"Mass Effect" シリーズの登場人物については『samara』の記事を参照。
概要
フルネームはサマラ・モーガン(Samara Morgan)。
『リング』のハリウッド版リメイク作『ザ・リング(The Ring)』(2002年)、及びその続編『ザ・リング2(The Ring Two)』(2005年)『ザ・リング/リバース(Rings)』(2017年)に登場するキャラクター。
『ザ・リング』『ザ・リング2』ではデイヴィ・チェイス(Daveigh Chase)、『ザ・リング/リバース』ではボニー・モーガン(Bonnie Morgan)が演じている。
また『ザ・リング2』にはサマラから分離した悪の人格「イーブル・サマラ(Evil Samara)」が登場しており、こちらはケリー・ステイブルス(Kelly Stables)が演じている。
原作における「山村貞子」に相当する位置づけのキャラクターであり、映像上の表現も似通っているため、一部では「貞子の英語表記が "Samara" である」と見なされている。
しかし厳密には明確に異なる設定を持つ別個のキャラクターであり、英語圏でも貞子の英語表記は "Sadako" や "Sadako Yamamura" が用いられる。
Samara Morgan
『ザ・リング』は、ストーリーの大筋はJホラーの『リング』(1998年)のものと同じだが、呪いのビデオテープの内容、そしてその作り手であるサマラの正体に関しては、ハリウッド版独自の要素となっている。
サマラの念写能力は写真や映画のフィルムのみならず、人間や動物の精神にイメージを焼き付けることを可能としており、凄惨なイメージを焼き付けられた犠牲者は自殺に追い込まれる。
ビデオテープの呪いによる犠牲者たちの直接の死因は心臓発作だが、サマラの能力による精神へのダメージが、顔面に刻まれた傷跡として具現化している。
ワシントン州モエスコ島で牧場を営んでいたリチャード・モーガン(Richard Morgan)とその妻アンナ(Anna)は子宝に恵まれず、サマラという赤子を養女として引き取る。
彼女の能力によってアンナの精神は蝕まれていき、精神科医であるスコット博士による診断が皮肉にもサマラの能力をより強力な物とし、スコット博士がサマラによる最初の犠牲者となる。
リチャードは厩舎の二階に設えた空間にサマラを隔離(半ば幽閉)するが、これによって精神異常が加速したサマラは厩舎の馬たちを自殺に追いやってしまう。
正気を失ったアンナはサマラを窒息させ古井戸に投げ捨てて殺害、直後に崖から飛び降りて自らも命を絶つ。しかしサマラは死んでおらず、飢餓と低体温で絶命するまで七日間生き続けており、このことが「ビデオを視聴して七日目に発動する死の呪い」に繋がっている。享年十二歳。
続く『ザ・リング2』ではサマラの実母であるエヴリン・オソリオ(Evelyn Osorio)が登場し、『ザ・リング/リバース』ではエヴリンを強姦し身ごもらせた(つまりサマラの実父である)ゲイレン・バーク(Galen Burke)が登場している。