「拙者の名前はゴーガンダンテス! 幻魔界最高の剣士!」
CV:浜田賢二
概要
十万分の一の割合でしか誕生しないとされる高等幻魔の一人。
他の幻魔たちと異なり紳士然とした立ち振舞いをみせる一方で重度のナルシストでもあり、強敵の前に現れてはポーズを決めながら意気揚々と名乗りを上げる。
(この名乗り口上について、十兵衛が「よく恥ずかしくねぇな、そんなことして」と聞いたところ、本人は「全然」と返答している)
だが達者なのは口先だけではなく、「幻魔界最高の剣士」の自負に恥じない剣術の使い手。
幻魔刀「鬼殺し」を使った剣術のほとんどが防御不能であるのに加え、極め付けに「絶対防御」と呼ばれる技を持つ。目に見えない障壁(所謂バリアー)を発動させ、発動中はこちらの攻撃をすべて無力化してしまう(時には一閃すら防御する)。
この「絶対防御」を破るには道中で手に入るとあるキーアイテムが必要になるが、実は一瞬だけ防御の体勢が解けるタイミングがあり、そこを狙えばアイテムを使わなくても倒す事ができる。ただし、それを見極めて攻撃するのはかなり難しく、鬼武者2では人気の縛りプレイとなっている。
幻魔の中では珍しく騎士道精神を重んじ、姑息な手段を使わずに正々堂々と相手に戦いを挑む生粋の戦士。女性に対しても紳士的で、時には敵であっても危機を救ったりしている。
活躍
岐阜城(旧稲葉山城)で柳生十兵衛と初めて対面。得意の剣術と「絶対防御」で十兵衛を追い詰めるが、オユウが縄梯子を使い十兵衛を救出し、あと一歩のところで逃げられる。
続いて鬼ヶ島での二度目の闘いでも歯牙にも掛けず深手を負わせるが、闘いに割って入ったオユウにより興を削がれ、見逃している。
三度目の闘いでは、床の亀裂に転落しかけたオユウを救っている。
オユウの無事を確認した後、改めて十兵衛との決戦に心を躍らせる。名乗り口上も、十兵衛の言葉に甘えて二回も披露。この闘いの時点で既に彼の「絶対防御」に関する書物や上記のキーアイテムを入手しているため、それを使用することで障壁を完全に消滅させ戦闘を有利にすることが出来る。
(ちなみに二回目の名乗り口上を披露した後の「満足したか?」「おう!」のやり取りは笑いを誘う)
敗北後は、十兵衛の成長と健闘を讃えるとともに、死ぬ前に自分の名前を言ってくれるように頼む。十兵衛も、初対面時こそ呆れていたが彼の高潔な騎士道精神に感化されたのかその願いに快く応じ、最期は好敵手に感謝の意の述べつつ、持っていた「礼」の玉を渡して息を引き取った。
余談
過去に鬼一族の本拠であった鬼ヶ島を手下の幻魔三匹を引き連れて壊滅させたことがあり、それが後に人間界では「桃太郎伝説」として語り継がれている。第二戦の際に彼が搭乗している桃のような形状の水上バイクもその由来とおもわれる。
派生作品である『鬼武者 無頼伝』のストーリーモードでは、PCに彼を選択した初期プレイ時のみオリジナルシナリオが展開。本作は『2』以降のシナリオとして展開しており、十兵衛との闘いで死亡した後、鬼一族の先祖が鬼ヶ島に張っていた「時の結界」の影響により復活を遂げる。名乗り口上は更に派手さが増しており、カメラワークが追加されるなど謎の優遇措置を受けている。
その他、裏設定として『鬼武者3』のOPムービー、『鬼武者 無頼伝』及び『新鬼武者』に登場するガルガントとは盟友の関係にあるらしい。彼もまた「幻魔界最強の闘士」を自負している。