ツタ(異種族レビュアーズ)
つた
シェフも兼任しているが、実は本人は土壌から触手を通じて栄養を取るスタイルなので経口摂取の習慣が全くない。しかしだからこそ、余計なアレンジを加えないという点で多種族対応の飲食店のシェフには向いていたりする。
年齢は明言されていないが、ミツエさんが新人の頃に幼女だったので30代後半かそこらかと思われる。
メイドリーと同様にこの作品には珍しい常識人枠の女性。
細い目の落ち着いた物腰だが女将故にお金には厳しい様で、クリムがスタンク達と一緒にレビュー目的で遠征して数週間バイトを休んだ際は、咎めこそしなかったがキッチリ休んだ分の給料を差し引いていた(その際クリムは給料が少ない事に意見したが、笑顔でキッパリとサキュバス店で遊んでいた事を指摘して黙らせていた)。
また、スタンク達は食酒亭の常連(というより食酒亭そのものが宿舎や宿屋も兼ねているので実質住んでいるようなもの)なのだが、日々のサキュバス店通いが祟ってか店に相当なツケが溜まっているらしく、彼等が『輸送隊ギルドの高ランクライセンス』(これを持っていれば高速飛行ができる巨大な飛竜の定期便などを利用できる)を手に入れた時は、彼等に買い出しを頼めば食材の買い出しの運搬費用が大幅に削減できるという事で溜まりに溜まったツケや家賃の回収をする時が来たと圧をかけていた。
スタンクやカンチャルは勿論、ツタが産まれた当初から付き合いであるゼルでさえ、流石に日々世話になっている身として頭が上がらない模様。
ちなみにスタンク達は一流の冒険者であるため店の用心棒のような役目も持っており(付近で騒ぎが起きた際にツタは「ここにはスタンクやゼルがいるので大丈夫でしょ」と楽観視していた程)、尚且つ彼等の書いているレビューを見にわざわざ来る客もいるらしく其なりに店に貢献できてはいるのだが、如何せんレビューの内容がアレなのであまり評価はされていない。
種族的な価値観の違いからか、一見そういった事に抵抗はない様に見えるが、クリムが古くなって動かなくなったマジカルホール(魔法生物の一種とされている)をゴミ扱いはしのびないのでとりあえず埋葬したところ、店の付近の地面の栄養を吸っているから「変な物を埋めないでちょうだい」と赤面しながら文句を言っていたり、トレント族の変質者が花粉をバラ蒔く事件(人間で例えると変態が無差別にセクハラ行為をしてくるようなもの)が起きた際は流石に青ざめて地中に避難してしまっていたため、メイドリー程ではないがやはり少なからず抵抗はあるらしい。
幼少期の頃はゼルによく懐いていて、彼を見るなり笑顔で走ってくるなど活発な性格であったが、ゼルがサキュバス店通いのドスケベであるため、変な知識を教えては教育に悪いとして当時の給仕だったウェイビィ(スズメバチの虫人娘)からは注意されていた。
アニメにも登場(cv:前川涼子)したが、何故か顔は明確に描写されず後ろ姿のみや目の部分だけが影で隠れている描写になっていた。