「無窮の時、その始原に秘められし白い力よ。鳴り交わす魂の響きに震う羽根を広げ、蒼の深淵より出でよ!ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン!!」
概要
20thアニバーサリー劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』の公開と同時に発売された『Yu-Gi-Oh! THE DARK SIDE OF DIMENSIONS MOVIE PACK』で登場した、《青眼の白龍》に関連する効果を持つドラゴン族モンスター。
テキスト
効果モンスター
星10/光属性/ドラゴン族/攻0/守0
(1):自分フィールドの表側表示の「ブルーアイズ」モンスターが戦闘または相手の効果で破壊された時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、自分の墓地のドラゴン族モンスターの種類×600ダメージを相手に与える。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のドラゴン族モンスター1体を対象として発動する。このカードの攻撃力はそのモンスターの攻撃力と同じになる。
(3):フィールドのこのカードが効果で破壊された場合に発動する。相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
解説
遊戯王の原作者・高橋和希氏によって映画のためにデザインされたモンスターであり、当然、劇中にも登場する。
細身で曲線的なデザインを有しているのは、これまでの「ブルーアイズ」とは異なり、「女性的なライン」を意識して描かれたため。これは《青眼の白龍》のルーツとなる女性キャラにも関係していると思われる。
ただし、レベル10・攻守は共に0・「ブルーアイズ」の名を冠していないなど、他の「ブルーアイズ」サポートカードとの共有は困難となっている。
その分、高い奇襲性と抑止力を誇り、バーンダメージによる1ターンキルも狙える上に、戦闘ダメージによるフィニッシャーにもなりうる。
素のステータスが低いので、各種リクルーターに対応している上に、除去効果は自発的に行える点も驚異と言えるだろう。
ちなみに、(1)の効果は「タイミングを逃す」ことがあるので、扱う際には注意が必要である。
劇中での活躍
映画における最大の隠し玉。海馬瀬人が「究極のドラゴン」と呼ぶ新たなエースモンスター。
その情報は映画公開に至るまで一切明かされておらず、これまでの「ブルーアイズ」とは一線を画したデザインと相まって、全国の決闘者達の度肝を抜いた。
劇中では遊戯VS海馬戦において海馬が使用。
遊戯のマジシャン・ガールによるコンボで《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》が戦闘破壊されたことをトリガーに、文字通りの最後の切り札として召喚された。
遊戯に1800のバーンダメージ(海馬曰く「墓地のドラゴンの怒り」)を与え、《レモン・マジシャン・ガール》を戦闘破壊し、彼に止めを刺そうとしたが、罠カード《マジシャンズ・プロテクション》によって戦闘ダメージを半減され、紙一重で勝負はつかなかった。
次の遊戯のターン、《破滅竜ガンドラX》の効果で破壊されたものの、自身の効果で《破滅竜ガンドラX》を道連れにしている。
また、罠カード《高速詠唱》によって発動したあるカードによる復活時の演出は、シリーズを通してのファンにとっては、非常に感慨深いものになっている。
「霊界の扉を突き破り、今ここに蘇れ!!」
余談
上記にもあるが、実際のデュエルにおいてはブルーアイズテーマなのにブルーアイズカードの恩恵が受けにくく、サーチがしにくい他、最初に引いてしまった場合に手札事故の原因になりやすいため、普通に採用を見送られる傾向にある。なお、マスターデュエルにおいてはレアリティが最高のURではなく何故か準最高のSRだったり、ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンにはあったカットイン演出が用意されていなかったりと、映画の山場の一つとして描かれた『究極のドラゴン』の割にはなんだか冷遇されている。
関連イラスト
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無窮…無限/永遠のこと。