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デッドライジング3

でっどらいじんぐすりー

デッドライジング3とは、2014年9月4日に発売されたアクションゲームである。デッドラシリーズの3作目でもある。
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概要編集

シリーズのナンバリングとしては3作目にあたるが、シリーズ作品としては4作目の作品である。wii版デッドライジングもシリーズ作品に含めると5作目となる。

相変わらずのゾンビパラダイス・アクションであり、今回は気弱な青年の主人公「ニック・ラモス」を操作して物語を進めることになる。

後に4つのストーリーダウンロードコンテンツが配信された。因みにアメリカより発売が一年近く遅れた日本では新品にのみ、4つのダウンロードコンテンツ+αが入ったコード付きの製品版が発売された。


ストーリー編集

フォーチュンシティのアウトブレイクから10年、ゾンブレックスに関する技術は格段に進化し、今や注射をする必要はなく、GPSが搭載されたゾンブレックスチップを感染者の体に入れることにより安全は保たれていたはずであった。因みにゾンブレックスチップを埋め込まれたものは政府に要注意人物として24時間監視されるというおまけ付であった。このチップを拒み、従来のゾンブレックス注射を使っている感染者の事を周りは「違反者」と呼んで忌み嫌った。

しかし、またしてもアウトブレイクはおこってしまった。

今度の舞台はロス・ペルディドスという町で起こった。軍が空爆を試みるも、ゾンビは全滅しなかった。アウトブレイクから72時間後、気弱な自動車整備士であるニック・ラモスは仲間たちと共にこの町からの脱出を図る。その中で彼は自分の隠された出生、そして政府の恐るべき計画を知ることになる。


ゲームシステム編集

前作よりも格段に遊びやすくなっており、例を挙げるならば、コンボ武器のシステムである。

前作ではコンボ武器を作る時に一々メンテナンスルームで作らなければならなかったが、本作ではその場でコンボ武器を作ることができる。(だが、その間無防備になるので敵からの攻撃を受けてしまい、あまり攻撃を受けすぎると作成がキャンセルされてしまう。高速化スキルを取ればこの問題は解決される)ただし、作るには設計図を入手する必要があり、設計図は街の至る所に配置されている。車両同士をくっつけるコンボ車両も追加された。

武器、コスチュームも一々取りに行ったり、着衣しに行ったりする必要もなく、一度取得した武器やコスチュームはセーフハウスのロッカーに保管されることになる。また、生存者のAIも進化しており、ある程度ダメージを受けたり、主人公とある程度距離が開くと、自分でセーフハウスに戻っていくシステムとなっている。因みに生存者はセーフハウスから連れ出すことも可能。サイコパス戦のさいには重宝するだろう。

サイコパスの戦闘も新システムが採用されており、ある条件を満たすとサイコパスが隙を見せるようになり、その瞬間だけヘッドロック攻撃を仕掛けることができる。

また、サブミッションとサイコミッションが分かれて表示されるようになり、見やすさも進化した。

モードは二つに分かれており、ストーリーモードとハードモードに値するナイトメアモードがある。


登場人物編集


ここから先はネタバレを含みます!














ニック・ラモス(Nick Ramos)

本作の主人公で気弱な自動車整備士の青年。少年時代は孤児院で過ごしていたらしい。首元に「12」のタトゥーがある。フランクやチャックと比べるとやや気が弱く優しい性格をしている。気弱ではあるが正義感は強く、芯は強いタイプ。最初こそサイコパスであるハリーの自殺する姿にひどく動揺したり、間接的に殺害してしまったハンターを救ってやれなかったことを悔いたりと人間らしさがあったが、終盤になるにつれ、サイコパスであるジェリーが自害した時にはなぜか呆れ顔のような表情をしていたり、ラスボスのヘムロックに関してはどう考えても悪人とはいえ自分から殺しにかかっている(墜落したヘリの回転プロペラに向かって蹴り飛ばす)という始末である。どうしてこうなった

実はカリートやイザベラと同じ村の出身であり、アメリカ人のハーフであることが判明する。

「1」にてカリートが復讐のために送り込んだ「ゾンビの時限爆弾」である50人の孤児の一人であることが劇中で明らかになり、12のタトゥーは12番目の「ゾンビの時限爆弾」ということを意味していた。そして極めつけはゾンビに噛まれても感染しない特異体質としてカリートに送られていたことであり、彼自身がゾンビ化を防ぐ最大のワクチンであることを中年になったイザベラにより聞かされることになる。(感染しているフランクはともかく、「2」でゾンビに噛まれまくっているチャックはどういう……)

アニーに恋心を抱いており、彼女と話すときは終始笑顔になる。

アウトブレイクが発生した町から脱出するべく、仲間達と共に奮闘することになる。



ケイティー・アン・グリーン(Katey Ann Green)

本作ではミドルネームのアンの愛称である「アニー(Annie)」と名乗っている。前作から引き続きヒロインだが、あまり目立たない。違反者であり、ゾンブレックス注射を使用している。

不良少女そのままの格好をしており、実際に不良グループのリーダーなのだが、根はやさしい性格をしている。父チャックに迷惑をかけまいと距離を置いていたようである。最終的にはニックと結ばれる。



ディック・ベイカー(Dick Baker)

しがないトラック運転手。トイレに行くためにロス・ペルディドスに寄ったところアウトブレイクに巻き込まれてしまった。Coopモードでは2Pプレイヤーとして使える。

「ゾンビに気づかれない限り安全だ」と言ったそばから拠点のジュークボックスを起動させてしまいゾンビ達を寄って来させてしまい一同が拠点移動せざるを得なくなる、ニックの名案に「俺も同じことを考えてた」と便乗するなど大した活躍もなく、何のために登場したのか不明。

終盤ではほぼ空気と化す。ぶっちゃけCoopモードの2Pキャラとして以上の存在意義がない。



ロンダ・クレクス(Rhonda Kreske)

気さくな修理工の中年女性。ニックとはお互い気を許せる友人のような仲。

修理工の腕前はニックにも引けを取らず、特殊部隊によって失った自らの片方の腕を火炎放射器に改造したりしている。

最後は離婚した元夫であるゲイリーと共にZDCのブラッドが運転する車に乗り、街を脱出する。



ディエゴ・マルチネス(Diego Martinez)

ニックの旧友である軍人で、結構だらしない体つきをしている。ニックと同じく彼も孤児である。

迷彩服に身を包み、常に何かに焦っているような表情をしている。

首元に49のタトゥーがあり、49番目の「ゾンビの時限爆弾」である。

ニックと共に街からの脱出に尽力するが、途中自らの出生を博物館で知ってしまい、サイコパスと化してしまう。自らを探しに来たニックに宇宙服を身にまとい襲い掛かってくる。ニックに敗れると正気に戻り、自分たちの出生の秘密をニックに語る。その後、マリアン一味にニックと共に捕らわれ、拘束された状態で中に潜む寄生虫をおびき寄せるための照射装置を使用され、寄生虫が目玉から飛び出したショックで死亡する。



イザベラ・キーズ(Isabela Keyes)

無印の黒幕カリートの妹でありヒロインだった人物。

一作目では兄の凶行に心痛める物憂げな美女だったが年月の経過した本作ではやや皺と白髪が目立ちだした。

ニックというワクチンを見つけ出すために今回のアウトブレイクを発案した黒幕でもある。

兄の遺した禍根が前作のアウトブレイクを新たに引き起こしたことを受け、最早手段を選んではいられないと思い至り、人間ゾンビ化の治療法の確立を目的に兄の研究を継いでいた。

身内が稀代の犯罪者という後ろめたさもあり、贖罪のためには他ならぬ自身が兄と同じ罪を背負ってでもゾンビ化を撲滅し、歴史に名を遺さなければならないと覚悟を決めている。

それが彼女を「アウトブレイクを引き起こし、ニックというワクチンをおびき寄せ、ワクチンを作る」という半ば自作自演のような暴挙に走らせた。


この彼女の悪人化とも言える改変は多くの批判を生んだ。



チャック・グリーン(Chuck Greene)

前作の主人公であり、アニー(ケイティ)の父親である。

終盤、事情を知った彼は、ニックに協力することになる。

髭を拵えた「2」とはまた違ったワイルドな見た目になっている。


因みに余談だがDR4では娘のケイティーが誕生した時の様子が新聞の三面記事にて書かれている資料がある。



ジェイミー・フリント(Jamie Flynt)

前作のステイシー、前々作のオティスポジション。面倒くさがりなおっさん。

ブラッドと同じくZDCに所属している。



ゲイリー・フィンケル(Gary Finkel)

ロンダの元夫で元プロレスラー。チャックを上司に持つ。

意地悪で高慢ちきだが、受けた恩は必ず返す律儀な性格。ストーリーによってはニックに倒されることもある。最終的にはロンダとよりを戻し、街から脱出した。

因みに彼と戦うことはバッドエンドに直結することになるので注意が必要である。



ロナルド(レッド)・ジャクソン (Ronald “Red” Jackson)

アニーの元恋人で現実主義者。本名ロナルド・ジャクソン。ベレー帽をかぶっている。違反者であり、違反者と周りからは呼ばれ、ゾンブレックスを使っているが、こんな生活に本人はうんざりしている様子。最初こそ、ニックに気さくに話しかけ協力するも、その本性は卑怯者の小悪党であると同時に最悪の裏切り者であった。

終盤、ニックに懸賞金がかけられていることを知ると、ニックを裏切り襲い掛かってくる。

金に目のくらんだレッドはアニーとイザベラを人質にとり、ニックを脅す。

一戦目はクレーンで襲い掛かり、二戦目はナイフによる肉弾戦でニックと闘う。

しかし、様々な修羅場をくぐってきたニックの敵ではなく徐々に劣勢に追い込まれていく

ニックに敗れ、連続パンチを喰らった彼は違反者と呼ばれることの不満を爆発させた直後、アニーの操作するクレーンによりコンテナの下敷きとなり死亡する。

奇しくも、ジェリーと同じ死に方をしている。



ハンター・ティボドー(Hunter Thibodeaux)

暴走族である「カオス キング」のリーダー。元々アナキズムを夢見ていたこともあり、このアウトブレイクの現状に満足している様子である。

前輪がローラーと化している巨大バイクでニックに襲い掛かるも、火炎瓶が弱点というところを突かれ敗れることになる。

敗れたことで逆上した彼は悪態をつきながら突進するも、ニックに火炎瓶を投げ込まれ、そのままタンクローリーに突っ込み爆死した。

因みにダウンロードコンテンツの一つである「カオス ライジング」では主人公に格上げされている。



ヒルデ・シュミッテンドルフ(Hilde Schmittendorf)

ヘムロックの部下である痴女警官。胸元が開いたセクシーな服を着ており、体の方もナイスバディなのだが顔はすごい老けているという何ともアンバランスな出で立ちである。

性格は冷酷でサディスティックである。アウトブレイクの証拠隠滅をしていたところでニックと出会う。彼に自身の胸を触らせるがニック本人は微妙に嫌そうな顔をしていた。

動きが早く、その上オートマチック拳銃二丁を連射してくるため、遠距離武器での攻撃は非常に当て辛い。体力が少なくなるとロケランを発射してくるようになる。

最後はニックにロケランを当てようとするもニックに飛び掛かられ、発射したロケランの爆風によりビルの最上階から転落、そして自身の胸をニックの顔クッション代わり兼下敷きになった事により死亡した。



マリアン・マローン(Мarian Мallon)

車いす生活の研究施設の女所長。左頬に痣がある。ニックを付け狙うもことごとく失敗し、最後はヘムロックにより、ビルの屋上から落とされ転落死した。



ジョン・ヘムロック(John Hemlock)

本作のラスボス。国防長官であり、キングゾンビという新種のゾンビを兵器に転用しようと企み、マリアンと共にアウトブレイクを起こす。意見の食い違いからマリアンを殺し、大統領を使うだけ使い、後は用済みと言わんばかりにゾンビにさせ始末するという悪逆非道な人物。

キングゾンビを回収し終わり、ヘリで脱出しようとした矢先にニックに侵入されヘリごと墜落させられる。

このことに激怒したヘムロックはグレネードランチャーで武装し襲い掛かってくる。

墜落した際、背中に傷を負ったようで、背中を攻撃すれば一定時間無防備になる。

実質ラスボスとしてはブロックやTKより強いとは言えず、レベルが低い状態での素手や、木製バットでも充分倒せる。

最後はニックに蹴り飛ばされ、墜落してもなお旋回していたヘリのプロペラに巻き込まれ死亡する。



サイコパス編集

今回のサイコパスは七つの大罪がモチーフになっており、彼らのテーマにもそのモチーフが刻まれている。


ハリー・(ズィ―)・ウォン(Harry "Zhi" Wong)

憤怒を司るサイコパス。最初に遭遇するサイコパスでもある。『HAPPY GOOD MART』という店の元マネージャーで低賃金で家族の為に一所懸命に働いていたが、当の家族には冷たくあしらわれ、仕事がクビになった後は妻は浮気家出、子供は恩知らずな大人に成長し、見捨てられてしまう。

その後は己が怒りを鎮めるため、「禅の庭」で静かに過ごしていたがまたしても不幸が彼を襲う。

アウトブレイクによるゾンビの大量発生である。

とうとう正気を保てないほどに怒り狂った彼は自身の庭に入ってきたゾンビや助けを求めに来た生存者もろとも片っ端から殺していった。

その中でニックと対峙、ニックと戦闘になる。

動きが早く、さらに座禅を組んで体力を回復してしまうこともあるため、最初の敵として非常に厄介である。青龍偃月刀を振り回しながら煙幕を駆使し奇襲を仕掛けるといった戦法をとる。

所々に配置されている銅鑼を鳴らすと地団太を踏み、一定時間隙ができる。

ニックに敗れた後は、家族への不満、神への罵倒雑言を言い放つと、笑いながら青龍偃月刀で自らの首を切り落とし自殺した。

余談だが、このサイコパスを演じているのは英語が流暢な日本人俳優である。日本人俳優で日本語も喋るがなぜ名前やステージは中華系なのかは突っ込んではいけない。



アルバート・コンティエロ(Albert Contiello)

強欲を司るサイコパス。臓器の密売をビジネスと称する闇医者兼ビジネスマン。

薬物注射で連れてきた生存者を捕らえ、臓器を摘出、そして密売という火事場泥棒的なことをしている。ストーリー上必ず戦うことになるサイコパスである。エンジンカッターや注射を手に襲い掛かってくる。

体力はサイコパス中最も低いが、ニック自身がアルバートによって注射された薬でキマッており、他の生存者がアルバートに見える幻覚を見ながら戦うことになる。しかもアイテムはすべて没収されており丸腰で闇医者に挑むことになる。

臓器が入った保管ケースを投げると癇癪を起こして一定時間無防備になる。

ニックに逆に注射を刺され敗れると、ゾンビの幻覚を見始め、ゾンビが自分の臓器を奪うと錯覚してしまう。さらにエンジンカッターで腹部を切断、自らの臓器を取り出し、最後は自分が商品と称していた「臓器」そのものになってしまった。

尚、規制されている日本版では彼の死に際に臓器は露出しない。


ダーリーン・フライシャーマハー(Darlene Fleischermacher)

  • おばちゃん

暴食を司るサイコパス。全国大食いコンテストの優勝者(DR4で判明)で、アウトブレイク直前までセロリダイエットに励んでいた中年女性。

その姿は電動カートに乗らなければ移動もできないほど醜く肥え太っており、見る者を唖然とさせる(なお、さすがにゲームでは誇張されてはいるものの、肥満が深刻な社会問題となっている現実のアメリカでは、彼女のような「電動カート無しでは移動すらままならない」レベルにまで太った者も決して珍しくはない)。

ビュッフェに立てこもり、何か食ってはゲップ、ゲロ、屁という汚い三拍子を体の至る所から発している。

アウトブレイクが起こったことにより、食欲という本能が理性を破壊してしまい、もはやただ食べては胃に入りきらない分が逆流し吐瀉物をまき散らすただの怪物と成り果ててしまった。

その見た目や言動、そして画面外にまで臭ってきそうなほどにしつこく連発されるゲップ、ゲロ、屁のせいでサイコパスの中でも際立っておぞましい存在であるが、逆に考えれば今回のアウトブレイクの悲惨さを象徴している人物ともいえよう。

ニックと共にビュッフェに侵入した男性が食料を漁ろうとしたため逆上、ディスプレイ用の巨大なフォークで滅多刺しにして男性を殺害してしまう。そしてニックの言葉をデブと聞き間違え、襲い掛かってくる。

電動カーに乗っているため見た目に反してスピードはある。また、吐瀉物がそこらじゅうに飛び散っているので、しょっちゅう滑る。

体力を減らすと食料を食べて体力を回復しようとするが、それは同時に一定時間隙ができることと同じであり、彼女の腹の上に乗っているドーナツをお見舞いしてやろう。

ニックに敗れると胸やけを起こし、なおも電動カーで突進しようとするが、今度は自身の吐瀉物で電動カーごと滑ってしまい、仰向けに転倒。転倒したショックで嘔吐しようとするもその嘔吐物が喉に詰まり、窒息死するという自業自得な最期を遂げる。

余談ではあるが、元々彼女はウィラメッテに住んでおり、全国大食いコンテストで優勝し、景品として作中で籠城していたビュッフェのギフトカードを貰っていた。(Dead Riging4より)

皮肉にも大食いチャンピオンにさえなっていなければ肥満にもサイコパスにもなっていなかったかもしれない。



ディラン・フエンテス(Dylan Fuentes)

色欲を司るサイコパス。ハードゲイのような衣装で身を包み、どう見ても男性のアレにしか見えないコンボ武器で襲ってくる。マスク越しでも分かる程にイケメンな顔つきなのだが、「格好」で全てが台無しになってしまっている。おそらく本作の中で一番インパクトがあるサイコパスであろう。

その外見や得物の気色悪さはいかんともしがたいが、ただただ生理的に気持ち悪い前述のダーリーンに比べると笑えるという点が大きく異なる。

生存者を助けに来たニックに次々と卑猥なプレイの要求をするがすべて断られてしまう。

ニックに断られたことにより興奮した彼は、ニックにお仕置きするべくニックとお遊びをすることを決めた。ニックが来る前に捕らわれていた生存者が男だけではなく女性もいたことから、恐らく彼はバイセクシャルなのだろうと思われる。

因みにこの囚われている2人はディランが登場した途端に尋常ではない怯え方をしているので恐らく相当な目に遭ったのだろうと思われる。

全体攻撃が多く、火炎放射と冷気放射の二つを組み合わせたコンボ武器(卑猥武器)を辺り一面に発射するので、あまり近づかない方が得策といえる。

接近すると蹴りを入れてくる。

彼がポールダンスの要求をしてきたら、素直に彼の要求を呑んであげよう。

ニックのポールダンスを見た彼は興奮のあまり絶頂に達してしまい、マグロのような状態になってしまうのだから。

ニックに敗れると、まだ欲求不満なことを漏らしながら絶頂し、昇天した。



ジェリー・ガロ(Jherii Gallo)

傲慢を司るサイコパス。男性と見間違うほどの筋骨隆々な女性ボディビルダー兼女子プロレスラー。それとは対照的に、自らが女性であることに対する拘りとプライドが異常なまでに高く、男扱いされるのを一番に嫌う。

ウェイトリフティング大会がアウトブレイクで中止になってしまったことに腹を立てており、そこにニックがやってきて二度も男扱いされたことに憤ったことで(一度目は呼びかけが「おい、おっさん」であること、二度目はミス・ジャイアントと言おうとしたところミスター・ジャイアントと言ってしまったこと)、このアウトブレイクの中、平然と筋トレに励むという行動からも分かるように、既に正気を失いつつあった彼女の精神の均衡はついに崩れ去り、自らのプライドにかけてニックを叩き潰さんと全力で襲い掛かって来る。

(とはいえ、ニックが下手に刺激し激昂してしまったまでは本作のサイコパス達の中で明確に他人を傷つけようとはしていなかった唯一の人物である)

見た目通りに強く、攻撃力も高い。反面スピードはそんなに高くなく、遠距離攻撃でも普通にあたることがある。バーベルを軽々と持ち上げ、遠距離ではダンベルを投げてくる。

ただ、鏡を見ると自分の美しさに見とれてしまい、スクワットを始める為、隙ができる。

ニックに敗れた彼女のプライドはズタズタになってしまう。自らを鼓舞する言葉を発しながら、自らのプライドの象徴であるトロフィーの陳列棚を持ち上げようとするも先の戦闘で疲弊していたためか、そのまま陳列棚に押しつぶされ圧死した。

プライドの高い女は知らず知らずのうちに自分のプライドに押しつぶされていただけだったのだ。

その様はまるでオズの魔法使いの東の悪い魔女のようである。

余談だがジェリーの声優もボディビルダー兼プロレスラーである。



テオドール(テディ)・ラガーフェルド・ジュニア(Theodore Lagerfeld Jr./Teddy)

怠惰を司るサイコパス。テディという愛称を持つ、ロス・ペルディドス市長の息子。

所謂ニートのドラ息子でアウトブレイクが起こった時も大して気にもせず使用人を待ち続けていた。

アウトブレイク発生時に何故か警察署武器庫の鍵を持ち出していた(外に出た?)。それを取り戻しに来たニックを使用人と勘違いするも、違うと分かれば機関砲を取り付けたラジコンヘリを飛ばし、ニックを追い返そうとする。彼自身との戦闘はなく、戦闘ヘリコプターとゾンビの相手をしながら、トラップをすべて破壊すればニックの勝利になる。

自身の部屋まで来たニックを見た彼はまさか本当に来るとは思っていなかったのであろう、恐怖に問われ元々持っていた持病が悪化し心臓発作で死亡した。

因みに失禁脱糞もしていた。

『2』に登場したサイコパス、テッドと本名が同じ。



ケニー・ダーモット(Kenny Dermot)

嫉妬を司るサイコパス。最後のサイコパスである。

見た目は小太りなギークボーイで、でかい黒縁メガネをかけている。

元々は目の前で死んでいく仲間たちを救えなかったことにひどく後悔する正義感の強い青年であり、自らをゾンビから救ってくれたニックに憧れの眼差しを向けていたが、やがてその憧れはいつしか嫉妬へと変貌を遂げるのであった。

元々ヒーロー願望が強く、自分よりもヒーロー然としているニックに段々嫉妬心を抱くようになる。

そしてついに彼はニックの恰好を真似した上で「キック」と名乗り、生存者の女性を縛り、ゾンビに襲わせそれを自分が助ける自作自演のヒーローショーを行おうとする。しかし、それさえもニックに邪魔をされる。

嫉妬にかられた彼は、嫉妬の対象であるニックを倒すことで自分はこのモヤモヤした嫉妬心から解放されるのではないかという考えにたどり着く。

憧れていた存在が嫉妬の対象に変わっていたことは彼が正気を保てなくなる理由としては十分であった。サイコパスの中では一番体力が多く、ジャンクボール(ただ色んなものをボール状にまとめた実質ゴミの塊)という自作コンボ武器を持っている。

ケニーの目の前でコンボ武器を作成すると彼は嫉妬し、新しくコンボ武器を作ろうとする(ジャンクボールにしかならないが)ため、一定時間無防備になる。倒した後は生かすことも殺すこともできる。

ニックに敗れた彼はゾンビに囲まれていた。嫉妬の対象に助けを求めるのは屈辱以外の何物でもなかったが、そうも言ってはいられなかった。

ニックにゾンビから二度も助けられた彼は、こんなひどいことをしでかした自分でも助けてくれるニックに本当の意味での憧れを抱き、真の意味で歪んだ嫉妬心から解放されたのであった。


関連タグ編集

ゾンビ サイコパス 七つの大罪


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