概要
『シスタープリンセス』は、元となった読者参加企画とその後制作されたゲームおよびアニメで、設定が大きく異なる。
この項目では『シスプリ』の「ゲーム」である、誌上ゲーム、コンシューマゲームについて解説する。
誌上ゲーム
『電撃G'sマガジン』誌上の企画連載の中では、「お兄ちゃんの日」に妹とデートをするという設定で、クイズ形式の誌上ゲームが複数回開催された。
ヒロインを一人選び、正答と思う回答を専用はがきに書いて送付し、正答すると誌上に正解者として名前が載ったり、正答者の中から1名だけ妹からのメッセージをもらったり、書下ろしイラストのペーパーが景品としてもらえた。
コンシューマゲーム
STACK制作
2001年3月8日に第1弾『Sister Princess』、2001年12月13日に第1弾のファンディスクとして『Sister Princess Pure Stories』、2003年3月20日に第2弾『Sister Princess 2』、2003年11月13日に第2弾のファンディスクとして『Sister Princess 2 PREMIUM FAN DISC』が発売された。
いずれも、プラットホームはPlayStation、発売元はメディアワークス。
制作下請けは有限会社STACKが担当。
シナリオ担当は非公開だが、プロットは原作者の公野櫻子が執筆しており、それを元に執筆された公野による小説「GAME STORIES」も発刊された。
プレーヤーキャラクター(兄)や後述の「悪い虫」のキャラクターデザインは、原作イラストレーターの天広直人が担当。
ゲーム化するに当たり「一対一の関係」では取っ付きがよくないため、「最初から12人の妹が存在する(プレーヤーを含めた13人兄妹)」かつ、全ヒロインの好感度が最初からカンストという、ハーレムだよと突っ込みが入る状況となっている。
実際には彼女たちは彼女たち同士面識があり、兄であるあなたの近くに居住しており、街中で遭遇することもあったりすることになっている。
また、「妹たち」が実の妹か否かがゲームの進め方により変わる「血縁度システム」というすごいシステムが導入されており、それに伴いエンディングが48(ベスト・グッド×血縁・非血縁の組み合わせ4通りが12人分)+ノーマルエンド1の、計49種存在する。
『2』においては「12人の妹」があまり受け入れられなかったと判断されたらしく、複数の妹たちが同一シナリオで登場するということが少なくなったといわれている。
非常に癖があるシナリオのため、原作の愛好者からは嫌われている模様である。特に、咲耶や白雪のルートで登場する「悪い虫」と言われるサブキャラは、優しい雰囲気の原作から乖離した存在として、ゲーム版の悪い点の象徴として挙げられる。
また、STACKが擁するアダルトゲームブランド・overflowが発売したゲーム「Summerラディッシュバケーション!!2」において伊能りんの回想シーンなどで、『シスプリ』の妹たちが沢越止あるいは伊能神楽の子供、すなわち彼女の姉妹であることを匂わせている。ただしこれはあくまでもoverflow側の非公式の悪ふざけであり、公式はこれを明確に否定している。
これが理由かは不明であるが、発売予定であったタイピングソフト『タイピング シスター・プリンセス』が「世界観の不一致」という理由で開発中止となり、雑誌等でサンプルとして公開されていたイベントCGの一部は『2PFD』などで流用された。
このゲーム版における「兄と12人の妹が13人兄妹であり、ほぼ全員が一つの街に各自で別居している」という設定は、アニメ版第2作『シスター・プリンセスリピュア』のストーリーズパートにも導入された。
リピュア版
アニメ版の二作目である『シスター・プリンセス 〜リピュア〜』のゲーム版も存在する。
販売元はマーベラスエンターテイメント、開発元は非公開。
プラットホームはゲームボーイアドバンス。
『リピュア』のストーリーズパートのストーリーをなぞるものであり、最初は可憐シナリオのみがプレイできプレイごとに他のシナリオが開放されていく。
創作に関して
『シスプリ』二次創作の場合、どのメディアがベースとなっているかを明記する必要がある。
例えばゲーム版の公式でない設定であるoverflowが勝手につけた設定を取り込む場合、明確にそれを嫌う人が多い。また、アニメ版、特に一作目の設定もかなり特殊であるため、注意が必要である。
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