概要
ガス銃とは、毒ガスや催涙ガスなどを中に詰めたガス弾を発射する装置の俗称である。主として警察や軍隊が、暴動やデモを鎮圧する際に催涙ガス弾を発射するために使用する。
ガス銃の種類として、ガス弾専用に開発されたものと、グレネードランチャーやショットガンなどの既存の銃火器にガス弾を装填して発射するものの2種類がある。
日本では警察機動隊が「ガス筒発射機」の名称で装備している。警察での正式名称が「ガス銃」ではないのは、名称を「銃」としてしまうと使用に際して法律上の様々な制約を受けてしまうからである。
それでも威力は高く、三里塚抗争にて機動隊が直接照準(水平撃ち)で発射したものが活動家に命中、頭蓋骨陥没で死亡させてしまった事例すらある。このため日本警察では原則的に斜め上へと打ち上げるように発射される。
一方、海上保安庁ではM870ショットガンにガス弾を装填してガス銃としている。