概説
Fate/EXTRA_Last_Encoreの舞台となった時代のムーンセルで起こった現象、否、それの真の在り方のクラスからすれば災害である。
死相。チャクラ・ヴァルティン成立後、ごく稀に発露するようになった強化現象。
サイバーゴーストは、生を求めて彷徨う肉体の無いもの。一方で、デッドフェイスは、生きながら死に囚われた、何も生み出さない悪性情報の一種。
熾天の檻が閉ざされ、聖杯戦争が終わったことで死者の無念を分解する浄化機能が停止し、死を放置することになった。そこから生まれたものが死相―――デッドフェイスである。
死を迎えながら死にきれない精神情報は電光の仮面となり、死した肉体を動かし、いずれ肉体すら悪性情報に変質させ、その素顔を死の貌に塗り替えてしまう。満足な終わりを迎えた肉体すら汚染し、『動く死人』に変わってしまった時、その生命意義はすべて失われ、フロアをさまようだけの災害となる。
本来のムーンセルであれば、死者の無念を浄化する機構によってこういった災害は起こらなかったが、トワイスのデッドフェイスによって熾天の檻を閉ざされてしまったことでこの災害が起こる地獄と化してしまった。
デッドフェイス該当者
ムーンセルに溜まった澱みである死の総体から生まれた者
フロアマスターとして蘇生後、“自分に近しい者”の死を知りデッドフェイスと化した者
最初のデッドフェイス。トワイスを名乗ったNPCの残骸。生きる死者
さらなる真実
「我らは同じ死から生まれたモノ。人間の愛憎、感情の澱み、人類が持つ悪として発生したモノ」
人類が持つ悪として発生したモノ、即ちこの現象いや、災害もまた人類悪ビーストであった。
最初のデッドフェイスであったトワイスのデッドフェイスは災害に相応しく、チャクラ・ヴァルティンによってムーンセル中枢を破壊し全ての並行世界の観測を終了させようとした。
しかし、死の総体から生まれたモノであっても、デッドフェイスであることから脱却し生者となり自らの死を潔く迎え入れると決めたハクノには一切の干渉ができないままムーンセルの正常化によって消え去った。死者に生者は掴めないのだから。