概要
コンゴの少数民族ニャンガ族に伝わるドラゴン。7つの頭、7つの角、7つの目を持っている何かと7に縁のある怪物で、尻尾は鷲の尾羽に似ているという。
森林に生息し、縄張りに侵入して来た人々や動物を捕食していた。ここまで聞くと単なる肉食性の野生動物に見えるが、それでも彼の腹は満たされる事は無く、食べ物が尽きてしまうと餌を求めて村を襲いに現れる厄介な存在であった。
そこでムウィンドという青年が立ち上がり、歌で眠らせた後にキリムの腹を切り裂いて退治した。
するとキリムの腹の中から食べられた人々が生きたままゾロゾロと出てきた。それだけでは無く、キリムの涙からも次々と人が溢れ出たのである。こうして彼らは元の平和を取り戻し、村々も栄えることになるのだが、どうして食べられた人間が消化されなかったのかについては明かされていない。元は地母神か何かだったのだろうか?