概要
要は人魚の一種で、セイレーンの英語名でもあり、警報・時報などに使われる音響発生装置の語源でもある。
水木しげる大御所の妖怪辞典などの記述によれば、魚の様になっている半身の部分を隠して海上へと顔を出して船乗りをその美しい容姿や甘く優しい言葉で囁きかけて幻惑し、その誘惑に惑わされて狂おしい程の肉欲に取り憑かれて海に飛び込んできた哀れな犠牲者を食い殺すとされる。
また1717年に出版されたというある書物には、サイレンによく似た怪物がアンボイナの行政区、ボルネオ沿岸で捕獲されたという記述が有り、それによれば身長は170cmくらい、ウナギの様な容姿で、水を張った樽の中で4日と7時間生きており、時々ハツカネズミの様な小さな叫び声を上げ、小魚やカニ、エビを与えたが食べなかったという。