概要
『テレビマガジン』に1976年7月号から1977年3月号まで連載された永井豪の漫画。
水爆実験で目覚めたガルラを主人公・鳳隼人はロボット・ビッグダイタンで迎え撃つが・・・
隼人はガルラに、なぜか既視感のようなものを感じていた。暴れまわるガルラを倒すため、そして自分がガルラに感じている既視感を確かめるために、自身がテストパイロットをしているビッグダイタンに乗り込み出撃する。
現代科学の粋を集めて製作されたビッグダイタンだが、ガルラの前には敵わず倒されてしまう。しかし……。
登場メカ
登場キャラ
- 怪獣ガルラ
F国の水爆実験で目覚めた巨大怪獣。ゴジラに酷似しているが、巨大な牙が特徴。ビッグダイタンの特殊金属も溶かすほどのパワーを持つ。
横浜に上陸し、暴れまわるが……。
- 鳳隼人
立花学園水泳部キャプテンを務める、正義感の強い青年。ビッグダイタンのテストパイロットも務めている。ガルラ出現時に眉間から血を流した時、正気を失った事があった。そしてそれ以来、眉が鳥の形になっている。
- 水原つぐみ
立花学園水泳部部員。津波の中、正気を失い海に飛び込んだ隼人を助けるため、ボートを出す勇敢さを持つ。
- 水原蛮次郎
つぐみの兄である巨漢で、ロボット工学の権威とも言われる科学者。ビッグダイタンの開発者である。
- 淡野博士
生物の脳波を研究している科学者。脳波を分析し増幅する事で、動物を操る研究をしている。ガルラを倒すため、蛮次郎が協力を依頼した。
ネタバレ
隼人はガルラ出現時に眉間から血を流した時、正気を失った事があった。そしてそれ以来、眉が鳥の形になっていた。
そして、ガルラと対戦したものの、ビッグダイタンは破壊され、敗れてしまう。だがガルラもまた、隼人を殺さず見逃し、そして。
何者かに操られるようにして、ガルラは飛行し、そのまま桜島の噴火口内へと飛び込み、そのまま溶けて消えてしまった。
それからしばらくが経過し、今度は太平洋の海中から、大陸ほどもある巨大なUFOが浮上。
大円盤人・ムー人たちによる侵攻が始まった。
ムー人たちはかつて地球を支配しており、超科学を有していた。その科学力を用いて、一瞬にして世界中に大地震を起こし、人類に奴隷になるように勧告する。
その最中、ある僧侶が隼人の元を訪ねてくる。
僧侶は語る。隼人は地球の守護神『迦楼羅王』の分身であり、ムー人を倒せるのは隼人しかいないのだと。
迦楼羅王は、現時点では三体に分かれている。
隼人が戦った怪獣ガルラの正体は、迦楼羅王の分身の1つで、大地の精霊であり、「力」を司る存在だった。
そして、迦楼羅王の分身の1つで、「知恵」を司る『火の鳥』こと『金翅鳥』。
これらにガルラの分身の1つで、『正義の心』を司る隼人が合体する事で、地球の守護神『迦楼羅王』が復活する、という。
ガルラの力をもって、ムー人と戦う事を決意する。
(ムー人との戦いの直前で、本作は打切りになった)