概要
目的地の空港、飛行場、発着場が
- 悪天候で最低気象条件を下回った
- 施設が航空事故や災害などで閉鎖中
- 燃料不足
- 機内での急病人及び事件発生
- 目的地の門限を超えてしまう
などの理由で着陸できない場合、別の空港、飛行場、発着場へ着陸することをダイバートと呼ぶ。ダイバードではない。
代替着陸先は民間機であれば民間の空港のことが多いが、一刻を争う事態の場合は民間機が軍用飛行場に降りてくることもある。その場合、乗客は外へ出ることが出来ず再出発するまで機内待機となる。勿論その逆で軍用機が民間飛行場に降りてくることもある。
ダイバート先が「予定北九州→福岡空港」のように近ければいいが、島違いの遠く離れた空港となるとその後の移動も大変なことになる。
同じ島内でも「予定が福岡空港のはずが鹿児島空港」を引いてしまったり、最悪の場合「本州内移動のはずが北海道の空港に」などとなる場合すらある。
そのため、「空港ガチャ」「着陸ガチャ」などと呼ばれたりする。
一応、「ダイバートの可能性がある(目的地とは別の空港に着陸するかもしれませんが構いませんね?)」という通知があったとき以外は(LCCなど補償は受け付けていない会社を除き)航空会社の責任で補償をすることになっている。
国際線の場合はいったん着陸してから目的地の滑走路の再開を待って改めて出発、ということになるが、当日中の出発ができない場合は日を改めるため航空会社の負担でホテルが手配される。
国内線の場合はダイバート先で運行を打ち切る代わりに、乗客は航空会社の負担でバスや列車で目的地に向かう(例:青森→函館にダイバートした場合、航空会社が青森に向かう費用を乗客に支払い、乗客は新幹線で青森に改めて向かう)。
空港の閉鎖が長引いたり利用者が多くダイバートによる影響が大きい場合、並行するほかの交通機関に利用者救済のために急遽臨時便が運行される、ということもある。ただ国内線の場合、空港閉鎖で引き返すこともよくあるのだが…
なお給油とクルー交代のための着陸はテクニカルランディングと言い、最初から運行ダイヤに組み込まれているためダイバートには含まない。
関連タグ
テネリフェの悲劇:ダイバートしてきた航空機同士が起こした事故
外部リンク
- 福岡空港の滑走路閉鎖により開催された着陸ガチャに巻き込まれてしまった方々:2018年3月の福岡空港滑走路閉鎖に伴う悲喜こもごものtwitterまとめ。