諸元
名称 | CN9-A センチュリオン |
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重量 | 50トン |
エンジン | ニッサン200 |
歩行速度 | 43.2km/h(4MP) |
走行速度 | 64.8km/h(6MP) |
ジャンプ能力 | なし |
放熱器 | 10基(追加放熱器ナシ) |
武装 | オートキャノン10(以下AC10)x1 |
10連装長距離ミサイル(以下LRM10)x1 | |
中口径レーザー(以下ML)x1 | |
中口径レーザ-(背面装備)x1 | |
価格 | 349万1500Cビル |
諸元
初出は様々なメックが追加されたテクニカルリードアウト3025で、イラストこそないがメックウォーリア―TRPGの和訳版にもデータは記載されている。
トレビシェットという同じ50トンのミサイル支援メックをフォローするというコンセプトの下で恒星連邦のコリアン・エンタープライズ社によって西暦2801年に設計・製造された。
また、もともと自由世界同盟に所属していたが本社がつぶれ、子会社が細々と運営していたのをマリアの覇権と呼ばれる辺境国家を新しく統治し始めたオレイリー家が援助して拡大したアルファード貿易会社にも何故かデータがあったため、マリアの覇権でも主戦力として運用されている。
AC10やLRM10で遠距離をけん制しつつ近づいてきたらAC10とMLを組み合わせで迎え撃つというどの距離でもそこそこ戦える機体である。
但し、
・AC10とLRM10の組み合わせはLRMのサイコロがうまくはまれば20点という相手に転倒判定をさせるダメージを与えられるが、LRMの平均は6なのでターン当たりの遠距離ダメージはエンフォーサーに劣る
・何故かMLのうち一本が背面にある。いくらMLがダメージ効率に優れた若干チート気味な近距離武器とはいっても、流石にこのクラスなら2本前に向けても卑怯扱いはされないと思うが・・・。
・火力型に寄せたため歩行スピードは55トン三羽ガラスに劣りジャンプできないので走破性はよろしくない。
・LRM10もAC10も継戦能力を求めた結果装甲がエンフォーサーに比べて物足りない量になっており、しかも装甲バランスが若干歪で左右胴に二トンずつ弾薬を積んでいるのに装甲は13点しかなく、粒子ビーム砲(以下PPC)とMLを一発ずつ喰らえば中枢がむき出しになる。左胴はLRMの弾薬と一緒にLRM10本体が積まれているのでうまくいけば身代わりになってくれることもあるが、右胴はAC102トンしか積まれていないので下手をすると装甲をぶち抜かれた瞬間お陀仏する。
と同国が開発したエンフォーサーと比べると色々物足りない部分も目立つ。(ちなみに開発は西暦2777年と向こうの方が先)。
バリエーション
CN9-AL
AC10を外して、浮いた重量を大口径レーザー(LL)と小口径レーザー(SL)と6基の放熱器と2.5トンの装甲に回した機体。ちなみに、装甲はメックのルールに照らし合わせると7点余ってしまいルール違反。
CN9-AH
AC10とML2本を取っ払ってAC20と放熱器を2基搭載したジャガーノートよりの設計。正直ジャガーノートは近寄るまで耐えることが求められるしAC20とLRM10は同時にぶっ放すシロモノではないので、放熱器に回すぐらいなら装甲を分厚くして遠距離攻撃も若干ながらできるハンチバックにしてもよかったのでは。
改造
…というわけで公式をわきに置いておいてのカスタマイズが割としたくなる機体でもある。
原型機に寄せたカスタマイズ
まず弄られるのは、なぜか背面に向いており実質デッドウエイトになっているMLだろう。これを前に向けるだけでも近距離の全弾命中ダメージが20になり脅威度が増す。
近距離戦ではなく遠距離戦を強化したいならLRMの中では若干ダメージ効率の悪いLRM10を外してしまい、これに背面MLの1トン分を足した6トンでLRM5を三基積んでしまうという手もある。これにより熱は若干出るが1トン軽いLRM15相当の遠距離火力を出せる。ちなみにこれでも遠距離戦は静止か歩きながらなら加熱することなく毎ターンこなせることができる。
弾薬はもう少し減らしたいカスタマイズ
装甲が若干心もとないので中枢を撃ち抜かれた際の致命傷リスクを減らしたいならAC10を取っ払って、浮いた14トンをPPCと放熱器5基とジャンプジェット4基に変えてしまうという手もある。
これにより原型機の泣き所であった『地形によっては運用しづらくなってしまう』という悩みもだいぶん改善され、地形を選ばない仕事を要求される傭兵部隊にだいぶん扱いやすくなる。
但しこれをやるとAC10よりも有効射程が増えたことに夜遠距離戦と防御能力(放熱器やジャンプジェットをLRMの弾薬にある側に詰んで身代わりを増やす)強化される一方で、PPCが最低射程持ちなので近接されると思わず苦労する欠点もある。
残り2トンをジャンプジェットではなくLRMを15連装にアップグレードする、という手もある。一応静止すれば毎ターンLRM15とPPCの同時発射は可能なので。
いっそのこと完全に支援機寄りにしてしまうカスタマイズ
上記のトレビシェットだが「LRM15を二門搭載しており足も中量級としては速い方だが、ジャンプはできないしLRMの弾は1門につき8回分しかないので継戦力に難がある」という少々歪なメックでもある。
そのため前衛機体がそろっているがカタパルトやクルセイダーといった重量のある(=より高価である)支援機メックにはまだ手が出せない部隊なら、本機の、LRM10もAC10も全部取っ払ってLRM15二門と各二トン計四トンの弾薬を搭載し(無論MLは両方前方に向ける)
、余った3トンのうち2トンを森林や山岳地帯での位置取り用のJJにまわし、残り一トンはもう一本MLを追加するか装甲に換装して左右胴を分厚くするという運用も考えられる。…
…もはや、元機体の面影がほとんど残っていないが。
STEAM版
原型機のCN9-Aと派生型のCN9-ALが登場。
50トンはSTEAM版ではマーセナリーモードという自由気ままにゲーム内の惑星を旅しながら戦うモードがあり、そのゲーム開始時に支給されるメックは中量級までなので、エンフォーサーやハンチバックやトレビシェットといった他50トン級や45トン級と共に序盤の主戦力になりやすい。ゲーム開始直後はパンサーやジャベリンといった軽いので武装が貧弱な軽量級メックも複数使用しなければならないし、重量級はパーツが高く序盤のミッションではよほどの幸運(強敵なので不運ともいえるが)がないと登場することはないのでかなりの期間お世話になるだろう。
CN9-Aのカスタマイズとしてはエンフォーサーと同じく「AC5の火力がほぼ倍になったので重量に見当たダメージを出せるようになった」ので、AC10をAC5に交換してしまい、浮いた5トンのうち2トンをLRMを15連装に改装するのに使い、もう2トンをジャンプジエットにして走破性を高め、残り1トンを装甲強化に使うかMLをはじめとした他の武器と違い格闘と併用できる短距離武器に当てるという手がある。
重量を調整してボドゲ版とは違い弾詰まりの心配がなくなったウルトラオートキャノン5(略称UAC5)を積んでしまうという手もある。
一方でSTEAM版ではハードポイント制が採用されて機体の各部位ごとに詰める火器の種類が制限されているため、CN9-ALには砲弾系のハードポイントがないのでAC5を積むことはできない。
が、どちらのバージョンもミサイル系火器のハードポイントは複数あるので上記のミサイルボートカスタムは合法的に再設計可能。前衛機体が充実してきたなら検討するのもありだろう。