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概要

イラクサ(刺草・蕁麻)とは、イラクサ科イラクサ属の多年生植物の総称。ほぼ日本中に自生する。茎や葉にとげがあり、とげの根元から滲み出す毒性の液体(ギ酸/蟻酸と呼ばれる毒素で、熱帯に生息するアリが持つものと同じ物質)に触れると激しく痛む。

特にギンピ・ギンピという種類は耐えがたい激痛を催すことで知られ、この植物の葉をトイレットペーパー代わりにして尻を拭いてしまった男性があまりの痛さに拳銃自殺してしまったことが知られている。

また、ニュージーランドの固有種で、日本のイラクサより大型に育つオンガオンガと呼ばれるものがあり、こちらもただ掠めただけで激痛をもたらし、アナフィラキシーショックによる死者も出ている。

人との関わり

茎の皮から繊維を採って利用することがある。

これは近縁種のカラムシ(苧麻)とよく似ているためで、現在流通する麻紐は本来の原料である麻薬原科植物に指定されているため、カラムシからつくられている。

近縁種のミヤマイラクサは「あいこ」という名称で若い芽の棘を包丁で削り落として湯がき、山菜として食用にする。

加熱することでトゲが柔らかくなり、毒も分解されるので食用となる。また疼痛に効くという蕁麻(じんま)という漢方薬としても知られている。

イラクサ茶およびハーブとして利用されているのはセイヨウイラクサ(ネトル)で全く別の植物である。

奈良公園のイラクサはシカの食害から身を護るため凡そ50倍もの数のとげを持つように進化したとか。とげが少なかったら喰うんだ……。

北欧神話では触れたときの電撃のような痛みからか、雷神トールにちなむ草として知られている。

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