概要
イラクサ科。
オーストラリア北東部の熱帯雨林に自生し、大きな葉に白くて細い棘毛が付いているのが特徴。この刺は厄介な毒性を持つことで有名。
危険性
葉っぱの刺は強烈な痛みを引き起こす神経毒が含まれていて、犠牲者はあまりに痛すぎて2〜3日間は眠ることすらできないらしい。
しかも痛み止めや麻酔がまったく効かない上、痛みの持続時間がやたらと長い。短くて数ヶ月、長ければ2年近くこの激痛地獄を味あわされる。
オマケに水を浴びればまた痛みが出ると言われればどれ程のものか分かるだろう。
触れた人いわく「今まで受けてきたどの痛みよりも10倍は酷い」とのことで、何も知らずにギンピギンピの葉っぱをトイレットペーパー代わりに使用した結果、激痛に耐えかねて拳銃で自殺した哀れな軍人もいたという。
そしてこのギンピギンピは痛みを治療する方法が確立されておらず、現状は触れた部分の棘毛を除去する対症療法しか無い。生還したくば体力と精神力で耐えきってみろというわけである。
狂気の発想
第二次世界大戦中、イギリス軍ではこの草の毒性に目を付けて「ギンピギンピの毒毛を空中散布する」という非道な作戦が立案されたことがある。結局実現せずに済んだが、こんな生き地獄をばらまいたらどんな処断が下ったことか……。
関連タグ
ドクササコ:激痛地獄を長期間味あわされる毒物つながり。こっちはギンピギンピと逆で水に浸かるとその間痛みが緩和されるが、モルヒネも効かない脅威の毒性は同じ。あと日本にも生えている。