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曖昧さ回避編集

  1. コナン・ドイルの短編小説「犯人は二人」にてシャーロック・ホームズと対峙する悪役。
  2. 1より「犯人は二人」の日本語版におけるタイトルの1つ。
  3. 1を元にした憂国のモリアーティの登場人物。本稿にて解説

声:野島健児


概要編集

イギリスにある多くの新聞社・広告会社を経営している実業家。その影響力の大きさから“メディア王”という異名で知られる経済界の大物。


そんな彼だが実は “脅迫王” という裏の顔もあり、裏社会や探偵業界では、自身の持つ情報力を駆使して人の弱みを握っては脅迫し、数多くの人間を破滅・堕落させることを楽しんでいる外道としても知られている。そのやり口は実に巧妙であり、彼が関与している事件に関しては、あのシャーロック・ホームズをして何度も苦渋を飲まされた模様。


なお、彼が行った脅迫において彼自身は金銭的な利益を一切得ていない。

このことからもミルヴァートンの目的はあくまで他人の人生を破壊することであって、金銭的な利益ではないことが窺える。


部下編集

  • ラスキン

ミルヴァートンの秘書を務める物静かな青年。

『犯人は二人』のラストでは燃えて今にも倒壊しそうなミルヴァートン邸から逃げようともせず「ミルヴァートン様…」と意味深な発言をして退場したことなどから、ミルヴァートンに心酔していたことが窺える(あの外道のどこに惹かれたのかは不明だが)。

また、前述したようにあくまで秘書であって警護役というわけではないのだが、銃の腕前はあのモラン大佐と張り合えるレベルにまで鍛え上げられている模様(銃撃戦に関してはアニオリ)。


  • 傭兵2人組

小柄な男と大柄な仮面をつけた男の二人組。

『犯人は二人』ではルイスとフレッドの2人と戦闘になるも、カネで雇われているだけの立場故かミルヴァートンが死亡したタイミングで戦闘を中断し、あっさりと身を引いた。


関与していた事件編集

  • ホワイトチャペルの亡霊

イーストエンドにて発生していた "切り裂きジャック" による婦女の連続殺人事件を裏で仕組んだ張本人として登場。


架空の殺人鬼をでっちあげることでスコットランドヤードによるイーストエンドへの監視体制を強化させるとともに、イーストエンドの住人に恐怖とヤードへの不信感を与えることに成功。

本来、この後にヤードと住人たちが衝突、それを機に依頼主の過激派革命集団が一気にクーデターを起こすという計画だったが、それを事前に察知したウィリアムらの策によりヤードと住人たちが協力して切り裂きジャックを追い込むという想定外の展開へと持ち込まれてしまう。


一連の様子を見届けたミルヴァートンは、依頼主たちを切り捨ててその場を後にするのであった…


  • ロンドンの騎士

平等な社会の実現に向けて動いていた庶民院の若手議員、ホワイトリーを快く思わない権力者たちの依頼を受け、ホワイトリーの人気失墜のために暗躍。


ホワイトリーの護衛として派遣されていた刑事の一人を脅迫してホワイトリーの身内を皆殺しさせたのち、怒りに身を任せたホワイトリー自身の手で犯人の刑事を殺めるよう誘導。と、ここまでは計画通り事が運んでおり、これでホワイトリーの人気は失墜すると思われた。


しかし、その翌日にホワイトリーが犯罪卿に刺し殺されたことで状況が一変。犯罪卿がホワイトリーの罪を被ったことでホワイトリー自身は "身内を殺されてもなお庶民のために戦い続ける正義の味方" として死んでいき、計画は頓挫したのだった。

しかし、ミルヴァートン自身は犯罪卿の手腕を褒めたたえるとともに、彼を排除するための策を練り始めるのであった。


  • 犯人は二人

ワトソンの婚約者であるメアリーが過去にフランスにて反政府活動に従事していたことをネタに彼女を脅迫してきたことが事件の発端。


しかし、メアリーの脅迫はあくまでシャーロックをおびき出すための手段でしかなく、本当の目的は目障りな犯罪卿をシャーロックに逮捕させることだったのが発覚。

どう考えても絶対的優位にいると思い込み慢心していたミルヴァートンだったが、シャーロックから自身の犯した致命的な思い違いを指摘され、逆に窮地に追い込まれてしまう。


何とか逃げる手立てを考えた末、一か八か窓からの脱出を試みるも、背後からシャーロックに撃たれたことで絶命、そのまま崖から転落していったのだった…


関連タグ編集

憂国のモリアーティ 脅迫


メディア王--表向きの通り名。

--作中で彼自身が「犯罪卿は義賊だが、それに対して自分は悪そのものである。」と語っている。

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