後ファルザンは今回もカーヴェに共闘を持ちかけるが、カーヴェは「砂漠には何度も来たことがあるし、機械は僕の得意分野ですから、僕にとっては造作もない。」と誘いを断る



試合序盤で旅人が地脈干渉器を探している筈のカーヴェの元に向かうと何故か1匹のコサックギツネに絡まれている

コサックギツネ?…どうしてこんなところに?うわぁ、僕の服に噛みつくな!こらっ!」


あとでもう一度話しかけると

「なんでもう1匹増えるんだよ…」と傍に居るコサックギツネが2匹に増えている






その後イベントストーリーを進め参加者の場所へそれぞれ赴いた後に改めてカーヴェの元へ行くとコサックギツネが3匹に増えており、どれだけ歩いてもカーヴェについてくるらしい。

様子のおかしいコサックギツネにカーヴェは食糧を分け与えるが、それでもついてくるコサックギツネ達にカーヴェは「鳴いたって無駄だぞ!食糧はもうない!この残り半分になった水筒の水はあげられない。」とついてこないように促す





「メラック!こいつらを止めてくれ!」

「ピッポ!」





旅人らが話を聞いてみると「はぁ、説明するだけでイライラするよ。砂漠をまだいくらも進んでいない頃から、こいつらに付きまとわれているんだ。」と

地脈干渉器の影響で混乱し、試合エリアからも離れてくれないという


どうやらなけなしの食糧も騙し取られたらしい





メラック編集


このイベントではカーヴェがメラックを紹介してくれるシーンがある




パイモンが「この空を飛んでるでっかい鉄の塊は、おまえのなのか?」と聞くと、カーヴェは「ああ、これは僕の工具箱で、メラックって言うんだ。」と教えてくれる。




カーヴェは外出する際に何かと持ち物が多い為、実用性のある持ち運び可能な工具箱を持っておくに越したことはない


前に砂漠で仕事をしていた時出会ったキャラバンがキングデシェレト文明の大変状態の良い機械コアを持っていた。

現在の妙論派の理論ではキングデシェレトの技術の由来や謎を未だに解明出来ていない為、こんな完全なパーツに出会えたのも何かの縁だと思い、あり金を全部はたいて購入したらしい


そしてそのコアをもとにカーヴェ自身が手ぶらで持ち歩けるオート工具箱としてメラックを作ったそうだ



複雑な命令は理解出来ないが、測量等の助手をしてくれる。

そしてカーヴェ曰く「一番重要なのは、口がきけないこと、グダグダ言って僕を腹立たせることもない。」誰かさんを思わせる発言をしている


カーヴェのその発言にメラックは「ピッポ!」と少し悲しそうな表情を画面に表示させている





カーヴェは自身の今のアルハイゼンの家に住んでいる生活を嘆き、自らの人生が悪くなってしまった可能性がある岐路をいくつか挙げだす。



「いつからか、生活がどんどん悪くなっていったんだ。」

「母さんがフォンテーヌで再婚しちゃった頃…それか、図書館でアルハイゼンに話しかけた頃から…」

「いや、それかアルカサルザライパレスのせいで僕の財布が空っぽになって、未だに借金の返済が終わらないせいかな。いつになったら終わるっていうんだ!」




その後カーヴェはコサックギツネ達をみて「よく考えてみたら、おまえたちも僕と一緒で運が悪かったよな」と地脈干渉器を探す事を一時中断し、影響を受けているエリアから送り出すことを決めた。


カーヴェの戦況を心配するパイモンにカーヴェは、どうしても放っておけないからまずはコサックギツネ達を送り出してから考える。と走り出してしまう






「カーヴェのやつって矛盾してるよな…あんなに優勝賞金を欲しがってるのに、助けたい相手は放っておけないんだな……」(パイモン)

「確かにちょっと変…もともと両立なんてできないでしょ…」(旅人)












夜になり試合も終盤に差し掛かった頃、残り2つとなった地脈干渉器のうち1つを見つけたもう1人のレイラは、カーヴェをもう1人のあたしより深刻な問題を抱えていると指摘する。


「カーヴェ先輩にはやりたい事がある。賞金をゲットしなきゃって分かってるはずなのに、矛盾した行動をする…二人目の人格なんてないはずなのに…自分自身との折り合いが全然つかないみたいにね。」

「笑ってるように見えるのに、心は楽しんでなくて、むしろ悲しんでもいる、みたいな。」








そして地脈干渉器が残り1つになり、残る選手はカーヴェとファルザンの2人のみになってしまった













旅人らが2人の元に辿り着くと、ちょうど2人は同時に地脈干渉器を見つけた所だった。


なぜこんなに地脈干渉器を発見するのに時間がかかったかのかというと、ファルザンは試合中に遺跡に閉じ込められていたからだったのだが……





カーヴェは旅人らと別れた後無事コサックギツネを試合エリアから連れ出すことに成功したが、試合エリアに戻ってきた頃には喉がカラカラで急に目の前が真っ暗になり、熱さにあてられて気絶してしまったそうだ。目が覚めると既に夜になっていて、最後の体力を振り絞り地脈干渉器をみつけたらしい



やり方が妥当ではないと理解していながら、行動しないとどうにも気が晴れず、心にうっすらとした罪悪感を抱え込んでしまうという



その後最後の地脈干渉器を掘り当てた2人は勝敗をまたクジ引きで決める事にし、アアル村へと戻った。







そしてカーヴェは見事当たりくじを引き当てた………







実は試合開始前に放浪者が言っていた「不幸な目に見舞われる」人間はファルザンのことで、カーヴェは不運ではなく、自身の罪悪感に苛まれた選択によって良くない結果を引き寄せてしまっているだけだった。



今回の成功体験によって「苦労したぶん報われた」と思ったカーヴェは、今後同じ様な状況に陥った際に自分を鑑みるとこなく行動する可能性があり、カーヴェ自身の苦労が運に左右されるものだと考えている現状はあまり良くないと言える。






その後砂漠で苦労したな、と言い合うファルザンとカーヴェの会話の後アルハイゼンが視線だけを動かす無言のカットが入る。

明言はされないがその後カーヴェがアルハイゼンに第二ラウンドの件で小言を言われ喧嘩したと言っていた為、恐らく砂漠で気絶した時に服や靴に付着した砂を発見し、本ラウンドにてカーヴェが何をしたのかを悟ったのではないかと考察されている。





第二ラウンド時点の選手得点

1位セノ4pt 
1位レイラ4pt 
2位ティナリ 3pt
3位カーヴェ2pt 
3位ファルザン2pt 




サーチェン誘拐事件



第二ラウンドが終わり休息時間となった旅人らは学院祭のブースに赴くが、そこで出会ったキャンディスとディシアからなにやらシティ内で怪しげな計画を話している奴らを見かけたと聞く




その計画とはサーチェンを拉致し、身代金を要求するというものだった。




旅人とパイモンはすぐさま教令院へと戻り、マハマトラのアーラヴに事の経緯を話し事件の調査を依頼することに


旅人らも何か手がかりを探すためにサーチェンの事を調べるべく、書記官であるアルハイゼンを頼る為本会場へと戻ることになる





2人の喧嘩編集



本会場へと戻るとそこにアルハイゼンの姿は無く、ニィロウによると既に帰ってしまったようだった。

そのまま旅人らはアルハイゼンの家を訪れるが………




なんとアルハイゼンはまだ帰ってきておらず、カーヴェが家の中へ招き入れてくれることになる


「あなたたちだったのか。……とにかく入ってよ。今ドアを開ける。」






カーヴェにアルハイゼンの所在を聞くと何やら不機嫌な様子

どうやら2人は第二ラウンドでの出来事が原因で喧嘩をしたようだった。





「第二ラウンドで起きたことについてあいつと話してたんだ。最後、僕がくじを引き当てただろう?いい人間にはいい運がまわってくるって証明だ。今の僕は絶好調についてるのさ」



「僕がそう言ったら、あいつはこう言ったんだ―――いつも自分の方が先輩だと強調するくせに、問題の対処をする際には先輩としてあるべき姿勢が見受けられない。ならその先輩というプライドにはなんの意味がある?―――先輩のあるべき姿勢ってなんだよ!先輩は先輩だろ!」



「それに!あいつはこんなことも言った!」

「―――君はもう少しよく考えたほうがいい。なぜどのラウンドでも運試しをする?その歳まで生きて、自分の最大のピンチに見向きもしないとは、信じられないなだってさ!」



「もう我慢できない!今回だけじゃないんだ。前回も前々回もこんな調子だった。あいつとの会話は本当にイライラするよ」





「どうせ僕たち、互いのことが気に食わないんだ。なるべく早くここから出ていくよ。今荷造りしているところなんだ。あいつのためにものを片付けたり、掃除したりする人なんてもういない!」

「壁の絵(※)も持っていく!今後、アルハイゼンは感性なんてものとはまったく無縁な場所で住むことだな。ハッ。」(※アルハイゼンの伝説任務にて登場した掛け絵のこと)





まだ優勝賞金を手に入れて居ないため直ぐに出ていくことは出来ないが、賞金を手に入れれば目星をつけている物件を買い、3日以内に出て行けるようにするという。


そしてその目標を実現する為に例え第三ラウンドで何が起ころうと、全力で優勝を手にすることを決める。




意気込むカーヴェを心配したパイモンは、第二ラウンドでレイラが言っていたカーヴェ自身の自己矛盾について指摘する

しかしカーヴェの中ではきちんと筋が通っているらしく、自己矛盾に気が付いていないようだった


それに対し旅人が「なんで負い目を感じるの?」と質問すると、カーヴェは途端に自分の事なのによく分かっていないような反応を示す。本人も簡単には説明出来ないようだ





そして旅人らは本題であるサーチェンに関する資料をアルハイゼンに探してほしくて家を訪ねたと話すと、カーヴェは最近あいつがそんな名前を口したのを聞いた気がするなとその時アルハイゼンが持って帰ってきていた資料を探して持ってきてくれる。

アルハイゼンはカーヴェにも暇があれば目を通すよう言ったようだが、カーヴェは読んでいないらしい




この時遠慮が無いことを指摘されるとカーヴェは

「あいつが僕のところからビールを持っていくときは随分慣れてる様子だったけどね」と普段から互いの間に遠慮なんてものは全く無いと主張していた

「それにあいつから見ないかって聞いてきたくらいだ。あいつの習慣からすると、片付けていない資料は読んでいいっていうことさ。気にする必要はない」とも





目を通したサーチェンに関する資料には

サーチェンは自分の事業を教令院に預けて、研究に出かけたこと

もし学院トーナメントの選手に特別認められる者がいたら、賞金だけでなく自分の事業や資産も贈呈するということが書かれていた



カーヴェはそれを聞き、もしもサーチェンの資産を相続できたとしたら、を夢想する。



するとパイモンが資料に挟まれたアルハイゼンが書いたであろうメモを発見する

メモには2つ丸がつけてある文章とよく分からない言葉が書かれていた

丸がついている文章はひとつは「サーチェン、生死不明」もうひとつは「才識の冠」




カーヴェによるとメモに書かれていたよく分からない言葉はキングデシェレト文明に関する古代文字らしい


カーヴェとアルハイゼンは学生時代に「キングデシェレト文明の古代遺跡における古代文字と建築デザインの方向性についての解読」というテーマで共同研究をしており、その際に古代文字を勉強したそうだ



メモに残された古代文字は「大いなる理想では虚無に対応出来ないかもしれないが、小さき選択ならそれに対抗できる」という文章で、その下にも小さな文字が書かれているという








資料から得られるサーチェンについての手がかりは無く、旅人らは報告を待つことになる。






以下カーヴェの心の声

「あいつ、メモをわざと残していったのか…それともただの偶然か?いや……偶然じゃないとしたら…」

「"小さき選択"だと?あいつが何を考えているのか、全く分からない…」









第三幕 人も集まっては散りゆく編集





時間が過ぎ、パイモンはマハマトラがシティに紛れ込んだエルマイト旅団を捕まえたと聞いた


もしかして前にサーチェンを拉致しようと企んでいたやつらなのだろうか……

旅人らは教令院へ戻りアーラヴに詳細を聞くことに




教令院へと戻ると、どうやらマハマトラは既に捕らえた旅団への尋問を終わらせたようだった。

するとなんとサーチェン誘拐事件を計画した犯人はサーチェンの息子だったという



旅人はシティ外に潜伏している傭兵を捕まえるべく、アーラヴと共に拠点へと向かう






しかし拠点に着いてみると、そこには犯人らと思しき傭兵たちが倒れているという異様な光景と遭遇する……

話を聞くとどうやら空を飛ぶガキに出合い頭にぶん殴られ、しばらくすると今度は緑の服の男が来て質問をしていったらしい

(一体そんな事をしたのはなんだ……!?)








サーチェンの息子シワニが父親の拉致事件を計画した理由は二十年もの間姿をくらまし、息子である自分を見る事もせず、認めた者に事業を譲ると宣う父親に自らを認めさせる為だった




そして旅人が「才識の冠のことは知ってる?」と問うとなにやらサーチェンが冠に深く執着している事や、冠を買ってから家に幽霊が出るようになり、たまに甲高い話し声が聞こえるようになったというなんとも不審な話が……



サーチェンは教令院に冠を寄付する前は、部屋に閉じこもって狂ったように連日冠を研究していたらしい

サーチェンは当時から様子がおかしく、砂漠に調査に出かけて数年戻ってこなかったかと思えば、まるで人が変わったように誰にも理解できない言葉をぶつぶつと口にして、昼も夜も論文を書き続けていたから冠を研究し始めても誰も気にしなかったという




「今思い返せば、あれはもう僕の父などではなかったのかもしれない。サーチェンの皮を被った…砂漠から帰ってきた悪魔だったのかもな。」






アルハイゼンが態々メモに残す程気にかけている「才識の冠」


この骨董品はやはり何か問題がありそうだ……






旅人らはこのことを委員会メンバーであるカリーナに伝えるべく、本会場に戻るが……






第三ラウンド






なんと既に第三ラウンドが始まっており、才識の冠は第三ラウンドの試合目標だったのだ!



旅人らが才識の冠を調べたいとカリーナに伝えると、実は試合開始前に試合会場であるマウティーマ稠林に置いてきてしまっているという





本ラウンドの目標はマウティーマ稠林で冠を見つけ出し、指定された場所まで運び、台に置くこと。

最初に冠を配置出来た人は4ポイントを獲得できる








現時点の得点に大差が無いことを踏まえると、最初に冠を置いた人が最終的なチャンピオンになる可能性が高く恐らく激しい戦いになる為、シティにある本会場からマウティーマ稠林の試合会場に今から向かったとしても間に合わないかもしれない……



しかし旅人は直接冠を探しにマウティーマ稠林の試合会場へと向かった



するとやはり既に冠は初期配置には無く、選手の誰かがゴールへと運んでいるのだろう





それならばと旅人らは終点で選手を待つことにする





冠をめぐる争い編集





終点に到着するとイベントムービーが始まる





アルハイゼンとニィロウの実況解説と共に試合が進んでいく







(イベントムービー部分微省略)


メラックを巧みに使い冠を手に終点へと転がり込むように躍り出たカーヴェであったが、冠を手にした瞬間頭が割れるように痛み、頭の中に謎の声が聞こえるようになる




「そうだ そのまま…冠を置け。君の欲するすべてが手に入る」

「君なら、私を失望させまい」



「誰だ?頭の中でしゃべるな…!」

「わけがわからないぞ…」


そう言いカーヴェは終点の台へと才識の冠を置く




すると目の前に幻のような高齢の男性が現れた


その男性は冷静に、だが少し高揚したような声色で「ついに…私の財産を受け継ぐ者…私の研究を受け継ぐ者が現れた。」「さあ、カーヴェ。いい子だ、私のところに来い…」と言った





男性の正体はサーチェン。正確にはサーチェンの意識の欠片の一つだという




サーチェンはカーヴェを見て不思議な縁だと感嘆した声を漏らす。

カーヴェは昔会ったある人を思い出させる、と。だがカーヴェの信念はその人(彼)より強く、世の辛苦を熟知している。故にサーチェンのすべてを継承する資格があるのだと







そしてサーチェンはその場にいる選手らに「これから話す事はとても大事なことだ」と証人になるよう懇願する







教令院には数多の奇才がおり、ひとりひとりが特別だ。

だが、あえて後継者を1人に絞るとしたら、私は君を選ぶだろうカーヴェ。

君が優勝したからというだけではない。君は私と似ているからだ。


私たちは共に哀れな理想主義者であり、それこそが私たちの苦しみの源だ。





そしてサーチェンは二十八年前に砂漠で八年間過ごした際に見た戦争殺し合い永遠に終わらないものたちを見たという


水源の奪い合い、キャラバンからの略奪、民衆に対する搾取。

これらは一日たりとも止むことはなく、防砂壁の外側の世界はサーチェンの思い描いていたものとは完全に異なっていた





その苦しみを見たサーチェンは、彼らを救う道を見出したいと切に願った。







その願いに共感したのか、カーヴェは切実そうにサーチェンに問う

「それで…答えは見つかったの?」









因論派の学者であったサーチェンは、因論派の知識に答えを求め、歴史を研究し、社会を分析した。

サーチェンは答えを見つける為に人間性に関する実験を数え切れない程行ったが、ついぞ答えは見つからなかった

それどころか、答えなど最初から存在しないということに気がついた






「過ちを簡単に誰かのせいにすることはできない。罪とは人間の性に刻まれたものなのだから。人は争いをもたらし、争いは破滅を導く。これは人間の力では逆らうことのできない、必然なのだ」




どんなに歴史から教訓を得ようと研究しても、皮肉なことに歴史からはは何ひとつ教訓を得られず、すべては悪くなるばかりだという結論にたどり着いたのだと言う


そして学んできたことの意味が分からなくなったサーチェンは、重くのしかかる虚無に生きる気力を失い……自らの命を絶つことにした。

だが偶然にもサーチェンは、意識の一部を保存出来る「才識の冠」を手に入れ、自らの経験をその中に書き込み、教令院と契約し後継者を探すことにしたのだ










その話を聞いたアルハイゼンは問う

「この世界に絶望したというのなら、どうしてまたこんなことをした?」




その問にサーチェンは今まで行ってきた数多くの人間性に関する最後の実験だと答える。

いつか人間性のわだかまりを解き、世界を正しい方向へと導く者が現れると願っている、と







「つまりあなたが欲しがっている継承者は、天才でありながら、常人の苦しみも理解できる人間でなければならないということだな。それが人間性、社会、そして世界に対するより明確な認知につながるからだ。」

「でも、こう考えたことはないか?富は人間の心を麻痺させ、外部の苦しみに対する感覚を失わせる。あなたの財産を継承し理想主義者が、必ずしもその意志を最後まで貫けるとは限らない。」

アルハイゼンは続けて指摘をしたが、サーチェンはそれも含めて実験であり、どちらにせよ研究には進捗があると述べた。









そしてサーチェン呟く

「カーヴェ、愛しき子よ…君は私のためにいる。」





「ほ…本当にすべてを僕にくれて、そのうえ好きにしていいと?」






「私は自分の目を信じる。冠を戴き、私のためにこの道を最後まで歩んでくれ。」


「この結論は君を苦しめるだろうか?それとも、多くの富が君を麻痺させるだろうか?」


「君の答えが楽しみだ。私のやってきた研究はすべてア――――」





サーチェンの言葉を聞き、冠を戴くかと思われたカーヴェだったが、サーチェンが全てを言い終わる前に冠を地面に叩きつけ壊した。








「もういいだろ。」



「僕の人生は既に最悪なんだ。これ以上ひどくなってたまるかっ」



「あなたのお金は受け取らない」



「苦難に強いられる人々をたくさん見てきたと言ったな?あなたの事業で、彼らを助けてやってくれ!」





その言葉を聞くとサーチェンは微笑み、瞬く間に胡散して消えた









疲弊している様子のカーヴェに、パイモンやティナリは体調を心配する声を上げる

カーヴェもそれに大丈夫だと応えていた







そしてアルハイゼンが評論員として問う



「冠はカーヴェ選手によって叩き壊されたが、その前に彼は試合目標を達成した。」


「ルールに則れば彼が第三ラウンドの勝者であり、合計得点から見ても、今回の学院トーナメントのチャンピオンだ。」


「学院トーナメントのチャンピオンとして、及びサーチェン直々に推挙された継承者として、カーヴェ選手はサーチェンのすべての財産を継承する権利を有する。」




「それではもう一度聞こう。本当にサーチェンの財産を、すべて寄付するのか?」





「さっきも言っただろ。この世界が良くないと言うなら、彼の遺した事業でそれを変えればいいじゃないか。」


「単に否定するだけではなんの結果も出せない。僕は彼とは……違うんだ。









「分かった。書記官として、この件を資料に記録しよう。」











そうして第三ラウンドは終わりを迎えた。











僕もあの人の研究が正しかったかどうかは分からないし、どうすればあれを完成できるかなんて、尚更分からない。



ただ分かってるのは、すべてをここで止めれば、参加者は誰も苦しんだりしないってことだけだ。



今回が最後のトーナメントってわけじゃない。これからも誰かが、このトーナメントに参加する……未来の学者たちだって、引き続きこのために研鑽を積むだろう。




でも、サーチェンの話は人々を苦しませるものだ。だから…ここまでにするんだ。これ以上広げちゃいけない。



僕たちがみな学者である以上、彼の観点をむやみに否定するのもまた、傲慢な独断だが……大丈夫。この責任は僕が背負えばいい




僕にとって、これでよかったんだ。僕にも…これしかできることはなかった。








そう言ったカーヴェに、アルハイゼンは賞賛を口にする




「よく言った。君は、大半の人々が欲しても実行する勇気のない、正義と理想を述べたんだ。」

「俺から見れば滑稽であることに変わりはないが、君は自身の問題に気付いている。プライドがそれを認めることを許さないだけだ。」





「でも、君のその見解は受賞の舞台で発表されるに値する。今大会の開催委員会を代表して、君の優勝を祝福しよう。おめでとうカーヴェ選手」







「はあ?か、勘違いするなよ。誠意のない賞賛なんかいらない!」








終始一貫の慧業編集






第三ラウンドを終えた旅人らは、カーヴェの授賞式に参加する為に本会場へと向かった





カリーナは、カーヴェがサーチェンの資産を受け継ぎ、それらを全て寄付したと発表する。


授賞式にて登壇したカーヴェは大金を寄付した理由や感想を求められる






「こ…こんな場面で何を話せばいいのか分からないけど…優勝できて嬉しいよ。運の要素も多分にあっただろうけど。」

「金を寄付した理由については…サーチェンの見解には賛成できないし、彼の金も欲しくはなかったからだ。自ら体験しないと分からないことなんてたくさんある。彼も僕も、決めつける資格なんてないんだ。」



「でも、そういうことを話し出すと、複雑で重たい話になってしまうから…ここでは割愛する。他には…特にないな。ではこれで。どうもありがとう。」






そう言って去ろうとするカーヴェにカリーナは唯一残っていた賞品である七聖召喚の限定カードを授与する


授賞式後カーヴェはこの限定カードを"ただのカードだから僕が持っていても仕方がない"と無料でセノに譲ろうとしたが、セノは無料では受け取れないと百万モラで買い取る


お前はこのカードの価値を分かっていないとセノが「少なくとも百万モラはする」と言うと、カーヴェは「いくらだって!?」となかなか聞けないくらいの鬼気迫る大声で驚いていた




思わぬ臨時収入にカーヴェは「これで今月の返済は無事乗り切れるはずだ。それどころか、少し手元に残るかな?後で食事を奢るよ。ティナリとコレイも呼んでやってくれ」と言っているため、毎月百万モラ近くをドリーに支払っているようだ。







友人たちとの食事会





参加者の元をそれぞれ訪れたあと、旅人とパイモンはカーヴェに招待された食事会の為にランバド酒場へと向かい、カーヴェの奢りで食事を楽しんだ





食事会の前にあった参加者たちの話になり「笠っちだけはどこにいるか分からない」とパイモンが零すと、カーヴェも「アルハイゼンのやつもいないな。せっかく、今日は機嫌がいいからご馳走してやろうと思っていたのに。まさか姿も見せないなんてな。」 「…あいつめ…どこにいるんだ?大体あのメッセージは…」と愚痴る






その後、改めて第三ラウンドで冠を躊躇いなく投げ捨てたことに対して指摘されるとカーヴェは



「…冠を手にした瞬間から、サーチェンの意識が語りかけてきたんだ。彼の絶望と恐怖が…ずっと僕の頭の中に渦巻いていた」


「彼はそうした思考を絶えず頭の中に送り込んできて、それはまるで僕の精神を制御しようとしてるみたいだった…頭痛もだんだんひどくなる一方だったしね。」


「前も言ったように、彼の見解に価値がないとは限らない。でも、人を不幸にしてしまう研究なんて…存在しない方がいいと思ったんだ」



と語った。


ティナリは、サーチェンの理論や実験を評価するつもりは無いが、彼の選択はそんなに悪いものじゃなかったように思う。彼がカーヴェを選んだのは、その証明でもあった。と語る





その後も会話を楽しむが、カーヴェはまた急に「幸い、今はアルハイゼンもいないからな。でなければ、また嫌味を言われていたところだ。」と言い出す





それに対しコレイとティナリは

「カーヴェさんて、いてもいなくても、いつもアルハイゼンさんの話をするよな…」

「もう毎度のことだからね、諦めたよ。」


と呆れた様子を見せていた。カーヴェはそんな2人に特に反論もしなかった為、いつもアルハイゼンの話をしている自覚はあるのかもしれない。







「何を言ってる、アルハイゼンはもういるじゃないか」




「いるって…どこにだい?ど、どうして教えてくれなかったんだ!?」




「いる――――みんなの心の中に。」


(凍る一同)




「なんて怖い話なんだ。僕は心底ゾッとしたぞ……」








その後カーヴェは自分からアルハイゼンの話をしだしたくせに「あの男の話はもうよそう」と話題を切り替えている




旅人が食事会を離れる際にカーヴェが後で教令院に行くと話しているのを聞いた。







今日はうまく注文できたな。浪費もしなかった。おっと、そうだ……もつ何品か注文して持ち帰るか……(カーヴェの心の声)







サーチェンに研究のその後




学院トーナメントが無事終了し、サーチェンと冠のことも解決できた。

しかしサーチェンは冠を砕かれる前、研究に関する事柄を口にしていたようだ……


もし言いかけていた事が"場所"で、サーチェンの研究がそこにまだあったとすれば、誰かが見つけてしまうかもしれない。

旅人は推測のもと、サーチェンが口にした「ア――」をアアル村だと仮定し、研究を探しに向かった。










するとそこには閉会後姿が見えなかったアルハイゼンが居た




どうやら先に推測し、サーチェンの研究資料を見つけ、読んでいたようだ


事前にサーチェンの事を調べていた時、サーチェンの生涯についてを見つけ、研究に興味が湧いたという

評論員を請け負った理由でもあるらしい。




サーチェンの意識の断片と相対した際、推測し、その後アアル村の研究を見つけた



資料を読んで何か影響がないか心配するパイモンにアルハイゼンは誤解を正しい、自身の見解を述べる。







「サーチェンがあの大建築家を継承者に選んだのは、資料に記録された"災難"と"人間性"に共感できたのが、あいつだけだからだ。」

「共感して、初めて人は苦しみを覚える。過去への無力を感じ、現在に迷い、未来に対して悲観的な態度を抱く。」





「共感する力は諸刃の剣なんだ。その点において、明らかに俺とサーチェンは異なるタイプの人間だといえる。」





「共感が過ぎる人間というのは、友人も多い。広い社交の輪は彼らに社会的利便性をもたらすが、それは却って目的を達成することを難しくしてしまうんだ」

「真に重要とされることにおいては、どうしても他人と関わるのを避けられない。そのうえで誰も傷つけず生きていくのは難しいことだ。」



「目的を達成するためには、他人と敵対することも覚悟しなければならないが…それは誰もが耐えられることじゃないからな」

「この資料に書かれた、客観的で、沈鬱で、負の側面が強調されたものは……結局、サーチェンの視点からの"実験"と"結論"でしかないんだ。」





「学者として、サーチェンは紛れもない天才だ。」

「彼は世界の暗黒面を人間性のせいにした。そして多くの実験を行い、基本的に信頼できる……いや、"正確"な結論を導き出した。」


その見解にパイモンは世界が悪くばかりなのか怖くなるが、アルハイゼンが言うには、この後別の誰かがくるからその時に聞いてみろと…







そして旅人はカーヴェに残していたメモの古代文字の意味を問う




「大いなる理想では虚無に対抗できないかもしれないが、小さき選択ならそれに対抗できる」


「選択によって、理想を追い求める者は幸福が皆に訪れることを祈る。たとえそれで自分自身が排除されるとしても、かの者は真理に触れることはない。その目を遮る愚かさを消し去るまで」



「俺は、かねてよりその類の理念を認めていない。自己犠牲によって、強引に"ハッピーエンド"をもたらそうなどと……あのサーチェンにだって理解できないだろう。」

「だが残念なことに、どんな観点でも支持する者はいる。そして、性格は運命を決めるんだ。」



恐らく、あのメッセージはカーヴェに向けて書いたのだろう






この後その場を去ろうとしたアルハイゼンにパイモンは「こんなものを見るためにここへ来たのか?そのせいで、おまえはご飯を食べそびれたんだぞ!」「今日はカーヴェの奢りだったんだからな!」と言う




「ご飯?……そうか、だが想定内だ。確かに、会食をするにはいいタイミングだったからな。」


「あいつなら、包んで持ち帰るくらいはするだろう。じゃあな」



と言ってそのまま帰ってしまう。




カーヴェが持ち帰ろうとしていた分は……アルハイゼンの分だったようだ……








その後その場にやってきた誰かとは、ナヒーダと放浪者だったようで、サーチェンに関する見解を述べた後、カーヴェの願いを汲み、サーチェンの研究資料は封印すると言った。



もし今後サーチェンが歩んだ道を通りたいという人が現れても…私は止めたりしないわ


因論派の後輩がいつか、サーチェンの理論を理解できるようになったうえで、絶望を乗り越える方法を期待しましょう





盛典と慧業限定世界任務【「二十年前の出来事」】詳細編集





Ver.3.6 盛典と慧業開催期間中のみ受注できる世界任務





盛典と慧業 第一幕 蝶が来ては去り 完了後に発生し、この任務に関連する世界任務を全てクリアするとエピローグのカーヴェとの会話にて選択肢によるEND分岐が発生する。


このEND分岐はエピローグでの分岐の為イベント第三幕完了後に世界任務をクリアしても反映されるが、世界任務クリアをせずエピローグに進むとそもそも選択肢が発生しない。

(分岐についての詳細はイベントエピローグについてに記載)



※以下は分岐の前提である世界任務の詳細なので、イベントでのカーヴェとアルハイゼンについての文章はありません。






【世界任務受注】


第一ラウンドを見届けた旅人らは、次に砂漠で開催される第二ラウンドまでの休息時間で学院祭を楽しむべくドリーの元へ向かった。


するとどこからか「もしこいつが成功したら、えらいことになるぞ…」と話す怪しげなエルマイト旅団の傭兵の声を聞く


不審がる旅人の様子を見たドリーは「私は学院祭に関する独占情報を握っていますわ。興味がおありでしたら、また後で私と取引して下さいまし」と持ちかける。


ドリーの会話が終了するとイベント第一幕完了し、世界任務「二十年前の出来事」が受注される




【任務ストーリー】編集


改めてドリーに話しかけると百万モラを渡せば独占情報を教えてくれるという。

値段交渉も受け付けないと頑なな態度を取るドリーにパイモンが「たかっ!やっぱやめよう!百万モラがあれば、美味しいものがたくさん買えるぞ!」と言うと「どれどれ…なんと!?パイモンは本日の千一人番目のお客様ですわ。特別に百万モラの独占情報を無料で差し上げちゃいますの!」と先程までの頑なな態度を一変させる。



いつもモラに異常にこだわるドリーの不自然な態度に旅人らは不審がるが、ドリーが言うには学院トーナメントに優勝者のみがかぶる権利を得られる才識の冠には何やら隠された過去があるらしい……



その過去とは冠が学院に寄付された後、1度だけ紛失されたことがあるというものだった。

しかし旅人らは冠が紛失されたという事実は聞いたことがなく、ドリーを訝しんだがどうやら証人がいるらしくカシュミールという若者に「二十年前の出来事」という合言葉を言えば詳細を教えてくれるという






カシュミールから話を聞いてみると、どうやら二十年前6才だった彼が当時学院トーナメントの試合を見にこっそり抜け出した際、シティの外で迷子になり1人で怖くて泣いていると不思議な生物と出会ったらしい(アランナラのことだろう)

不思議な生物達が彼を試合会場へ連れて行ってくれたが、到着した時既に試合は終わっていてカシュミールは非常に残念な気持ちになったそうだ。


その時、不思議な生物の一匹が冠を引きずって歩いているのを見かけたらしい。

月明かりで輝く冠はとても綺麗で、彼はその不思議な生物の後をつけた。すると不思議な生物は冠をアビディアの森のとある木のうろに隠したあと消えてしまったという。

カシュミールは冠を触って見たかったが、ちょうど母さんの声が聞こえた為その場をあとにし、後日何度もそこを訪れてみても何の手がかりも無く紛失されていたはずの才識の冠もトーナメント会場に問題なく展示されていた





旅人らはカシュミールの証言を元に木のうろを見つけ中を捜索したが、アランナラが書いたらしきメモだけがあり、何の収穫も得られなかった。






サーチェンの過去について



その後再度ドリーに話しかけると、どうやら今度は才識の冠を教令院に寄付した学院祭の協賛者である学者サーチェンの貴重な資料を手に入れたらしい。

この資料の詳細を調べるべく、旅人は第二ラウンドの会場であるアアル村にて過去の学院トーナメントを知る者達に話を聞く。



すると二十年前の学院トーナメントは最も激しい戦いだったと話す人物が……

彼によると二十年前のトーナメントには彼の友人も参加しており、その友人のことを「まっすぐで優しくて、同時にか弱くて繊細で、友人達を大切にしてくれていた」と語る。

しかしどうやらその友人達は既に隠居、失踪又は亡くなっておりもう二度と過ぎた時間は戻らない





1度紛失したが隠蔽された才識の冠、そして激しい「死闘」を繰り広げトーナメントに参加した友人たちの不幸………二十年前の学院トーナメントでは何かがあったようだった。






その後教令院へと戻り学院祭企画委員会のメンバー・ウィカスに話を聞くと、当時冠が紛失されたのは事実であるらしく、同時に二十年前に性格が豹変したという人間が居たという話も。しかし性格が豹変したとされる人間は皆もう亡くなっており、当時の様子を確認する術はもう無い。



旅人らはとある証言を元に、サーチェンと署名がある文書を持っている傭兵の居るダーリの谷へ向かうと、サーチェンの文書は何やら不穏な文が綴られていた……





ぼやけたメモ


神々が強大だった昔、万物は神につきまとい、苦しむ者は耐え忍んでいた。

神々が身を引いた今ら人々は知恵を開花させたが、苦しむ者は相変わらず苦しみの中にあった。

……

璃月には「人生逆旅の如し」、稲妻では「はかなき世をも、うつつと見ず」という言葉があり、見る度に心を痛めるものだ。

そのわけを究明しあいと思い、スメールの歴史を見渡して見たものの、変わらないのは人の本性だけだと分かった。

砂漠に来てから計六十四回実験を行い、七年余りを費やしたが。

……

人間は囚人のごとく、また囚われの獣の如く、どちらかが永遠の苦しみに落ちるまで、互いの快楽を餌食にし続ける。

ゆえに利益を得るものがいれば、必ず損なうものもいる。

楽があれば必ず苦があり、誰もが被害者となり得、誰もが加害者となり得るのだ。

人間の本性は貪欲と無関心だ。貪欲ゆえに悪を働き、無関心ゆえに他人の悪を見て見ぬふりする。

……

こんな世の中に、何の意味があるのだろう?「現在」にとっての「未来」は、まるで「過去」にとっての「現在」のようだ。

争いは永遠に続き、安寧な日々等どこにもない。争いこそが真理なのだ。

一切万物―――私の知識、私の知恵、私の人生―――すべては虚無である。













余談編集

スメールの飲食店やオルモス港の掲示板などでは、2人のものと思われる書き込みを見ることができる。また多くの人が2人の喧嘩を目撃したり言及していたりする。それらから、2人の喧嘩が日常茶飯事であり、スメールのありとあらゆる場所で行われている事がうかがえる。


カーヴェの姿が公開される前からプレイアブルキャラの紹介文やボイスからカーヴェについて言及されていたため、名前は早くから認知されていた。アルハイゼンの家に一緒に住むようになった経緯は不明だが、アルハイゼンによると友人というよりルームメイトのようなものらしい。



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