「……終わりか……?」
タグに関して
タグは識別子のないシーザーでのイラストが圧倒的に多いのだが、他作品でも使われている名称の為に被虐のノエル以外のシーザーを検索しにくい弊害が発生している。
こちらに関しては、該当のタグを使用して投稿する事を推奨する。
概要
ジリアンと契約した大悪魔。全体がフードで隠れているため容姿がはっきりとされていない。
強大な力を抑えるために拘束されていながらもカロンを圧倒するほどの戦闘力を持っている。基本は無口であり、喋ることが少ないがジリアンとはよく話す。
ここからはs7での活躍及びネタバレ↓↓↓
ノエルと語り合ったジリアンは、ノエルを全力で迎え撃つ決意を固め決戦当日にバロウズを守る最後の砦として、シーザーと共に立ちはだかる。ノエルとカロンはシーザーを撃破するが、ノエルの心がかつて憧れた頃と変わっていないと知ったジリアンが、ノエルを応援したいと契約を放棄したことを切掛に、シーザーの拘束が完全に解け、代償にジリアンは五感の全てを失ってしまう。
その時、彼の素顔が露わになりフードの下が猛禽類を想わせる頭部をしており、白を中心としたスーツを着ていたことが判明する。(悪魔名は「悠久の大悪魔」。)
拘束を解かれたことによって力を取り戻したシーザーは、その力を利用してノエルとカロンを「時の狭間」に連れ込む(ちなみに「時の狭間」では彼と契約したたくさんの人間の肖像画が浮遊している描写があるので彼がいかに高地位に属していた崇高な悪魔かが窺い知れる。)
そしてノエルにジリアンとの今までの因縁について問いかけ、意志の強さを試す
(この際、部屋の一部のような場所で紅茶を差し出す。本人曰く「ヒトの文化の中でも、紅茶は好みだ。いくらか嗜んだことがある」とのこと、意外と紳士的嗜好の持ち主なのかもしれない↓)。
彼の力によって起こされた吹き荒れる強風を前にしてもノエルが想いを曲げずにいたことによりその答えを受け入れ、ジリアンとの契約を放棄することを告げる。
しかしそれはカロン曰く“悪魔の契約の条文”に反することになるため、悪魔にとって“死”を意味する。
しかしこれは、千年以上の時を生きたことによって消滅を恐れる感情をシーザー本人がなくしているのと「ラッセル・バロウズを守る」という契約を破ることによってジリアンが支払った代償を返還するためでもあった。ジリアンを想うノエルの意思の強さを見て、自身の消滅を厭わずに「ノエルを応援する」というジリアンの本当の願いを叶えることを決めたのだ。
「若き大悪魔よ、お前もよく覚えておくことだな。悪魔が恐れるべきことは、死ではない。
誇りを失うことだ。」
カロンにそう助言を残し、シーザーは現実世界に戻ると同時に光となって消滅した
(彼がいかに大悪魔としての貫禄があり、崇高な大悪魔だったかが窺い知れるシーンでもあり、この助言はカロンにも深い影響を与えることとなる)。
過去
小説版にて彼の過去が語られている。
かつてシーザーはとある村の守り神だった。その村は災害や戦争の様な危機に生贄の巫女(いなければ村の子供)を差出していた。
そんなある日、水色の髪の巫女が生贄に出されることになり、友人だった紺色の髪の少女が巫女を守るために自らシーザーに契約する。
「巫女の役割を果たさなくても良い=村を害する者を殲滅する」契約に、シーザーは少女の命を代償に了承する。
二人は村を攻撃していた国を潰すことに成功し、死ぬ前に巫女をそのことを伝えて安心させようとする。
しかし、その時には村は焼かれていた。
シーザーと少女が巫女を見つけた時には、巫女は身体中火傷により無惨な姿となり、喉も潰れてしまっていた。しかも巫女は死に際に、少女に強い憎悪と怨嗟を吐いて彼女を攻めた。少女は「どうして」という言葉と絶望を持ちながら代償を支払って死亡する。
シーザーにはなぜこんな結末になってしまったのか理解できず、最も印象深い契約となった。
・・・この事件が、彼に「願いの本質」を考えさせる原因となる。