重機動要塞
4基のVコンバータを搭載した巨大兵器であり、2つの形態を持つ。
その存在が最初に確認されたのはVCa0年、オペレーション・ムーンゲートの時だったが、それ以来、この超越的な攻撃力を秘めた兵器の行方はようとして知れず、誰がいつどこで、何のために開発したのかも分からずじまいだった。
人々の記憶から消えていくかに思われた悪夢が甦ったのはVCa9年の火星圏。
限定戦争用地をパトロール中のMARZ隊員が、所属不明の巨大兵器と遭遇する。 彼らが目の当たりにしたものは、9年前、ムーンクリスタルの衝撃のもと人々の前に立ちはだかった異形の姿そのものだった…
通常時は強固な装甲でほとんどダメージを与えることができないが、一定の周期で金色の巨大な砲台へと変形し、このときのみまともにダメージが与えられる。なお、このジグラットの明らかに体積を無視している巨大な砲台は内蔵されているものではなく、リアルタイム・リバースコンバートによって戦闘中に現出され、発射体勢に入るものである。
ゲームでは
電脳戦記バーチャロン (初代)
初代のラスボスであり、作戦の目的地であるムーンゲートで立ちはだかる。
覚醒し暴走を始めたムーンクリスタル。月面遺跡で発見された無限のエネルギーを持つ物体。暴走を放置しておけば、地球はおろか太陽系の星々が弾き飛ばされ、人類はその歴史に幕を閉じる事になるだろう。
ムーンクリスタルの影響で、パイロットを乗せることなく暴れ回り、なぜか組織的な防衛活動を始めた汚染バーチャロイド達を倒し、ムーンゲート奥地にたどり着いた主人公機の前に、この機体「ジグラッド」が突如立ちふさがり作戦の妨害を行った。
所属組織や目的は不明。人が操っているのか、道中で戦ってきた汚染機体と同様に、暴走したAIが自律的に意図をもって行動しているのかすらわからない。
4基のVコンバータという、通常のバーチャロイドの4倍のエンジンを持つこの巨体が、作戦遂行を目の前に、その暴力とも言える超出力で襲い掛かって来たのである。
電脳戦記バーチャロン・マーズ
『マーズ』では敵となる組織「ダイモン」側の兵器として複数登場する。
1回目は最初のミッション、第1章におけるボスとして出現。作戦名は「恐怖!処刑戦機!」
初代バーチャロンを彷彿とさせる登場シーンに、懐かしさ感じたプレイヤーも多いだろう。
このステージではハッター軍曹が磔にされており、ジグラッドはハッター軍曹の救出を妨害する番人として配置されている。要するに主人公はハッターの救難信号を利用され、敵であるダイモン勢力に呼び出され、戦わされるという形になる。
討伐に時間がかかるたびにハッター軍曹に対しても攻撃が行われ、処刑戦機の名を体現するかのように、磔にされたハッター軍曹をジグラットの代名詞とも呼べる巨大な砲台で一方的に攻撃を行う。
短時間で倒せばハッター軍曹の救出が可能だが、時間がかかってしまうと完全に死亡してしまう。
その後もストーリー中盤ステージ「悪夢 再び……」にて中ボスとして出現。
ハッター軍曹が仲間にいる場合、前者の果し合いともいえる戦闘会話が発生する。
終盤は第6章におけるランダムステージのボスとして出現する。
出現するボスはジグラッドの他に、ミルトン系、ダイモンアーム、ダイモンワーム、その他ネームドキャラクターが搭乗したバーチャロイド達が出現する。出現はランダムだが、ダイモンフラグメントを集めきる限りは何度でも戦える。
同ゲームにおいて、基本的に大型ボスは一体のみでの出現となるが、物語の終盤……ラスダンステージ「W-fen-Z」にもなるとジグラッドが二体同時に出現する。
どう考えても分の悪い戦いなのだが、HPがピンチになると……なんとハッター軍曹が援軍として駆けつけてくれる。ただしハッター軍曹は近接攻撃専用アファームドゆえに遠距離攻撃を持たないので、近接攻撃判定が出ないジグラッドには全くと言っていいほどダメージが期待できない。まぁ攻撃を分断する囮にはなってくれるだろう。
その他
PS2移植版の『初代』では特定の条件を満たすことでジグラットをプレイヤーキャラとして操作できるモードが出現する。(題して「ジグラットモード」)しかしプレイヤー仕様のジクラットはCPU仕様に比べて通常形態時の防御力が格段に低下している上、砲台変形時の巨大レーザーの威力もライデンのレーザーとほぼ同程度にまで弱体化している為、軽装甲のフェイ・イェンやバイパーIIが相手でも開幕直後の一撃必殺が効かない。
防御型浮遊機動要塞「ミルトン」
類似する機動兵器群としてミルトンという機動兵器が存在する。
ジグラットの上半身に浮遊ユニットをつけたような見た目をしている。
機体ごとに異なる武装を持つ外観をしており、高威力ビーム砲を使用するFF、レーザーを拡散発射するCF、ファランクスと誘導ビームを装備するFP、ミサイルを多数発射するTFの4種類が存在する。
ジグラットよりも小柄であり、耐久度が低い上に格闘攻撃が当たる。Vコンバータの数も減っている為、要塞ではなく戦艦といった意味合いの機体となる。ただし戦闘が長引くと黄金色になり、防御力が下がった状態で極太ビームやその他の武装乱射を始める点はジグラッドと似通っている。
初登場回ではこの4体すべてを相手取る事になる上に、道中にも嫌がらせのごとくトラップが存在する。
また、事象崩壊要塞に侵入したプレイヤーを迎撃しに来た「ミトン」という機体も存在する。
こちらはミルトンを更に小さくしたような機体であり、武装もミルトンと同様の4種類が存在する。分かりやすく言えば量産型ミルトンであり、バーチャロイドよりは硬いがボスではない程度の強さを持つ。
関連タグ
ブラットス・・・ジグラットの下半身をつなげたような姿であるが、実態は異なる。