概要
17世紀にイングランドで、創始者であるジョージ・フォックスよって発祥した、キリスト教の宗派団体の一つ『キリスト友会』のことであり、この名称は俗称で、信者は自分たちを「友会徒」と自称している。
特徴としては、他のキリスト教宗派のように全てに信者に向けられた経典や、正式な教義箇条のようなものが無く、神は個人個人の中に現れて語りかけ、それぞれの信者を導くという思想『内なる光』を唯一の中心的な考えとしている。
また、この『内なる光』の思想から、クエーカーであることを表明する『証言』と呼ばれる文書化されていない伝統的な方法が存在し、必ずしも一致しないが「平和を重んじる」「男女・民族の平等を心懸ける」「質素な生活をする」「個人が誠実あり続ける」などがある。
そのキリスト教としてはかなり自然体な信仰形態から、日本の固有信仰である神道にも通ずるものがあり、瞑想と黙思が柱となっていることから禅宗にも近いものがある。そのためか日本でも新渡戸稲造博士をはじめ信者は多い。