概要
ウニの一種で、非常に長く鋭い棘を持つウニの中でも危険な種。棘は長いもので30cm近くにまでなるが、底面付近のものは短い。棘の中に印象的なオレンジ色の目のようなものが見えるが、実はこれは肛門である。
現在発見されているウニの仲間の多くは、普通に触るだけでは刺さらない・刺さりにくい棘を持つ。しかし、ガンガゼの棘は長く鋭く、そして細いため刺さりやすい(ついでに言えば逆棘付き)上、細く脆いために折れやすい特徴を持つ。しかも棘に毒がある。
刺さった状態で折れると、皮膚内部に残ってしまう上に抜きづらく、強く痛む。
反面、殻自体は非常に脆く、底面近くは棘が短いのもあり、イシダイなどには棘を咥えられ、引っくり返されて捕食される。
ただし、毒があるのは棘だけで、危険性は確かに高いものの、内蔵は常食こそされていないが食用になる。味は常食されるウニに劣り、独特のエグ味があるが、養殖により改善されたものもある。
また、イシダイが好んで捕食する事、所謂「外道」と呼ばれるタイプの魚には捕食されにくい事から、イシダイ釣りの餌として利用される。
しかし市場価値が低い為放置されがちであるため数を増やし、海藻を全滅させる磯焼けをよく起こす問題児であり全国各地で駆除運動が続いている。
その際カツカツと叩き割るのだが、それだけでは最後の足掻きとして卵をばら撒いて繁殖してしまう(本種に限ったことではなくウニは大抵同じ生態を持っている)、そのため出来るだけ開けた場所に引き摺り出したのちに大きく音を立てて叩き割る事で近くにいる魚が「音がする→ウニが中身をぶちまけている→餌がある」と学習して以後音がする度に集まってきて卵や殻ごと全て食い尽くしてくれるためその様子の動画がアップされていることもある。勿論やり過ぎると今度は餌付けになってしまう問題やガンガゼが全滅してしまいかねないこともあり、そのような動画を撮っている方も近隣の漁業組合に許諾を得て正確に対象のガンガゼを見分け、かつ駆除数を数えて行っている。
許可を取らず面白そうだからと勝手に潜って手当たり次第にやると、針で怪我をしたり、市場価値の高く希少なムラサキウニ等を潰してしまったり、密漁扱いで犯罪になるので注意
よゐこの濱口優は2005年の『いきなり黄金伝説』の無人島0円生活で、頭にガンガゼの針が刺さってしまった事があるが、幸いにも相方の有野晋哉に抜いてもらい大事には至らなかった。
イラストとしては、ガンガゼを髣髴とさせるようなものにタグが付けられている。
主なガンガゼの仲間
ガンガゼ属
- ガンガゼ(メイン画像)
- アオスジガンガゼ
ガンガゼモドキ属
- トックリガンガゼモドキ
属不明?
- ヤミガンガゼ