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ツインビーRPG

ついんびーろーるぷれいんぐげーむ

1998年4月2日より株式会社コナミが販売したプレイステーションソフト。シューティングゲーム『ツインビーシリーズ』をモチーフにしたロールプレイングゲームとなっている。
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概要編集

コナミのシューティングゲーム『ツインビーシリーズ』を、RPG化したゲーム作品。正式名称は、『ツインビーロールプレイングゲーム』


どんぶり島に召喚された主人公が、蒸発したライトを探すためツインビーの臨時パイロットとして冒険をするという内容。「ツインビーPARADISEは好きだけど、STGが苦手なファンのためのゲーム」と、STGであるツインビーの意義が完全に失われ、派生作品であるアニラジ人気が一人歩きしたコンセプトで開発された。この背景にはツイパラが声優人気で好調なセールスを記録する中、本編のSTGが下降気味であった面もあるが、結局この『ツインビーRPG』も予算の割りに売り上げが悪く陥ってしまい、アプリやリメイク、配信物でシリーズ継続している以外は、ツインビーシリーズとしてのゲーム化は現在時点では最終作となっている。ゲーム内容は『ときめきメモリアル』のように女の子または男の子の好感度をあげつつ冒険するRPG。最終的にもっとも好感度の高い人物とのエンディングを迎える。


基本的に敵キャラクターの経験値は一定(書籍などではザコキャラクターは160、ボスキャラクターは600とされている)で、味方側と敵側のレベルの関係によって上下する(よって同じ敵を倒しても、レベルが低い者が多く経験値が入る)。またトドメを刺した者にはいくぶん多めに入る。一度レベルアップすると、次に必要な経験値は、現在のレベルにかかわらず約5000前後(ストーリー開始直後のツインビーに限ってはこの限りではない)。戦闘以外でも、町の人と話したり、何らかのアクションをする事で経験値が入りレベルが上がる。さらにお金(単位は“エン”)を落とす敵キャラクターが極端に少なく、資金調達は主に敵が落とすフルーツ(これはザコキャラクターは確実に落とす)や、アイテムの売却などで行うのも大きな特徴。フルーツはミカン、リンゴ、ブドウ(マスカット)、サクランボ、桃があり、それぞれ売値も異なる。

メインキャラクターはフルボイスだが、主人公の名前は発音されない。


なお、開発には『幻想水滸伝シリーズ』に関わったものもいる。


ストーリー編集

地球によく似た異世界の星にあるどんぶり島。主人公はいつものように、どんぶり島の戦士が活躍するツインビーのゲームをしていた。すると突然テレビがノイズ状態になりどこからかベルの音と同時に『助けて・・・。助けてください。』という声が聞こえ、真っ暗な空間に放り込まれる。その直後ツインビー達に危機を伝えようとしても謎の結界で遮られていたメローラ姫を救い、彼女に代って危機を伝えるために異世界のどんぶり島へ向かう事になる。主人公がどんぶり島に着いた瞬間、黒い霧がどんぶり島を覆い島民達が次々と倒れる。シナモン研究所に向かう途中、倒れて気を失っていたツインビーに乗り込み、ツインビーと共にどんぶり島を救うために行動を開始した。


登場キャラクター編集

主人公

CV:無し

今作のオリジナルキャラクター。言わばプレイヤーの分身であり、名前も自分で決める事が出来る。現実世界からメローラ姫の力で呼び寄せられたという事になっており、ライト達の世界では実体が無い為、メローラ姫がこの世界での身体を提供している。キャップを被った中性的な顔立ちと肩までの髪、膝丈のズボン、ベストが特徴。性格はプレイヤーの行動次第で真面目からひねくれ者、スケベなど、幾らでも変わる。開発者によると「敢えて年齢も性別もはっきりさせなかった」との事で、雑誌では男の子のようにするか女の子のようにするかはプレイヤー次第と書いてあるが、選択肢の口調やマドカが「君」付けで呼んでいる事やフィーレンEDでは、彼女は主人公の事をしっかり「お兄ちゃん」と言っている事など、周囲は男の子の様に思っている様子。

ツインビー

CV:田中真弓

本来はライトの乗機だが、今回は主人公と組む事になる。ニコニコ山駅の入口でのびており、主人公に発見される。元々はライトにしか扱えないように調整されているが、主人公は彼を操縦する事が出来る。ボディカラーはブルー、武器はハンマーとハンドガン。右足の靴底には絆創膏が貼ってある。語尾は「(だ)ビー」で、これは他の二体(ウインビー、グインビー)も共通。

ライト

CV:山口勝平

本来ツインビーに乗るパイロットだが、今回は黒い霧の影響を強く受けてしまい、意識不明になってしまう。正義感が強いものの少々スケベな性格。

パステル

CV:椎名へきる

どんぶり島のアイドル的存在で、ウインビーのパイロット。ライトの従妹ではあるが彼を「お兄ちゃん」と呼んで慕っている(但し年齢はライトと同じで、二人はクラスメート同士である)。基本的に主人公を呼び捨てで呼んでいるが、たまに「君」をつける。

ウインビー

CV:西原久美子

パステルの相棒。リース城スタジオの地下で救出した後、さらにパステルを助ける事で仲間になる。ボディカラーはピンク、武装はリボン。今回は何かと故障する機会が多い。回復系の技に長けている。

ミント

CV:伊藤美紀

パステルの弟でグインビーのパイロット。赤ちゃんだが頭脳明晰。マドラーランドで救出後、仲間に出来る。今回も古代文字を解読する機械をシナモン博士と共同で作るなど、天才児振りを遺憾なく発揮する。

グインビー

CV:伊藤美紀

ミントのお守り兼相棒で、彼の通訳も担当。性格はおっとりしている。ボディカラーはライトグリーンで、投擲武器としてガラガラを使用。戦闘補助の能力に長けている。

シナモン博士

CV:田中和実

ライト達の良き理解者。今回は様々なアイテムを開発して、プレイヤーをバックアップしてくれる。

マドカ

CV:國府田マリ子

ライトとパステルの友達で、中学生ながらタンポポタウンにて喫茶店『ファンタジアン』を経営している。彼女のコーヒーは大変美味しいと評判だが、クッキー(酢入り)は殺人的な威力を誇る。またたびやとんぶりなどのアイテムを彼女の元に持って行くと、新しいクッキー(勿論攻撃アイテム)をくれる。今回の事件を知って、祖父であるマードック博士(本作では出てこない)の作ったパワードスーツで出撃しようとする。

シーズ

CV:緒方恵美

レンゲ島に住むワルモン博士製アンドロイド。直情型で憎まれ口が多いが、性根は優しく、サリュートによれば結構心配性らしい。BT-01(ブラックツインビー1号機)のパイロット。サリュートの事は「姉貴」、ライトを「ハチマキヤロー」と呼ぶ。同じくレンゲ島に住むラピスとは友達であり、島の危機を知って立ち上がる。自分がアンドロイドである事に引け目を感じている発言もする。

サリュート

CV:山崎和佳奈

シーズの姉で、同じくワルモン博士が制作したアンドロイドだが、シーズとは対照的に物静かな性格。彼女もラピスの友達。占いは基本的に信じていないらしい。BT-02のパイロット。尚、BTシリーズはツインビーやザコビーと異なり、自由意思は有していない模様。

アップル先生

CV:西原久美子

ライト達の担任。今回は都会島で会う事が出来る。また、アイキャッチでは主人公と共に福引きをするアニメが見られる。

ピーチ先生

CV:伊藤美紀

デザート中学の保険医。回復をしてくれるのだが、アップルと違い、別に彼女に会わなくてもゲームの進行に影響は無い。

ホワイト

CV:私市淳

ライト達のクラスメート。主人公のパラメータがどう変わったかをチェック(例として「〇〇はライトより…力強そうだけどな」等)してくれるが、自分でもステータス画面でチェック出来るので余り意味は無い。

マスタード

CV:神谷浩史

ライト達のクラスメート。性格はお調子者でそそっかしいが、責任感は強い。チルコタウンのビガロホールで倒れており、テロベルト撃破後に話しかけると目を覚まし、ホールで開催されるダンスコンテストの司会になる。

ラピス

CV:金丸日向子

レンゲ島に住む8歳の少年で、シーズとサリュートの友達。健康的に日焼けした肌が特徴。釣りの名手で、主人公との会話次第では釣りを教えてくれる。今回は村人達が黒い霧で倒れた中、一人で村を守っていた。アイキャッチでもシーズ、サリュートと共に姿を見る事が出来る。

リトル

CV:丸尾知子

パステルに憧れている6歳の少年で、相当ませている。ワルモン博士が挑戦してきた時に、すぐに待ち合わせの場所に行けば会う事が出来る(同時に連絡してくるマドカとの約束を優先させると会えない)。

モルテ

CV:日高のり子

オリジナルキャラクター。本作品の鍵を握る人物の一人。人には無い超能力を持っており、その為周囲から迫害を受けてきた。そのせいか年齢よりもしっかりしているが、内面は年相応の少女。回復系の能力に長けている。

フィーレン

CV:南央美

モルテの妹。モルテと同じく本作品の鍵を握る人物の一人。周囲の迫害のために人見知りが激しく内向的な性格になってしまった。モルテよりも強い力(予知すらも出来る)を持ち、攻撃系の能力に長けている。今回の事件には、ある重要な役割で関わっている。

占い師

CV:井上喜久子

チューリップ村で占い小屋を開いている、80歳の老婆。モルテやフィーレンの数少ない理解者で、彼女にもモルテ達ほどではないが『力』がある。衣装はかなり派手。桃一個で主人公の性格を、リンゴ十個で主人公と相性の良い女の子を占ってくれる。

ワルモン博士

CV:岸野幸正

ツインビーチームのライバルでどこか憎めない悪の科学者。今回は「鉄王MK-III」というロボットで勝負を挑んでくる。主人公の態度次第で情報を提供してもらったり出来る。実は鉄王MK-IIIを開発する際少々借金をしてしまい、引越しするという名目で借金取りから逃げている模様。

ザコビー

CV:沼田祐介

ワルモン博士がツインビーに対抗する為に制作した、100体ほどいる量産型メカ。完全自立可動型のロボットで、一桁ナンバーのザコビーは自我を持ち始めており、今回登場しているのは「ビーちゃん」の愛称を持つ004。ザコビーの中でも、004が比較的出番が多い。語尾に「ワル」とつけて話すのが特徴(ザコビーシリーズ全体に言える事だが)。ボディカラーはパープルで、ワルモン博士を「ご主人様」と呼ぶ。

メローラ姫

CV:井上喜久子

どんぶり島住民達の良き心で実体のない意識の集合体。どんぶり島では実体が無い主人公の為に、自分の肉体を再構築して主人公の身体にしてくれる。

グリード

CV:飛田展男

今回の事件の首謀者。どんぶり島やその周辺を黒い霧で覆い、人々の魂を奪う。話し方は物静かだが、口は汚く、とことん身勝手で外道な性格。その正体は主人公と同じ世界の人間で、その邪悪などす黒い精神をダークベルに認められ、ツインビー達のいる世界にやって来た。ミントに対して『ばぶばぶ言ってんじゃねえよ。』と言い返した台詞は、今なおトラウマになるほど語り継がれており、開発者いわく悪人になっていたと公式ガイドブックにて語っている。最後はツインビーチームによって倒され、元の世界に戻される。


関連リンク編集

コナミ ツインビー 幻想水滸伝 ときめきメモリアル

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