概要
生物化学兵器とは、生物のみにターゲットを絞った無差別殺戮兵器である。
略称はBC兵器。
リアルでの生物化学兵器
生物兵器
生物兵器とは、病原体を兵器転用し感染症によって目標地域の人間を抹殺するものである。
そのため軍用犬や軍馬は入らないので注意が必要。
これらはいくつか原則が存在する。
炭疽菌は1-3を満たすため、有用とされた。
エボラ出血熱は1を満たすものの2-4が不可能で生物兵器には不向きである。
歴史は古く、古代では病死した家畜を川に投げ込み、敵の飲料水を汚染しようという作戦が取られたこともあったといわれる。
また、アメリカでは先住民を攻撃するために、天然痘患者の使用した毛布を贈る作戦もあったらしい。
日本でも、第二次世界大戦中は、731部隊等がペスト菌爆弾を研究していた。
現代においてもIEDや自爆テロ等において感染者を用いたり、汚染物質を用いるなどが行われる事が想定されている。
化学兵器
(臭素系の毒ガスは、致死性が低い、所謂催涙ガス)
サリンやVXガス、マスタードガス(匂いが芥子に似ている)などが有名。
生物兵器と比べ、安価で簡単に投入することができる。
こちらも古くから使用されており、古代でも松脂と硫黄を混ぜて亜硫酸ガスを作るという戦法があったとされる。
第一次世界大戦でも、砲弾に毒ガス(液体か個体の状態)をつめて敵陣に打ち込む作戦が取られた。
第二次世界大戦では、敵国の他、ユダヤ人虐殺などにも使用されている。
第二次大戦以降は、正規軍→ゲリラ、軍隊→民間人など弱者虐殺用に用いられる。
フィクションでは
兵器として
フィクションでは、宇宙人等が使役する怪獣等を指して「生物兵器」と呼ぶこともある。
また、遺伝子操作などで作った戦闘用の怪物を含む場合もある。バイオハザード(ゲーム)のタイラントなどが代表格か。
実はこの用法は誤りで、正しくは生体兵器と称する。
毒ガスや細菌兵器の場合、現実と同様一定地域の人間を大量に殺戮することを目的に使用されることが多い。また、フィクション世界内でも「非人道的な兵器」と目されている。
ネタとして
不味い料理等を、生物化学兵器と称することがある。