スフレ(ゴ魔乙)
すふれ
「救いの鍵」と呼ばれる少年と共にジルバラードの災いに立ち向かう5人の乙女(以下:五乙女)の1人。
ふわふわ癖毛の小さな女の子。淡い金色の髪に緑基調のゴスロリ服を纏う。メイン武器は大槌。
ゲーム開始時に選べる最初の使い魔の一人でもある。
オーフェリアの教会で一人静かに暮らしていた真少年を魔物の襲撃から救う為、他の五乙女と共に使い魔としての契約を締結する。以後、ジルバラードを襲った災厄を鎮める為、そして離れ離れになった家族を探す為に共に旅をするようになる。
名前の由来はスノーフレーク。一人称は「スー」。
天真爛漫な明るい性格。裏表の無い笑顔は周りを和ませるが、無邪気ゆえに時々毒舌に近い発言をする事も。
誰にでも分け隔てなく優しく接するが、主人公(真少年)の事は「お兄ちゃん」と呼び、何かと抱き締めたり甘えたがる(なお別に血縁関係がある訳ではない)。
一方でませた所もあり、自分を妹としてより一人の女性として見て欲しいと思っていたりもする。自分の幼さは自覚しており、素敵なレディへの憧れを持つ。
風属性に属しており、風を操ったり風の声を聞いたり出来る。ルチカと一緒に風で雲を飛ばして遊ぶといった事もする。
典型的な野菜嫌いな子供で、食事では野菜を避けてばかりいる模様。これが思いのほか重度であり、ある時の建国祭でライブをやる事になった際、一番になったら褒美としてティアラ姫に国から野菜をなくして貰おうと考えつくほどである。
しかし真少年が言えばたまには我慢して少し食べる事もあるらしい。
その正体は、ウィンドリアの災厄により命を落とす寸前だった少女“スフレ”に、ウィンドリアの守護精霊が自らの『白い魔力』と共に意識を乗り移した半神の分け身。
『黒い魔力』の増幅により暴走した自分自身を止めさせる為に、守護精霊が利用した依代である。
スフレの中には「少女スフレの人格」と「守護精霊の意識と記憶」が混じり合って存在している。他の五乙女と違い、スフレだけは依代の少女が生きたまま守護精霊と心が融合している。その奇妙な状態をスフレは「ちょっと違うスーになった」と認識している。
ウィンドリアの災厄の元凶である守護精霊(ウィンダム)を鎮めた後は、父と母、そして姉が見つかるまで真少年との旅を続ける事にした。しかし実は家族は既に他界している事を察しており、本音は真少年に心配をかけない為の方便であった事を『血戒編』でルチカに告白している。
『真少年編』完結後は喫茶店のマスターになった真少年とは離れ、エンジェルとして各地で魔物浄化の任務に当たるようになった。しかしその後も暇を見つけては真少年の店を訪れ、店の手伝いなどをする事もある。
『血戒編』で血戒の楔を使用した際に豹変した性格は、普段とは真逆の沈着冷静で真面目なものになり、真少年を「マスターさん」と呼ぶなど言葉遣いも他人行儀となった。
『輝亡編』では魔導書教団が五乙女の魔力を奪っている事を知りつつ、頭ごなしに否定せずまず話を聞こうと自ら姿を表す。そこで一時はマリコを信用しかけるも、駆けつけた鈴蘭に「魔導書教団は一部の人達を殺している」事実を打ち明けられる。教団を許せない気持ちに駆られたスフレは対立を決心するも、攻撃にさらされた鈴蘭を庇い重傷を負い、最後の精霊竜の魔力を奪われてしまうに至った。