状況
『バキ』最強死刑囚編における、魔拳烈海王と死刑囚ドイルが激突した際のセリフ。
以前のパートで鎬昂昇相手に爆薬を使用して勝利しており、それを指摘されて尚「卑怯だ、とでも言うつもりかな」と寧ろ誇らしげなドイル。
それに対し「わたしは一向にかまわんッッ」と一喝しつつ飛びクナイで眼球を潰し、さらに口から火を吹き、ついで懐から大量の剽の釣瓶打ちをかますという奇襲に出る烈。
そして烈が吠える―――「貴様は中国武術を嘗めたッッ」
解説
「私が許したとしても、中国武術が貴様を許せない」というニュアンスだと思われ、格闘家としての矜持を奪うような戦い方をするドイルに対し「烈海王個人ではなく、格闘家の総意として制裁を下す」という形で「目には目を」とばかりに強襲をかけ「お前がやったのはこういうことだ」と呈示しているイメージ。
若しくは「格闘家なぞこの程度で不意を付ける」「武器使えば楽勝」とばかりに振舞ったドイルへの激昂
このシーンまでにドイルは[同じエレベーターに乗り合わせる]→「こんな場所で戦う訳にもいくまい」(こんな場所じゃお前困るだろ?)→[烈が別に構わないと答える]→[そのままエレベーターから降りる]→「このまま別れるってワケにもいかないが、かと言ってこの場で急に始める訳にもいくまい」(こんな展開じゃお前困るだろ?)→[烈が別に構わないと答える]→「酒でも飲まないか」
と「お行儀のよい格闘家相手に合わせてやってる」と言う感じを醸し出しておりそれに対して「常在戦場の心構えである中国武術家を嘗めている」と激昂したと思われる。
(しかもこの後酒を飲みあっている烈の[真横]で[酒を口に含んでその場にあるオイルランプを手に取り烈の方を向いて火を噴こうとする]という侮りとしか言いようがない行動を取っている)
が、中国武術は何も拳だけの界隈ではない、本部がそうであるように烈もまた武器に通じている、(刃牙世界の)中国武術という界隈の「1番得意な(強い)分野は拳」というだけなのだ
そんな彼に対し「武器使えば楽勝」など、「お前らはこれ想定してないんだろ」とでも言いたげな態度など、まして「その扱いで本職(烈)より上だ」などと嘯いて見せるなど侮辱にも程があるのである。
烈自身が武器を使って戦う場面は少ないものの、このシーンの鬼気迫る形相は非常にインパクトが強いものとなっている。
…ただ、この後バイクを発剄で止めたり水面を走ったりと、(腹筋へのダメージが)強烈なシーンが続いてしまう為若干印象が薄くなっている部分もある。