歴史
10世紀の石版エッチング画にビズラに似た犬が彫られている。トランシルヴァニアンハウンドとターキッシュイエロードッグが交雑して生まれたとする説が有力。
銃を使った鳥猟が盛んになるとイギリスやドイツのポインターが交配され、18世紀に犬種として確立。近代繁殖は1920年に開始され、その結果ショート・ヘアード・ハンガリアン・ビズラは1936年FCI(国際畜犬連盟)に公認された。
1945年、ハンガリーがソ連に占領されると亡命した人達により西側諸国に広まった。
外見
ポインター犬種としては小型で、起伏の少ない農牧地帯での猟に適する。
筋肉質で贅肉がなく、脚は長い。
目は中くらいの大きさで、やや奥まっている。
耳は低い位置に付き、先端は丸みがあり、中くらいの長さの垂れ耳。
マズルは四角く鼻鏡はブラウン。
尻尾は2/3を残して断尾する事がある。
被毛は短く密集し、毛色は赤褐色をおびた金色。下毛の無いシングルコートのため寒さに弱いが体臭は少ない。
体高:53~61cm
体重:22~30kg
性質
友好的で人見知りせず、愛情表現が豊か。普段はおとなしい。
猟場では、ハンターとコンタクトを取り続ける事を好む。獲物を回収するレトリーバーとしても優秀。