概要
天空の城ラピュタにおける架空の家柄。
700年以上前、地上での争いを嫌った人々(後のラピュタ人)が特殊な技術を用いて結晶化させ
た飛行石を使って超古代文明を築き、全地上を支配する空中帝国「ラピュタ」を作り上げた。
歴代のラピュタ王は空中に浮かぶ城であり帝国の首都でもあるラピュタにある石板や巨大な飛行石を用い、地上を支配していた。
しかし、700年前に帝国内で発生した疫病が原因で王家は超古代文明を放棄。
小さな涙型の飛行石を持って地上へ降りた。
王家は地上に降りた際に二つに分かれた。
その片方がトエル家(ラピュタ語で「真」。つまり本家・宗家)である。
地上に降りて王家が二つに分かれた後、飛行石と発動の際の呪文はトエル家が受け継ぎ、ラピュタに関する文献などは、もう片方のパロ家(ラピュタ語での意味は明かされていないが本家ではないのは確実、つまり分家)が受け継ぐことになった。トエル家の人々は祖先が降り立った北方の渓谷・ゴンドアで農耕生活をし、呪文と飛行石を代々隠しながらひっそりと伝え続けていったが、ラピュタや呪文や飛行石の詳細や本当の力などはほとんど失伝していったようである。
一方、古文書を伝承していたパロ家は産業革命の頃にトエル家と完全に袂を分かちゴンドアの谷を去っていた。古文書があったためにラピュタの詳細を記憶し続けていたパロ家の人々は何時かラピュタに帰還することを望み続けると共に、辺境での農耕生活を捨てて産業革命の波に乗ることで力を蓄えた。そして遂には政府・軍の高官になり、その立場を利用して祖先以来の宿願を叶えようという壮大な野望を抱く者が現れるのであった。
本編のヒロインシータはトエル家の末裔で、本名(継承名)はリュシータ・トエル・ウル・ラピュタ(ウルはラピュタ語で「王」という意味。真ラピュタ王リュシータ、という意味)。ラピュタ帝国の正統王位継承者である。
シータは、自宅の暖炉に保管されていた飛行石をめぐり、過酷な運命に立ち向かうことになる。