概要
Mrs.GREENAPPLEが日本コカ・コーラによる音楽コンテンツ「Coke STUDIO」のキャンペーンソングとして発表された楽曲。
コロンブスを題材に「未知へ挑戦する冒険家」を歌っている。
MV
2024年6月12日18時にミュージックビデオが配信された。
「もしも生きた時代の異なる偉人たちが一緒に旅をしたら?」という設定のストーリーの下、コロンブス、ナポレオン、ベートーヴェンいう歴史上の偉人に扮したミセスメンバーの3人が小島に辿り着き、そこに住んでいた類人猿と交流するという内容が描かれていた。
しかし…
炎上
一見何の問題も無さそうな内容に見えるかも知れないが、この内容で「コロンブス」という曲名を冠していたのが大問題。
コロンブスは一般的に「新大陸を発見した偉大な冒険家」というイメージで語られることが多いのだが、近年は「新大陸にて暴虐の限りを尽くした奴隷商人」という実情が語られることも多くなっており、その業績が悪い方向に再評価されているため、MVの中の「類人猿に人力車を引かせる」「類人猿に音楽や乗馬を教える」「類人猿に敬礼させる」などの描写が「白人による奴隷制や先住民族の迫害、文化侵略」という意味合いに変質してしまい、それらを肯定的に描いた差別的な内容であり、先住民を侮辱していると多くの批判を受け、炎上。
中には「コロンブスという曲名でこの内容はどう考えてもアウト。誰もストップをかける者はいなかったのか?」と公開までの過程に苦言を呈する人もいた。
更に翌日の6月13日にはミュージックステーションで出演予定なのも相まって、午前中には各テレビ番組が好意的にミュージックビデオを紹介する中、SNS上では批判意見が爆発的に増大していた。
所属レコード会社のユニバーサルミュージック社は、14時半頃に謝罪と公開停止を発表。
ミュージックビデオおよび曲を使用したテレビCMとそのメイキング映像が公開停止され、Mステでの歌唱曲も『青と夏』に変更となり、関係者達は不適切な表現があったことを認め、謝罪した。
曲名とMV、それぞれ単品なら問題なかったかもしれないが、合わさってしまったが故に非常に大きなマイナスイメージが発生した例であり、2020年代以降においてコロンブスという人物を創作に使うリスクを示した一件であると言えるだろう。
楽曲の方に関しては評価が高く、単体で見れば特に問題もないので封印されていないが、MVと合わせるとコロンブスの負の一面を歌った曲に変質すると一部では評判である。