「あなたが望むなら、止めはしないわ」
「ありがとう」
「このマスクが恐いのか、誰も私に近付かなくなったわ…」
概要
ファウード編で登場した魔物・ロデュウの本の持ち主。
CVは伊藤静氏。
公式からプロフィールが明かされていないため、年齢や国籍等は不明。
一応、原作のファウード編後には就職しているので、間違いなく成人ではあると思われる。
実力についての詳細は後述するが、清麿やデュフォーのように特殊な能力を持っているわけでもなく、シェリーやフォルゴレのような確固たる信念や人間離れしたフィジカルを持っているわけでもないにもかかわらず、なぜか大多数の本の持ち主と比べても高い実力を持つという珍しいキャラクターでもある。
作中ではロデュウと行動を共にしており、彼女単独での登場・活躍はほぼ無く、原作終盤でのネタバレ防止も兼ねて、活躍はロデュウの記事を参照。
人物像
容姿
桃色のショートヘアやスレンダーな体型、何より顔の右半分を覆う独特な仮面(作中では「マスク」表記)が特徴的な女性。
仮面を付けている理由はネタバレを含むので、ロデュウの記事を参照。
作中に登場する女性キャラの中でも顔立ちが整っており、恵やチェリッシュを「凛とした美人」とするならチータは「どこか儚げな美人」といったタイプだろうか。
性格
作中全体を通して口数が少なく、感情を表に出すことも少ないため、常に淡々とした印象を受ける。
とはいえ決して無感情なわけではなく、原作のファウード編では何度かロデュウに対して何か言いたげな素振りを見せていたり、いざロデュウがゼオンに反旗を翻した際にはどこか安堵したような表情を浮かべている等、要所要所でロデュウとの絆が示唆されている。
「ゴデュファの契約」の影響でロデュウの体が崩れていくのを目の当たりにした時は激しく動揺し、「呪文を唱えればロデュウが死ぬ」とゼオンから告げられた際には明確な拒絶を見せている辺りからも、やはりロデュウを大切に想っていたことは確かだろう。
実力
前述の通り、人並み外れた身体能力や特殊能力を持たない本の持ち主の中ではトップクラスの実力を持つ。
清麿やデュフォー、シェリーが紛れもない作中最強クラスだとすれば、チータはリーンと同じような一般人最強クラスといったところか。
ずば抜けた観察力・判断力
身体能力の面で優れている描写こそ皆無だが、戦闘における観察力・判断力が並の本の持ち主を遥かに超えるほど優れており、ファンからは「ロデュウが終盤まで生き残れたのはチータの存在も大きかったのでは?」と評価されることもあるほど。
作中での具体的な描写としては、
- ガッシュとの初戦では、ガッシュがラウザルクを発動している間は軽い術であるガンズ・ラギュウルで距離を取り、ラウザルクが切れたタイミングに合わせてラギュウル・ロスドを打ち込み確実にダメージを与えるという効果的な戦法を初見で実行する。
- なぜ初見でラウザルクの効果時間を見切れたのかは不明だが、チータと共にロデュウも秒数をカウントしているため、おそらく以前に同じような肉体強化を使う魔物と戦ったことがあるのだと思われる。
- ロデュウがレインの爪で切り裂かれそうになっても一切慌てることなく、むしろ「呪文を唱えても間に合わない」と瞬時に判断して無駄打ちを避け、逆に確実に命中させられると判断した時には絶妙なタイミングで術を打ち込む。
- ウマゴン戦で「炎の光速矢」を発動され、ディオエムル・シュドルク状態のウマゴンが至近距離で縦横無尽に駆け回る時にも全く動揺しておらず、(ロデュウが守ってくれているとはいえ)「あの速さで動き続ければ必ず足が止まる。その瞬間を撃ち抜く」と的確な分析をした上で冷静に好機をうかがう。
- 更にロデュウが側にいない状況でディマ・ブルクの分身に囲まれた時ですら、キャンチョメが既に意識を失い倒れていたことに気付いていたため、顔色一つ変えずに平然と棒立ちしていた。
- 確かにキャンチョメに注視していれば気付けないこともないが、自身が無防備なまま魔物の術が目前まで迫っている状況すら冷静な観察ができるというのは異常なレベルである。
- コントロールルームでのガッシュ戦でロデュウが痛めつけられている時も、迂闊に出ていくのではなく本を燃やされないよう遠くまで逃げるという(非情でもあるとはいえ)本の持ち主として最善・最適な行動を取る。
といった具合であり、「力押しの戦法を好み、頭に血が上りやすい」タイプのロデュウにとって理想的なブレーン役と言えるだろう(ある意味ではガッシュに対する清麿のような関係性に近いだろうか)。
場合によってはロデュウがダメージを受けるとわかっていても見捨てるような判断を下すが、その上で説明をすればロデュウも納得しているので、どちらかといえば「互いの信頼ありきでの判断」だと解釈できる。
卓越したペース配分
また、邂逅編序盤で登場した春彦以来となる「心の力のペース配分について言及・実行」した本の持ち主でもあり、常に心の力の出し所を吟味して戦う戦術的思考力も非常に高い。
現にガッシュ&レイン戦では初手でディオガ・ラギュウルを放ったにもかかわらず、休みなく戦い続けた戦闘終盤でも清麿が驚くほどの輝きを本から放ち、最終盤には再びディオガ・ラギュウルを唱えられたほど。
後にバニキスも「初手から最大呪文をブッパ」する戦法をとっているが、チータはバニキスとは違いファウードの栄養液を使っていない。
その点も如何にチータのペース配分が優れているかの証拠だろう。
潜在能力の理由?
どう考えても戦闘慣れするような人生を送っていないチータが、なぜこれほどの戦闘センスを秘めているのかは不明だが、一部のファンからは「過去の出来事が原因で自身の命に価値を見出せなくなってしまったが故に戦闘時でも冷静なのでは?」と考察されることもある。
いわゆる、ブラゴがシェリーに教えていた「死人になれ。生きようと思うから恐怖が生まれる」理論と同じようなものである。
関連イラスト
関連タグ
ロデュウ……互いに想いを口にすることはあまり無かったものの、それでも心のどこかで強く繋がっていた大切なパートナー。
ナゾナゾ博士……こちらは「元々」医療系の職に就いていた本の持ち主。
ビッグ・ボイン……本編内では言及されていなかったが、「金色のガッシュ‼と雷句誠原画展」にて配布された小冊子のガッシュカフェ特別編にて看護師の経験があると判明したキャラクター(詳細は「ビッグ・ボイン」の記事を参照)。
水野鈴芽……本編では言及されていないものの、同じく原画展小冊子のガッシュカフェにて「将来は看護師になりたい」と打ち明けている。国こそ違うものの、今後「金色のガッシュ!!2」にて同じ職場で働いているシーンが描かれたりするのだろうか?