概要
「シロクロ」とは「ハイスクール・フリート(以下『はいふり』)」の登場人物、「宗谷ましろ」と「黒木洋美」のカップリング。
ふたりの関係性は対等な「コンビ」と言うよりは、洋美のましろに対する「憧れ」による、ある意味「忠誠心」的なものから成り立っている。
ゆえに、洋美からの一方的なアプローチ(あるいは思い込み)で成り立つ関係性となる。そのため、ましろにとって理不尽である(と洋美が判断した)人物(特に「岬明乃」)への嫉妬で成り立っている面も強い。
きっかけ
ましろと洋美の関係性が生まれた(というよりは、洋美が憧憬を抱いた)きっかけは、中学3年生のときに行った「ブルーマーメイドフェスタ」というイベントで出会ったことだった。この際、ましろの活躍・人柄を目の当たりした洋美は、このとき以来、ましろへの強い尊敬の念を抱くようになった。
ましろへの憧れ
その後、洋美は横須賀女子海洋学校に入学し、ましろと同じ「晴風」に配属される。副長となったましろに対しては「宗谷さんが艦長じゃないなんて何かの間違いだよ。(第1話)」「宗谷さんすごく似合ってた!私ね。宗谷さんに艦長になってほしかったな(第4話)」など、ましろを持ち上げる発言を頻繁にしている。
また、第4話では、自身の噂話を聞いて気を病んでしまった、ましろに「気にしないでね」と励ましの言葉をかけている。
また、第9話では後述のように、不満を抱いていた明乃が立てた作戦に対して、当初は反対するも、ましろが賛成すると知るや否や賛成にまわるなど、宗谷ましろ絶対主義的なところもある。
こうしたエピソードから、対等な関係というよりは、洋美が「ナイト」的な役割を果たしている、一種の主従関係とも取れる。
ただ、そうしたアプローチにましろが振り向いたことは、今のところない。
明乃への嫉妬
そんな憧れのましろより能力が下にもかかわらず「晴風」の艦長となった明乃に対しては強い不満を抱いており、あからさまに嫉妬心をあらわにしている。
第6話では、明乃に対して直接「他にもっと艦長に向いてる人がいるんじゃない?」と言い放っている。
これらは逆に言えば、前述のましろへの強い憧れの裏返しとも取れる。
しかし、第9話で明乃が立案した「アドミラル・シュペー奪還作戦」を彼女自らが艦橋で指揮、これを成功させると戸惑いながらも態度は軟化し、第10話での「赤道祭」で、他の船員らは消極的な態度を示す中で、明乃とともに前に立つなど積極的な姿勢を見せており、相撲大会の決勝戦での対決に勝利した後に関係は改善している(幼なじみの柳原麻侖が立案したというのも関係あるかもだが)。