概要
和名 | コモリウオ |
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学名 | Kurtus gulliveri |
英名 | Nursery Fish |
分類 | コモリウオ目またはハゼ目(旧スズキ目 ) コモリウオ亜目 コモリウオ科 コモリウオ属 |
体長 | 14~63cm |
分布域 | オーストラリア北部とニューギニア島中央南部 |
コモリウオ科に分類される魚類の一種。オーストラリアとニューギニアの汽水域に生息する。
コモリウオ科は本種とKurtus indicus(和名なし)のみで構成される小さな科で、テンジクダイ科やハゼ亜目に近縁。
現地では食用魚としてよく知られ、釣りのターゲットにもなる。
形態
体高が高く、左右に平たい側扁した体型をもつ。
臀鰭の軟条は44~47本。口が大きい。
生態
流れが緩やかで濁った河川下流域や、河口のマングローブ林に生息する。餌は小型甲殻類や水生昆虫、小魚など。普段はじっと水中を漂っており、獲物が前を通ると素早く襲いかかり捕食する。産卵期は6月から1月と考えられており、オスはメスが産卵した卵塊を頭部の凹み上にあるフック状の突起に引っ掛けてぶら下げ、孵化するまで守るという特殊な行動をとる。
このような繁殖方法をとる魚類は本種のみである。
余談
日本では葛西臨海水族園で生体展示されているが、地味に世界唯一の展示らしい……すごいね!
世にも珍しい淡水に生息するグソクムシであるマミズグソクムシが本種に取り付いて吸血する事がある。
関連タグ
アニメ2期13話に本種が登場する。(葛西臨海水族園の展示個体)