うわさ
年齢の増加と共に、キーガンは徐々に理解した。「重み」のある人間の声しか人に聞き入れられないのだと。
でも関係ない。今の彼女なら、その全てを決められる人間になることができる。
概要
アプリゲーム「IdentityV」に登場するハンターである。
通称は書記官。「キーガン」と呼ばれる事も多い。
ゲームではリッパーの記念日タスクの中で名前が先に明らかになっており、彼と同じゲームに参加したと思われる。
プロフィール
通称 | 書記官 |
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名前 | キーガン・ニコラス・キーオ |
記念日 | 1月21日 |
趣味 | 模擬法廷 |
長所 | 論弁 |
好きなもの | 読書・文字記録・法律研究 |
嫌いなもの | 不公正な法律の裁決・不平等な対応 |
性能
形態変化/固有スキル(アクティブ能力)
- 記録
スキルボタンを長押ししてサバイバー1名または自身を選択すると、対象のその後12秒間の移動ルートと操作行為を記録することができる。
再びボタンをタップすると記録を終了し、そのシーンを保存欄に収納する。
操作行為は以下を含む:板・窓の操作、暗号機解読、ゲートを開く、ハンター攻撃、ハンターが異常を使用。
サバイバーが記録されている間、板・窓の操作速度が20%減少し、シーンは2つ保存される。ハンターのシーンは1つ保存される。
- 宣告
記録されたシーンを1つ選択し、マップ内の任意位置にドラッグして設置するとシーンの内容を再現できる。スキルボタンをタップするとシーンが発生した位置で再現が起こり、シーン内の操作行為がマップ内の操作地点と対応する場合、操作地点に相応の影響が発生する。
シーンの中で、ハンターは短時間後に行動を開始できる。攻撃と異常効果は半減し、攻撃は恐怖の一撃を与えなくなる。
- 宣告方式
スキルボタンをタップするとシーンの宣告方式を切り替えることができ、シーンを再生または逆再生で再現できる。
- 審査
長押しで1つの目標を選択し、俯瞰視点で目標エリアを観察する。このエリアで記録と宣告を行うことができ、自身も移動、攻撃などの操作が可能。
選択可能な目標:未解読の暗号機、サバイバーが拘束されているロケットチェア、開放可能なゲート。
- 無効
記録過程中に操作された操作地点は、記録終了後の10秒間サバイバーに操作されなくなる。
- 証拠認定
この機能を使用すると自動的に記録過程中の無用な移動ルートを削除し、肝心な操作行為とそれに繋がるルートのみが保留される。
長所
自身あるいはサバイバーの行動を記録する事でサバイバーの行動を制限するハンター。
通常のチェイス面では板窓操作を記録する事でその場所の操作を10秒間封じたり、あるいは逆再生によって倒れた板を起こして速度を落とさずチェイスを続けられる等やれる事は多岐にわたる。
窓枠を一瞬封鎖したり、自身の攻撃行動を記録して分身のように使い攻撃したり、板破壊記録で再利用させずに距離を詰めたりもできる。あと、何気に本人の身体能力も全体的に高い。
特に暗号機とゲートの守りに関してはトップクラス(2022年8月時点)の性能であり、記録を使って逆に通電させる事で引き留めるを誘発させ、暗号機寸止めから救助に来たサバイバーをダウンさせると言った芸当も可能。
ちょっとした隙に審査で解読中の暗号機を確認、記録するだけでも10秒の遅延が起きるのはサバイバーからすれば嫌な事この上無い。
短所
上記の様にやれる事が多岐にわたると言う点は、逆に言えばやる事が多すぎて操作難易度が高いと言う事になる。
チェイス面では誰のどの行動を記録しているのか、通常再生なのか逆再生なのか、記録を出す位置などをわずかな時間の間に把握して的確に使わなければならず、解読妨害の面では妨害に夢中になりすぎれば無傷救助を許してしまう事になりかねない。それに、このハンターとのチェイスはどうしてもサバイバー側の板スルーが多くなり読み合いがいつにも増して発生しやすいので板を当てられないよう注意。
また、様々な妨害行動こそあれど機動力の面では徒歩ハンターに入る為、患者などの比較的簡単に距離を離されるサバイバーは苦手。そして、一番の弱点は粘着に非常に弱いこと。風船粘着をしてくるオフェンスや呪術師、探鉱者、骨董商などはかなり相性が悪い。
総じて夢の魔女やバルクと言った、癖が強いが性能を十分に引き出せれば最強クラスの典型例と言える。
スキルがかなり特殊な為か協力狩りモードでは使用不可のハンターの1人。
衣装(スキン)一覧
UR |
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創始者 |
自分の夢が他人と異なる時、孤独に包まれるのは仕方ないことよ。そして私の夢は、あの美しい新世界なの。 |
SSR |
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執行官 |
彼女は再びバシリッサに服従し、執行官の名のもとに、車輪上の傲慢な反乱軍を制裁する。 |
削除記号 |
彼女は世界に対する新たな解釈を見つけたと信じている。それを邪悪と見なすのは、無知で愚かな者だけだ。 |
SR |
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黒百合 |
黒百合――彼女はこの場所に属さない。ただ、起こってはいけないことを容認できないだけだ。 |
菌糸専門書 |
多くの研究者が信念を曲げた中、彼女だけは人類が知る知識のすべてを駆使すれば「それ」を解釈できると信じていた。人類がその存在を征服するか、その存在が人類を征服した時に、勝負の決着は付くのだと。 |
海霧観測 |
海上では、どんなに些細な雲や風の変化も全て記録される。この穏やかな海が船上の乗客を裏切ることはないと、彼女はそう強く確信していた。 |
初期衣装 |
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初期衣装。すべてが自然に見える。 |
ボロい服 |
服がボロボロだ。本当にただゲームをしただけ? |
関連タグ
IdentityV 第五人格 ハンター(IdentityV)
キャラストーリー
家族の中で一番下の娘だったキーガンは、かつては自分が自由で平等な家に生まれたことを幸福に思っていた。
彼女はタ食時の長テーブルで会話をするのが好きで、まるでそこが法廷であるかのように自分の観点から意見を述べたものだった。
しかし彼女が成長すると、兄たちは皆一番優秀とされる学校に進学し、弁護士資格を取って権力の中枢に入っていくのに、彼女は荘園で淑女として過ごしながら縁談をただ待っているだけだった。
幼い頃大好きだった長テーブルでのタ食、兄たちが優秀なのを誇る両親、兄たちのお陰で繁栄を極めるキーオ家。それに対して彼女はどんどん無口になり、ついに発言する権利さえも失った。いや、最初から平等などなかったのだろう。
両親が彼女に、家族に更なる名声と地位をもたらす貴族への縁談を決めたあと、キーガンは自分の外見を変化させることでそれを拒もうとし、その思惑通りに貴族は彼女の顔を見るなり首を振った。
それから彼女は兄とともに大都市に出向き、普段は兄の為に資料を整理したり、重要な法律条例の書き出しなどを手伝うようになった。
当時、義姉が妊娠中だった。彼女は心機一転、充実した日々を過ごしているように見えた。
しかし、それも長くは続かない。兄の仕事を手伝っているうち、両親とは別に最も愛していたはずの男の本性が、次第に明らかになっていったのだ。
キーガンは当初反抗したが、一人の女性として声を上げる権利を持ち得なかった。彼女は徐々に、女であるという自分の身を嫌悪し始め、行動や服装などもそれに合わせて変容していった。
彼女は熱心に兄の食事を『世話』したが、兄の健康状態は悪化の一途をたどり、裁判所への出廷すらキーガンに任せることが増えていった。
この時、すでにキーガンは兄に変わって真の独裁者に変わりつつあった。だが権力の頂点に立ったとき、彼女の心は、自分が受けた不公平な仕打ちに対する復讐に満たされてしまい、初心を忘れてしまっていた。
彼女は「It ain't over till the fat lady sings(最終的な結果をやすやすと決めてはならない)」というセリフを非常に好む、なぜなら彼女こそが最後の結末を決めるその人なのだから。