概要
本作最大の敵で黒幕。妖魔側の魔導士。妖魔を従えて、自ら「妖魔の側の人間」を自称する。元は香津美の父ギゲルフ・リキュールの弟子だったが、邪界を利用し支配者になる野望を抱き、ネメシス側に寝返り暗躍。その証として半身を捧げる。
嘗てギゲルフを裏切り邪界への門を開き、妖魔側の女神ネメシスを甘言で惑わし人間界へ侵攻するもギゲルフが己の命と引き換えに邪界への門を閉ざし野望は一度断たれたが、今度は門を開く「鍵」となる香津美・リキュールをつけ狙う。
ラリー・シャイアンの妹ローザ・シャイアンを妖魔側に引き込み、香津美の恋人ロバート・デ・ヴァイスを殺害、香津美を闇堕ちさせるなど、策を弄して暗躍する様子から謀略家に見えるが、その実態は他人を騙したり捨て駒にして利用する、人質をとって相手を従わせるだけの典型的な小悪党タイプ。
その悪質なやり方故に因縁のあるラリーからは勿論、一応味方であるはずの妖魔側(人間界との共存を望む穏健派)からすらも信用されておらず、最終決戦に於いてネメシスより捧げた半身を返還され、「完全に力を取り戻した」として、大量の妖魔、上級妖魔を戦力として投入する。
当初はその物量で戦いを優位に進めるが、AMPが想定していた以上の抵抗を見せたことにより、徐々に劣勢になっていく。最終的に投入した妖魔全てと融合、巨大妖魔となってAMPを追いつめるも、返還された肉体が実は反乱防止の為に妖魔の体を使って作られた仮初の肉体と判明。融合していたはずの妖魔達からも反抗されて力が弱まり、妖魔達の肉体の奥に潜んでいた自らの肉体を体表面に引きずり出されてしまう。
更には穏健派妖魔の援護を受けた香津美の渾身の一撃によって、巨大妖魔は崩壊、最後のあがきとばかりに香津美を道連れにしようとするが、香津美に宿った生命の力に弾かれ、胎児逆行の呪いで消滅する末路を遂げた。