タラットアルコン
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たらっとあるこん
大型の肉食性魚竜の一つ。
アメリカのネバダ州で発見された魚竜。
学名のタラットアルコン・サウロパギス(サウロファギス)とは、「トカゲを喰らいし海の支配者」という意味を持つ。
8メートルに成長したと見られる大型種で、発達した強い顎と鋭い牙を持ち、他の魚竜などの海洋生爬虫類を中心に捕食していたと考えられている。
この特徴から、自分と同じくらいかそれ以上の大きさを持つ生物を餌にすることもあったとされる。魚竜としては強肉食性種・頂点捕食者としては知られる中で最古の種であり、同時に海洋に進出した有羊膜類(鳥類を含む爬虫類と哺乳類からなる系統)の強肉食性種・頂点捕食者としても最古の存在である。
大きさや性質から、シャチやホホジロザメと言った現生の大型肉食海洋生物に例えられることも多い。タラットアルコンは三畳紀中期に生息していたが、ペルム紀末期の大量絶滅事変で特に大ダメージを負っていた海洋生態系がこの時代には回復し、このような大型の頂点捕食者の生存が可能なほどの豊かな海になっていたことを示している。
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