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コーセルテルの竜術士

こーせるてるのりゅうじゅつし

石動あゆま氏による、コミッククリムゾン(移行前)及びコミックZERO-SUMで連載中のファンタジー漫画シリーズ『コーセルテルシリーズ』の総称、または、シリーズ第一部タイトル。略称は『コーセルテル』等。
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概要編集

石動あゆま氏による連載中の漫画作品。

当初はコミッククリムゾンで連載していたが、後にコミックZERO-SUMへ移行した。


本作品は数度タイトルを変えたシリーズ物となっているが、その本編自体は時系列順になっており、現在第三部を連載中。

『コーセルテルの竜術士』というのは、このシリーズの総称であり、シリーズ第一部のタイトルであり、尚且つ主人公の職業名である。

略称は「コーセルテル」。


第一部タイトルが『コーセルテルの竜術士』。

第二部タイトルは『コーセルテルの竜術士物語』。

第三部タイトルは『コーセルテルの竜術士~子竜物語~』。


第一部の単行本は、現在、書き下ろしを加えた新装版が刊行されている。


6月末現在、第三部の連載が再開。


休載期間中は別の物語『イルベックの精霊術士』が連載されていた。

第三部の連載再開時、語られることになるのはイルベックの精霊術士、コーセルテルサイドの模様。


ストーリー編集

世界の何処か、険しい山と谷の向こうにある、精霊と竜と獣人とそしてごく少数の人間が住まう、俗世から離れた地「コーセルテル」を舞台に、主人公であるマシェル達『竜術士』の人間達と、彼らが守り育てる7つの属性を持つ『』の子供達が織り成す、ハートフル子育てファンタジー。


ただ単にほのぼのしてるだけでなく、子育ての難しさ故の物事の上手くいかない面や、伝統と刷新の食い違いなどのドラマも垣間見られる物語である。


登場人物編集

※基本的に各自の属性は家ごとに決まっている為説明を省くが、一部例外の者もいる為、()内でその辺りを説明する。

声はドラマCDで担当した声優


マシェル家編集

コーセルテルのほぼ中央にあるグランガ山のやや南の小高い丘の上にある、大樹と半ば一体化した数階建ての遺跡を住まいにしている一家。

この建物は、実は、地面に埋まってしまっている大きな塔の最上階部分であり、土砂等で埋まった地下には太古のコーセルテルに栄えていた王国の残骸が残っている。

マシェルが全ての竜の属性+αを持っているため、全ての竜の里から竜の子を一人ずつ託され、結果、8人家族という大所帯。子竜たちは成長期がほぼ同じであるが、マシェル家に来た順に兄弟のようになっている。また、彼らの名前の頭文字には、アカサタナハマが揃っている。


暗竜から託された卵を一つ預かっていた。


マシェル(月)(声:宮田幸季)

コーセルテルに住まう竜術士の中で最も若い竜術士(後に、アグリナが最年少となる)。金髪碧眼の青年で、長髪を下の方で結っている。髪を結う結び目が特徴的なのには意味がある。


おじさんを探して川くだりをしていた所、謎のおねーさんにゆうか…保護されてやってきた。誘拐される少し前に『さらに謎のおねぇさん』と出会い、七竜族を統治する者『竜王』を育てられるプレミアな属性をゲット、コーセルテルで異例中の異例『八人目の竜術士』に任命された。のだが本人いたって子煩悩マイペース。いちおう、主役だこれでも。

つい最近になるまで、目的をすでに達していた事を知らなかった。


ナータ(暗+月)(声:下野紘)

一番竜。卵のまま一千年前過ごし、数年前に孵化した中身ジジイ外見お子様。事実上、地上全竜族最年長三人組の一人。とにかく色々考える苦労人だが、その苦労がほとんど的中している。

サータ(風+月)(声:竹内順子)

二番竜。やんちゃ坊主だがしっかり者。例外(ナータ)を除いて一番年上なので、みんなのお兄さんになりたい今日この頃。

アータ(地+月)(声:高橋美佳子

三番竜。目立たない・地味・影薄いと思っているがけっこう濃い。

マータ(水+月)(声:真堂圭)

四番竜。おしゃれ好きな女の子。

タータ(木+月)(声:福圓美里)

五番竜。ナータすら適わない?腹黒っぽい気のある女の子。時々顔にシルエットがかかるのは一族の証。

ハータ(火+月)(声:仙台エリ)

六番竜。火竜としては異例すぎるほど温厚でめったに怒らない。でも方向音痴。

カータ(光+月)(声:仲西環)

七番竜。泣き虫だがやるときはやる。

たまごちゃん(闇)

マシェル家地下でお預かりしていた一千年ぶりに里帰りした暗竜。卵生活がナータと良い勝負でよくおねむしている。現在は暗竜家にお引っ越し。プレアと名付けられる。


地竜家編集

・地竜術士ランバルス

妻を病で無くし、娘とも離され、「自分も最期は妻の好きだった物語の場所で……」と彷徨った挙句、コーセルテルに辿り着くも、高熱にかかっていたところを先代に拾われ今に至る。

元冒険者(盗賊)だからかサバイバル知識は豊富で剣術にも長ける。

『知恵を司る』地竜の術士にもかかわらず、歴代地竜術士の最大ライフワークであるはずの書籍集めは熱心でない。しかし、本人の頭の中には、書籍からでは得られない実践的な知識が詰まっているようだ。

子竜たちからは「先生」と呼ばれる。


彼の娘らしき男装少女はイルベックの精霊術士で登場した。


ユイシィ

一番竜。竜術士があの調子なので、この子がいないと地竜家はやっていけない。

幼少から家事と子育てを担ってきたきびきび長女。その一方、意中の人は……。


ロービィ

二番竜。長女に次ぐしっかり者長男。

暗竜エリーゼと恋仲となり、彼女の為にコーセルテルや暗竜の歴史を調べている。


リド


クレット


風竜家編集

・風竜術士ミリュウ(声:緑川光)

明確な比率は不明だが、風竜と人間のクォーター青年(三千年前の母方の祖父が竜、祖母が人間で竜術。五代前の爺と四代前の曽祖父が竜)。竜の血が混じっているため、子竜の力に頼らずとも竜術が扱える(その時には、目が風竜の目になる)。

マシェルのコーセルテルでの保護者の子供で、育ての兄にして義理の兄。

「風竜王を誇りにしすぎる」という一族の特徴で子竜にも歴代風竜王の名をつけるが、そこに性別を考えていない困った人。

子竜たちからは「師匠(ししょー)」と呼ばれる。


ジェン(声:〆野潤子)

一番竜。陽気に笑っているように見えてしっかり者の風竜らしい長女。実はサータの実姉。


ロッタルク(ロッティ)

二番竜。やや気難しい真面目な次女。

かつて一緒に暮らしていた頃から、今でもマシェルを兄のように慕う。

女の子なのに男性風竜王の名前を付けられたことが不満。「ロッティ」と自己主張。


グレイス

三番竜。やんちゃな長男。男の子だが、名前のモデルとなった風竜王は女性。


ゼイン


・見習い候補フアナ

ミリュウの実の妹。

家系の特徴で風竜術をある程度習わないで使える為、自分の持つ術資質をちゃんと制御出来る様にコーセルテルへやって来た元気な少女。やや男勝りな口調。

次期風術士となってもおかしくはないのだが、いかんせん4歳児なので、なるならないは今後次第。


コーセルテルサイドで語られたが後にお姉ちゃんになるらしい


木竜家編集

・木竜術士カディオ(木→月)(声:三木眞一郎)

貧乏な家の財布を助ける為、精霊術士として軍籍にいたが、精霊を酷使する国の方針のために故郷の自然が荒廃し災害が勃発するという事実を知り除隊。帰る家も家族も災害で失い、途方に暮れている所を、エカテリーナという謎の女性に連れられコーセルテルにやってきた。その後、後継者がいないことで困っていた木竜術士となる。

幼少時に『イルベック』と言う月の属性を司る大精霊と出会っていたことで、『月の術資質』を持つ。その為マシェルよりも先に『八人目の竜術士』になり得たのだが、当時は丁度木竜術士が欠員していた事(と作者の都合)で月の資質について隠していた。

後にそのことをオープンした際、『今頃解った大事実』が発覚する。


自他共に認める器用貧乏の苦労性。

先述の通り実家は失っているが、同じく出稼ぎをしている兄弟がどこかで生き残っているらしい。とにかく兄弟が多く年齢差もあり、年の近い甥・姪が複数いる。カディオ自信が出稼ぎに出てから生まれた親戚も居て、その内の一人は意外な所に居た

元精霊術士だったために術使いとして基礎教養があるからと、師匠皆無・見習い期間無しのぶっつけ本番で術士になった彼へのフォロー役として、特別に補佐竜(一番竜)が二人いる。


ノイ

一番竜その①。長女。(声:松本彩乃(現:新名彩乃)

しっかり者である一方、木竜らしく悪戯好き。ロイと一緒に新種の植物を作り出しては皆を実験に巻きこんでいる。一応ロイの許嫁(故郷が決めた)。


ロイ

一番竜その②。長男。(声:鈴木千尋)

しっかり者である一方、木竜らしく悪戯好き。ノイと一緒に新種の植物を作り出しては皆を実験に巻きこんでいる。一応ノイの許嫁(故郷が決めた)。


キーニ

まだ少し甘えん坊なところがある次女。


カラナ


ロット


水竜家編集

・水竜術士エレ(声:斎賀みつき)

かつてはとある王国のお姫様だったが、国が戦争に負けてしまい、自身の待遇も保障されていたにもかかわらず、亡国となったことに納得がいかなかったのかそのまま流浪の旅へ。その道中、川に落ちて地下水脈に巻き込まれ意識不明になってコーセルテルへ流れ着いたという。

女性らしさを失わないようにしているが、お転婆な姫騎士の経歴らしく、本質はなかなかの姐御肌。また、剣の腕はかなりのもの。

故郷の国が戦争に負けた一因に、精霊術士が助けに来てくれなかった事実があるらしく、その点からカディオとの間に微妙な確執を一方的に抱いていたが……。

子竜たちの名前はしりとりになっている。


リリック(声:代永翼)

一番竜。家事が苦手な術士に代わってそこらへん全般を担う、やや苦労人な長男。恋多き水竜らしく、コーセルテル中のあちこちの女の子にアプローチをするも実らない。本命のユイシィには好きな人がいるみたい。でも、捨てる神あれば拾う神あり。


クララ

おませな次女。恋多き水竜らしく当初はマシェルに憧れていたが、後に歳相応の恋相手に巡り会った模様。

ラティ


ティルク


火竜家編集

・火竜術士イフロフ

ウルトラスーパー方向音痴ナイスミドル。実家が鍛冶屋で材料探して山に入ったら、道に迷ってコーセルテルに辿り着いたミラクル御仁。その後帰宅して、術士になったから一緒に住めないごめんなさい、けど愛していると奥さんと別居。その時娘が出来たのだが、本人知らないまま十数年過ごした。

後に後継者の力量が高まり術士を引退、アグリナに後を任せてコーセルテルを去った。現在はマノを連れて妻の墓がある村で鍛冶をしている。


メオ


リタ(声:福原香織)


マノ


スウ


レリ

イフロフの二番竜。だったのだが、遺跡で大怪我をし、治療まで里に帰っていたが、

コーセルテルに帰ることが出来ずに里で成長した。身長はすっかりメオを追い越している。


・火竜術士見習い 改め 火竜術士アグリナ(声:野中藍)

イフロフの実娘。母親と行商をしていた所、父親が生きていたのでびっくり。色々あって時期火竜術士としてやってきた。やっぱり方向音痴だが、父親よりはまだマシ。後に力が高まり正式な火竜術士となる。


ヤチ

アグリナの一番竜。成長の早い火竜らしくあっという間に孵った。ハータと同じくらい温厚、あと甘えん坊。


光竜家編集

・光竜術士モーリン

なんか色々あって国外退去したコーセルテルの人間族が移民した人達の子孫。幼少から強い光竜の術資質をもっていた為巫女として扱われていた(光竜術士系移民である模様)。巫女として扱われていた為、巫女以外の常識が一切ない天然。そのままだと衰弱しかねないとか色々で、なんかもう救出される形でコーセルテルへやってきた。その時モーリンを助けたラスエルと結婚。


ラスエル

先代の一番竜。モーリンの夫で、光竜術士一番竜として彼女が術士となった段階で実家に帰り族長となる筈だったが、結婚する為に族長の椅子を捨てて(姉に押し付け)補佐竜兼専業主夫となった。子供が生まれるまでは補佐竜をしていたがモーリンが妊娠したことをきっかけに補佐竜はマリエルに譲った。


レオノラ

モーリンとラスエルの子供で女の子。光竜の血を引く人間。


マリエル

モーリンの一番竜。モーリンの妊娠をきっかけに補佐竜になる。ラスエルとモーリン、産まれてくる赤ちゃん、自分とファーリルとセユウルと暮らすと思っていたがコーセルテルは竜術士とその見習しか人間が住めないという決まりがあり、ラスエルとある程度の年齢になったが子供は出て行くこととなっていた。そのことを知ったので補佐竜にはならないと言っていたが、後に受け入れ解決する。


ファーリル


二番竜


セユウル


三番竜。卵をモーリンに預けるまでは紆余曲折合った。



暗竜家編集

・暗竜術士メリア

竜術士最年長にして在位が一番長い。暗竜は数が限られ(詳しくは後述)、しかも先代とのブランクがかなり長いので、たまごと子供を抱えて地竜家の地下大書庫に篭って独学で勉強した。既婚者で夫は魔人。竜達は二人とも娘と思い育てており、「(メリア)母さん」と呼ばれている。密かに息子とラルカが夫婦になってくれたらいいなと思っている。


ウィルフ(魔)(声:檜山修之)

メリアの実の息子。郵便屋に勤めている。

竜系術資質はないが、父親が魔人の為に魔術資質を持つ。現在の仕事である『郵便屋』は「空を飛ぶ術」が必須である為、覚えた術を使ってコーセルテル専属郵便屋として国中を飛んでいた。(彼の術は「空間を飛び越える術」であり、正確には「飛んで」はいない)。

メリアが育てた二人の暗竜のことは、実の妹のように大切にしており、彼女からも「おにいちゃん」と慕われる。

後に場所変更があり、ティーマ(先代風竜術士の三番竜)にコーセルテルの配達を任せてからは、

魔族達の住む北の村で配達員をする予定。


ラルカ(声:水橋かおり

一番竜。地上竜族最年長トリオの最年長である長女。

エリーゼよりもおにいちゃんに執着心を抱いており、徐々にメリアの期待に近い関係になりつつ、呼び名も「ウィルフさん」に変わった。


エリーゼ(声:高橋美佳子)

二番竜。当初は身近な異性はおにいちゃんばかりだったが、後に地竜ロービィと恋仲になる。



・暗竜術士兼見習いテイム

エカテ母さんが連れてきた、二人目の『いっぱいへんなひと』(一人目は第一部四巻参照)。宇宙オタクが嵩じて宇宙マニアになり世界有数の天文学者になった素晴らしい宇宙馬鹿。しかしその結果、家督を継げず奥さんに愛想尽かされ家出て行かれる家庭生活能力皆無。しかしエカテ母さんに(勝手に)見出され酔っぱらってどっかで怪我していた所をいつの間にかコーセルテルへ連れてこられた。

宇宙へ行くという自分の夢の為に利用しかねない、と竜術士になる事を断って周りが納得した瞬間に卵が孵ってしまった、それまでに色々説得されたり相談されたりしたが、結果として自分の素性を知っているランバルスのアドバイスで竜術士になる事を決意。


プレア

テイムの一番竜。

「変種」と言う司る力が何かしら特化した不思議な体質の持ち主で、容姿が通常の暗竜と少し異なる。変種属性は後に人化術(竜が人間に化ける術)特化と言うことが判明。

ナータと同じくらいの時期に生まれたが、なかなか卵から孵らず親が心配して(それでも千年頑張った)最終手段とコーセルテルに送った。その後マシェル家にお泊りしていたが、当人はずっと仲間たちの所に居たいと思っていたのにと卵の中でふてくされていた所、確実に仲間の処へ返してくれる暗竜術士候補を発見→孵って速攻ゲット!以降手元に置いて虚弱体質を改善しながら成長中。

暗竜らしく中身年増なため粋がっているが、まだまだ子供である。



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