CV:平川大輔
人物像
アフリカユニオンの公営企業「ドルトカンパニー」に勤務する、ビスケット・グリフォンの兄。
ドルトコロニーの貧民街の生まれであるが、学業で優秀な成績を収め、両親の死後祖母桜の下に引き取られたビスケット達とは違い、両親が務めていた工場の経営者一家に養子に迎え入れられた。
その立場もあって労働者層と経営側とで軋轢のあるドルトカンパニーに於いて、両者の間を取り持つ仲裁役として立ち回るが、労働者層からは裏切り者の謗りを受けるなど、心よい印象を抱かれていない。
そんな中、鉄華団の一員となったビスケットと再会するが、サヴァランは「クーデリア・藍那・バーンスタインが鉄華団を通じて労働者に兵器類を渡そうとしている」というマスメディアの情報を事前に察知しており、ビスケットと行動を共にしていたアトラ・ミクスタをクーデリアと誤解したまま、ギャラルホルンに突き出してしまう。
しかし、彼の行動も虚しく、労働者達のリーダーであるナボナ・ミンゴはデモを敢行。ギャラルホルンはこれを武装蜂起と見なして鎮圧した事から労働者達の不満が爆発し、更なる悲劇の連鎖を産んでしまう。
結果的にドルトコロニーでの騒乱は、クーデリアの活躍もあって経営陣と労働者層の和解という形で幕を閉じたが、彼自身は武力衝突を止めらず、ナボナ達を死なせてしまった無力感・罪悪感から自ら命を絶った。
この際、「家族や仲間を大切に堅実で幸せな人生を送るよう心から願ってる」とビスケットに遺言を遺すが、皮肉にもこの遺言がビスケットとオルガ・イツカの軋轢という形でビスケットに彼の後を追わせる遠因を招いてしまった。