序幕
かつてフランスとイングランドは王位継承権を巡り、
果てしない戦争を続けていた。
のちに百年戦争と呼ばれる激しき争いは
両国の運命を大きく変えるものだった。
勢力を拡大するイングランドは、オルレアンを
陥落させ、反勢力であるシャルル7世を追い詰める
作戦を展開した。
戦略的要所であったオルレアンを包囲する
イングランド軍。だがそこへ一人の少女に率いられた
フランス軍が現れ、イングランド軍を撤退させる。
少女の名前はジャンヌ・ダルク。
のちに『オルレアンの乙女』とも呼ばれる、
聖女である。
ストーリー
戦地の少女
開幕:カオステラーの気配を感知してきた一行は想区に到着早々、戦火が吹き荒れる町に出てしまう。逃げ惑う一行だが、そこで行き倒れた少女と、少女を襲わんとするヴィランの姿を発見する。一行は倒れている少女の救出に向かう。
終幕:助けた少女はカーリーと名乗り、連れとはぐれてしまったと語る。この想区では悪魔=ヴィランたちが人々を襲っており、各地に戦火をばらまいていた。そんな悪魔と戦っているのが、オルレアンの城にいる聖女ジャンヌ・ダルクであり、カーリーはジャンヌのもとを目指していたという。どこかマイペースなカーリーを連れて、一行はジャンヌがいるオルレアンの城を目指す。
ジャンヌ・ダルクとの邂逅
開幕:悪魔たちのいない森まで逃げ込んだ一行は、盲目の少女カーリーからさらに詳しいあらましを聞く。もともとフランスとイングランドが戦争を繰り広げていたところに悪魔が介入。人間にとり憑いた悪魔のせいで、戦いの図式は人と悪魔の争いに変わっていった。その悪魔と戦う人間側の中心がジャンヌ・ダルクだったのだ。ジャンヌがこの想区の『主役』と睨む一行だが、いつもとおなじタイミングでヴィランが来襲。カーリーを守りながら、一行は森を突き抜けていく。
終幕:いよいよ森を抜ける頃、一行は一人の女性と出会う。悪魔の戦いを見ていたという女性は、一行がオルレアンの城を目指していたことを知り、自分の隊に同行するよう申し出る。彼女こそがフランス=イングランド連合悪魔討伐隊を率いる聖女、ジャンヌ・ダルクだったのだ。
城にはびこる悪魔ども
開幕:気さくなジャンヌと打ち解ける一行だが、たどり着いたオルレアンの城は悪魔たちの侵攻を受けていた。主要な兵力は城の中に閉じ込められ、ジャンヌたちは城へ近づくこともままならない。そこへ悪魔の気配を感知できるというカーリーが城の案内を買って出る。悪魔=ヴィランから城を取り戻すために、エクスたちはジャンヌと協力して、城のヴィラン討伐に向かう。
終幕:城の奪還に貢献した一行はジャンヌの上官であるジル・ド・レ隊長の要請で、悪魔討伐隊の一員に加わる。ジャンヌの指揮下のもと、ふたたび戦場へ出ることになった一行だが、カーリーはそのまま城に残ることに。出陣前にエクスはカーリーのもとへ赴いて、挨拶する。必ずカーリーの連れを探すと告げるエクスを、『本当に、お優しい方』と評するカーリーはエクスの優しさが報われるよう祈りを捧げるのだった。
悪魔戦争
開幕: 最初に降り立った戦火渦巻く町へやってきた一行だが、ヴィランの軍勢はさらに規模を拡大させていた。国境付近にあたるこの町は戦略上、重要な拠点でもあり、戦況を覆すために、町の奪還は悪魔討伐隊の悲願となっていた。ジャンヌの指示により、一行は国境を塞いでいるヴィランたちの撃退任務に就く。こうしてジャンヌの隊との共同作戦が開始される。
終幕: 城下町を取り返し、ジャンヌたちは一気に士気をあげる。ジャンヌの演説に鼓舞される兵士たちに、一行はジャンヌの高いカリスマを垣間見る。このまま勢いに乗るジャンヌ軍とともに、一行はカオステラーの待つ敵陣へと乗り込む。
聖女を蝕む呪い
開幕: 敵陣に乗り込んだ一行だが、レイナは嫌な気配を感じ取る。どこからでも忍びこめるという悪魔を警戒する一行だが、その直後、ジャンヌの背後に忍び寄った悪魔の影を発見する。エクスの声で振り返ったジャンヌは、致命傷を免れるが、肩を負傷。悪魔に取り憑かれた司祭=カオステラーはジャンヌに呪いをかけたと高笑いし、メガ・ヴィランを召喚して逃げていく。一行はジャンヌを守り、メガ・ヴィランと戦うのだが…
終幕:レイナの回復魔法により、ジャンヌの傷は癒えたものの、悪魔司祭の呪いがジャンヌをむしばみ続ける。ジャンヌは自らの死を覚悟し、もしもの場合には自分の想いを継いでくれるようエクスたちに頼む。エクスたちはジャンヌを死なせないと約束し、オルレアンの城へ引き返していく。
聖女が迎えし運命
開幕:城へ戻ったジャンヌたちと一行だが、ジャンヌの呪いはいまだ解けないままだった。再度の悪魔の侵入を恐れ、城には警備態勢が敷かれる。エクスもまた夜の通路を巡回していたが、その最中、通路を出歩くカーリーに出会う。するとカーリーは、ジャンヌが迎える残酷な『運命』の結末を語りだす。守りたいのはジャンヌの命か。それとも運命か。エクスが答えに窮していると、城じゅうに悪魔出現を知らせる声が響き渡った…
終幕:病室に伏せたジャンヌのもとに、悪魔司祭が降り立つ。悪魔司祭はジャンヌの運命に基づき、彼女の処刑を宣告。エクスは悪魔司祭に向かっていくが、返り討ちにされ悪魔司祭にジャンヌを連れ去られてしまう。呪いを受けてしまったエクスはそのまま昏睡状態に…
翌日。ジル・ド・レはジャンヌ救出のために敵国へ出発。カオステラーを『調律』し、倒れたエクスの呪いを解こうとするレイナたちもその作戦に同行する。
ジャンヌ救出作戦Ⅰ
開幕:レイナ、タオ、シェインの三人が作戦行動を続けるなか、エクスは昏睡から目覚める。そばにいたカーリーは呪いを解いたことをエクスに告げ、状況を説明する。すぐに仲間たちを追いかけようとするエクスをカーリーはたしなめようとするが、ジャンヌの言葉を思い出したエクスは、ジャンヌの想いを守るために行かなくてはならないと宣言。そのままみんなのあとを追いかけていく。走り去るエクスの姿に、カーリーは「愚かな人」と呟くのだった。
終幕:レイナ、タオ、シェインの三人はエクス不在の状況に落ち着かないものを感じていた。エクスの今後を心配する三人だったが、そこへ当のエクスが追いつき、合流してくる。レイナたちはエクスの突然の帰還に驚きながらも、迷いを振り切った姿を見て、安堵する。いつもの四人に戻った一行は改めて、ジャンヌ救出作戦に乗り出すのだった。
ジャンヌ救出作戦Ⅲ
終幕:ジャンヌの処刑が、東にある広場で行われることを突き止めたジル・ド・レたち。悪魔の隙をつくために、あえて処刑執行の直前のタイミングを狙う作戦に出る。さらにシェインは神出鬼没の悪魔を追い詰める策を提案。着々と、ジャンヌ救出に向けた作戦の段取りが進められていく。
運命に抗う異端者たち
開幕:処刑執行の当日。悪魔司祭はジャンヌを火刑に処そうとするが、そこへエクスたちが乗り込んでくる。すぐに悪魔司祭はカオステラーとしての能力を使い、そばにいる人々をヴィラン化。エクスたちとヴィランの交戦が始まる。
真の異端者
開幕:ヴィランを倒された悪魔司祭はすぐに姿を消し、一行をなぶり殺しにしようとする。だが、ジル・ド・レと共に仕掛けた作戦により、一行は逆に悪魔司祭を追いつめていった。逃げ場をなくした悪魔司祭は本性を露わにして、逆上。一行に襲いかかってくる。ジャンヌを助けるために、エクスたちは火刑台での決戦に赴く。
終幕:すべてが終わり、ジャンヌはエクスたちに感謝を伝える。そしてエクスとジャンヌがある約束を交わしたのち、レイナはカオステラーの『調律』を執り行った。
次の想区へ出発する一行だが、結局カーリーが何者だったのか疑問を覚える。レイナはまた彼女と巡り合う予感を覚えた。一方、想区の外へ出たカーリーは自分の連れ――ロキと落ち合う。ロキに『混沌の巫女』と呼ばれるカーリーは、教団の使命を果たすために、次の想区へと旅立つのだった…
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