概要
滅びの未来を変えるため、未来からボラージュによって現代の世界の「ダームの町」にポルナレフ・ミルフィーと共に送りこまれた少年であり、本物語の主人公。現代のシリューと恋仲となっている。
経緯
メンバーの中ではリーダー的存在だが、本人にあまり自覚は無い。まっすぐな性格で正義感が強いが、そのまっすぐさが、DS版で追加されたエピソードでは、敵とみなした相手には口より先に手が出ることもあるなどの面で、周囲を少なからず振り回すこともある。しかし、肝心の時の判断は大体が彼にゆだねられており、メンバー間での信頼をうかがわせる。なんだかんだ言って発言権が強いあたり、カリスマもあるのだろう。
現代ではディオールからアニキと、ネメシスからもお兄ちゃんとそれぞれ呼び慕われ、ディオールが未来時代に革命軍のリーダーになるほど強くなったのは、ひとえに彼を目標として追いかけていたからである(彼にあこがれるあまり、幼いころの無謀なイタズラなどもマネされているが)。
未来から送り込まれてきたという特殊な境遇は、自分たちで滅びの未来を変えようという強い使命感を持たせたが、その一方で、滅びの未来を変えたら、自分たちが住む時代はどうなるのか、平和にした時代に正しく戻れるのかという、要するにタイムトラベルを取り扱う作品によくあるパラレルワールドに巻き込まれる心配もしていた(実際はこの作品の世界観にそうしたものは皆無であり、異なる時代も連動して変化する)。そうした年齢分相応な心配事を抱えるあまり、周囲に辛く当たったこともあったという。逆に言うと、幼少期にそうした深刻な問題と向き合い、仲間の信頼を得て心の問題を克服しているため、旅の道中は世界を救う使命を持ちながらもその割に寄り道イベントなどで仲間と共にやや気楽な雰囲気を見せる。余裕の現れか。
DS版では、時間を操る装置「タイムズ・ギア」をギル長老から預かり、常に腕に装着して携える。そのことにより、時空間移動の際にはたびたび、時空の狭間に引き込まれてワンダラーと出会い、時空移動やステスロス・および身の回りに起こる事件を、より深い形で関わることにもなる。そのため、他のメンバーよりも事件の真相や、時空移動にまつわる不審な点を垣間見ており、時には、ダームの町に住むまだ幼いディオールやネメシスが滅びの未来を見たらどうなるのか、町が危機に晒された時に全てを救う選択がなかったらどうするかなど、深刻な選択と1人で向き合うことになる場合も出てくる。
デザイン
GB版は前作Sa·Ga2の主人公と似通ったデザインとなっており、リメイク版では金髪になっている。リメイクのイメージチェンジでも、最初はオリジナルに近いものだった為、決定稿でも色合いは似ている。特徴的な違いは、リデザインにあたり特撮ヒーローを意識したこと。なお、そのための資料はネットを中心として探したという。今の時代らしいエピソードである。
▼左がオリジナル、右がリメイク。
関連タグ
ポルナレフ(サガ3) ミルフィー シリュー メルローズ ディオール ネメシス(サガ3) ボラージュ ワンダラー(サガ3)