概要
最大3mに達する大型種。体型は比較的がっしりしており、個体差もあるが多くは褐色。鰓のあたりに黒っぽい丸い模様がある。
インド太平洋に広く分布し、サンゴ礁などの暖かく入り組んだ場所を好む。
食性は肉食で、ヒメジ科などの口に入る大きさの魚を主に捕食する。他のウツボ科よりやや甲殻類を好む傾向が強い。
性質は比較的温厚であるとされ、ちょっかいを出したりしなければ咬まれたりすることはまずない。
「ドク」ウツボという名だが、ウツボ自体に毒はなく、食べ物から蓄積するシガテラ毒である。これは食中毒の一つなので、食べなければ触ったり咬まれたりしても毒が注入されることはない。
ペット(熱帯魚)として一部で人気。水槽のサイズさえ確保できれば飼いやすいといわれる。ただしウツボはややデリケートな面があり、また強い顎をもつため、飼育する際はウツボと自身によく気を配る必要があるだろう。