ソーマ(インド神話)
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そーま
インド神話に登場する月と酒を司る神。
“搾る”という意味の動詞がその名の由来といわれており、元々は特殊な植物の名前であったものが、その植物から作った神酒も「ソーマ」と呼ばれるようになり、やがて神格化されたとされる。
「ソーマ」は飲めば、不老不死をもたらす霊薬であり、神々はこれを飲用して英気を養い、詩人は天啓を得る為に使ったといわれ、インドの聖典『ヴェーダ』でもその重要性が歌われているという。また「ソーマ」は神々と人間に栄養と活力を与えて寿命を延ばしてくれるともされている。
一方で女好きで浮気性な神でもあり、ダクシャの娘であるナクシャトラと既に結婚しているのにもかかわらず、ブリハスパティの妻であるターラーを誘惑してブダを授かったとされている。
なお、古代バラモン教の僧侶たちは祭典など儀式の際に、神々と交信やインスピレーションを得る為に何かしらの植物の液体を牛乳や水で発酵させて作ったお酒の様な物を「ソーマ」と呼んで飲んでいたらしが、原材料は不明(高揚感や幻覚作用をもたらすらしいが、やばいものではないらしい)。
また、月はソーマが詰まった酒盃であり、月の満ち欠けは神々が交代でどんどんソーマを飲んでいくためだと考えられていた事から、月の神とも考えられ、同じ月の神であるチャンドラと同一視されているという。
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