ジェイド(グランディアX)
じぇいど
『グランディアエクストリーム』に登場するキャラクター。
CV:稲田徹
人物
エルフのような耳を持つ22歳の美青年。
今作の舞台であるノーチスとは敵対国に位置するアルカダの出身。
以前はアルカダの騎士団に所属しており、ノーチスとは幼いころから強い敵対心を持つ。
かつて精霊暴走(世界各地で多発している大規模な天変地異)によって引き起こされた高潮により、誓いを立てた女性を亡くしており、波頭の源(水遺跡)の精霊暴走を止めるために敵国であるノーチスが企画した精霊暴走停止作戦に志願する。
騎士道やモラルを重んじる正確。一方でプライドが高く、他人に上から物を言う傾向がある。
精霊暴走を止める為なら自身の命を投げうつ覚悟はあるものの、ほんの数年前まで敵国であったノーチスに対しては強い不信感を持っており、些細な考え方の違いからディーネ少尉やブランドル軍曹と口喧嘩することが多い。
なにかと堅物ではあるが、育ちの良さからくる素直な誠実さを持っており、軍とは無関係なノーチスの民間人や、年輩者には敬意をもって接している。また同じくアルカダ出身のティトの保護者を引き受けるなど、面倒見のいい一面を持っている。
最終的には、作戦に参加したメンバー達と徐々に打ち解けていき、堅物な面はなりを潜めていく。
ストーリー終盤には、すっかり頼れるお兄さんになっているだろう。そしてクリア後は……
ゲーム内での性能
装備可能マナエッグ:4 装備可能スキル:2
攻撃力★★★★☆
防御力★★★★☆
魔法力★★★★★
抵抗力★★★★★
行動力★★☆☆☆
移動力★★☆☆☆
習得必殺技
・ブラスターボム
キャンセル効果のある単体技。
威力は低いが、鍛えていくと詠唱時間なしで発動可能になる。
・ナイトメアボール
戦闘開始時に当てやすい扇状範囲の水属性技。睡眠効果がある分威力がかなり低い。
前作のエレナも同様の技を使うがあちらは円形範囲の多段HIT技。
・フィストバースト
火属性。敵単体に7~9HITする多段高威力技。
魔法攻撃力に依存するため、装備によっては威力が出づらくなる。
・タイタンナックル
雑魚戦に嬉しい無属性範囲技(前方円形)。
消費SPは多いが威力が高く、開幕の雑魚散らしに有効。物理攻撃力に依存する。
・エクスプロージョン
自分を中心に広範囲円形に効果のある無属性攻撃。
乱戦時に非常に有効だが、習得がかなり遅く、消費SPがエヴェンの最終技に次いで多い。
魔法攻撃力にダメージが依存するため、装備によってはタイタンナックルにダメージが劣る。
杖と盾という珍しい装備形式のキャラクター。
杖に分類される武器の中にはフレイルやウォーハンマーといった戦争用鈍器もちらほら含まれているので、中世の騎士の装備として一般的であった「盾とメイス」という組み合わせをモチーフにしていると思われる。
ダメージ表記に隠れて分かり辛いが、クリティカル攻撃を行う際は、左手の盾で相手を殴っている。
典型的な魔法使い枠であり、魔法攻撃力と魔法防御力がかなり高め。
マナエッグが4種類も装備可能なので、魔法アタッカーに育てない手は無い。
グラフィック上はややラフな外見ではあるが、物理防御力はなかなか高い。
実はこれでもアルカダ騎士のれっきとした正装である(オープニングのアルカダ兵参照)。
元騎士のであるためか重装備が可能であり、鎧や兜など大半の防具が装備できる。また、他の軽装キャラクターが装備できない「盾」が装備可能であるため、総合的にはパーティの中でもかなり高い物理防御力を持つ。
加えて意外なことに、剣士であり主人公のエヴァンよりも少しだけ攻撃力が高い。必殺技も速攻発動の単体キャンセル技に加えて、円形・扇状・自分周囲と便利な範囲攻撃が3種も揃っており、魔法に頼らずとも物理だけでも非常に強力。必殺技と魔法の両面で活躍できる彼の性能はまさに文武両道と言える。
といったふうに……ジェイドは攻守面に関しては隙が無いのだが……
実は他のキャラクターよりも行動力(次に行動できるまでの待ち時間)が育ちにくいという欠陥がある。
いかにキャラクターの性能が高くともIPゲージ形式のこのゲームにおいて、行動速度の遅さは無視できない欠点になりうる。
また、マナエッグが4つ装備可能な代わりにスキルブックがたった2冊しか装備できないため、基礎ステータスの増築が困難であり、思い通りのキャラクターに育てられないジレンマが発生する。
ゲージの進みが遅いと言われるジェイドであるが、それは終盤の話であり、キャラクター格差が顕著に表れない序盤ではそれほど違和感があるわけでもない。終盤になっても行動力アップのアクセサリーかスキル1枠で補える程度であるが、スキル枠が2枠しかないのが厄介で、その1枠潰すという選択ができないのがジェイドの本当の弱みである。
上記のスキルの拡張性に乏しいという欠点と、序盤の性能がドロップ武器に依存してしまう点から扱いが難しく、イケメンではあるものの初登場時のやたらと嫌味で横柄な態度から、初見プレイヤーにはわりと嫌煙されがちなキャラクターであり、中には一度も戦闘に出さずにクリアしたという人もいるとか。
なお、彼と打ち解けた後の態度が見られるのはエンディング後の第2部からである。どことなく紳士らしい態度をしているが根は……。
基礎的なポテンシャルはなかなかのものなので、スキル構成など考えずに強いキャラクターを入れたい場合には向いている。
範囲必殺技持ちなので特に雑魚戦に強く、マナエッグが4枠持てる為魔法使いとしても優秀。先制攻撃だろうと不意打ちだろうと初手で大きく敵の数を減らしてくれる。序盤は強いマナエッグを適当に合成してジェイドに持たせておくだけでもかなり雑魚戦が楽になる。
装備が整ってくる終盤以降は行動力の低さもカバーでき、「マナエッグマスター」スキルを装備させることで1ターンに4回も魔法が撃てる強力なバランスブレイカーに成長する。