『私はティル これでもハンターなんですよ』
概要
ティルとは、岩本佳浩による漫画版ロックマンXに登場するオリジナルキャラクターの一人。
A級ハンターの女性型警備用レプリロイド。
そして、イグリード(原作ゲームのストーム・イーグリード)の彼女。
登場話は『♯9 HOPE(希望)』
人物像
明るく元気な性格で、髪型は肩に僅かに掛かるくらいのショートカット。
イグリードが追跡中の強盗犯をゼロが逮捕した際、笑顔で自己紹介をしたのが初登場。
二人の関係は良好らしく、頬を赤らめるイグリードをゼロはからかう。彼女の台詞からすると、イグリードからゼロを良き親友と耳にしていたようだ。
レプリロイドだからという訳ではないが、しっかりと可愛くてスタイルは良い。
そして、レプリロイドとしては珍しく布地のスカートを着用している。
武器はバスターを装備。
作中の描写
ゼロの回想シーンに登場。
ライバル兼親友として「互いのピンチを救った回数」を言い争っていたゼロとイグリードの仲裁に現れる。
『ゼロさんですねイグリードから話はよく聞いてます!』と笑顔で自己紹介をするティル。
※初登場シーンの顔は旧コミック版と変更が加えられ、復刻版は現代の岩本先生流のタッチになっている。
ゼロ『彼女いったい何者だよっ!まっ・・まさか・・』
イグリード『彼女は”彼女”さ・・・・てれるな』
余計に二人がいがみ合う口実になってしまったが、なんだかんだで仲良くやっていたらしく、三人でふざけあっている描写もあった。
北極経由017便ハイジャック事件
北極経由の旅客機で集団イレギュラー・レプリロイドのハイジャックが発生。
警備を担当していたティルが拘束され、緊急連絡を受けたゼロとイグリードが急行。
イグリードはティルを人質に捕られた事で激怒していたため、感情面からの失敗を考慮したゼロは単身機内に潜入、飛行可能なイグリードは外で待機するという判断を下した。
徐々に天候が悪化し始め、イグリードの飛行能力でも機外に待機するのが難しくなり、ゼロに全てを託して離脱。
機内に潜入したゼロは開放したティルと共に犯人グループの制圧を開始する。
一度、ゼロはブービートラップに引っかかって腹部を破損するも、人質が集められた客室に籠城するハイジャック犯のリーダーの元になんとか到達。
全身に爆弾を巻きつけていたのでバスターが使えない事に悔やむティルだが、ゼロは天井を撃ち抜いて雨水を流し込むという機転で爆薬を使用不能にした。
ゼロは主犯に投降を求めるも、相手は隠し持っていた最後の爆弾を起動させてしまった。
やむを得ずゼロはハイジャック犯を破壊し、爆弾の投棄を試みる。
しかし、前述したブービートラップの破損によりゼロはその場に崩れ落ちてしまう。
それを見たティルは即座に動き、爆弾の処分を代行する。更に、万一を想定して無人の娯楽室から破棄するべく、残り数秒の時点で扉を開けた。
しかし、嵐で機体が大きく揺れた拍子に爆弾もろとも外に放り出されて…
もし、ゼロとイグリードの二人で作戦を開始していたら
気流が激しい状況でも飛行する機能がイグリードにあったら
ゼロがブービートラップに警戒していたら
ゼロがハイジャック犯のリーダーを確保ではなく制圧をしていたら
この事件の後、イグリードは別の部隊に移ってしまい、ゼロは謝罪すらできなかった。
そして、シグマの反乱時に両者は再会するが、喜ぶゼロに対してイグリードは躊躇なく攻撃を加える。
『やはり”あの事”で俺を・・・・恨んでるのか?』
『男のおしゃべりはみっともないな』
配色について
2021年3月21日に岩本先生がpixivに投降した<ロックマンX集合イラスト>にて、初めてティルのカラーイラストが描かれた。
(中央左寄りで、マーティとシナモンの間。そして、背後にイグリードもいる)
ボディはクリームイエロー色。脇や腕は紫。肩や胸部のアーマーは金色。瞳は赤ピンク。
漫画では黒ベタで描かれていた髪色はエメラルドグリーンだった。
ファンの間では黒髪の印象が根強かったため、それなりに衝撃的だったらしい。
尚、岩本先生本人の考えでは
「あくまでもこのイラストバージョンという事で、
マーティ同様に皆さんの自由なイメージで漫画は見てください」
と全てのファンに捧げる言葉を頂けた。