概要
原作は村上春樹の同名小説、濱口竜介監督による2021年8月20日公開の日本映画。主演は西島秀俊で、PG12指定作。
濱口竜介監督の商業映画3作目となる作品で、妻を若くして亡くした舞台演出家を主人公に、彼が演出する多言語演劇の様子やそこに出演する俳優たち、彼の車を運転するドライバーの女との関わりが描かれている。
村上春樹の同名小説である「ドライブ・マイ・カー」より主要な登場人物の名前と基本設定を踏襲しているが、同じく村上春樹の小説「シェエラザード」「木野」(いずれも短編集『女のいない男たち』所収)の内容や、アントン・チェーホフの戯曲『ワーニャ伯父さん』の台詞を織り交ぜた新しい物語として構成されている。
キャスト
家福悠介:西島秀俊
渡利みさき:三浦透子
家福音:霧島れいか
高槻耕史:岡田将生
イ・ユナ:パク・ユリム
コン・ユンス:ジン・デヨン
ジャニス・チャン:ソニア・ユアン(zh:袁子芸)
ペリー・ディゾン
アン・フィテ
柚原:安部聡子
受賞
第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門へ正式出品され、脚本賞、国際映画批評家連盟賞、エキュメニカル審査員賞、AFCAE賞を受賞。
第87回ニューヨーク映画批評家協会賞では、日本映画として初めて作品賞を受賞したほか、ロサンゼルス映画批評家協会賞と全米映画批評家協会賞でも作品賞を受賞。これら3つ全てで作品賞を受賞した映画ととしては『グッドフェローズ』『L.A.コンフィデンシャル』『シンドラーのリスト』『ソーシャル・ネットワーク』『ハート・ロッカー』に次ぐ6作品目で、外国語映画では史上初の快挙となった。
第79回ゴールデングローブ賞では非英語映画賞(旧外国語映画賞)を受賞、日本作品としては『鍵』(1959年、市川崑監督)以来62年ぶりの受賞となった。
第94回アカデミー賞では、邦画初となる作品賞を含む4部門にノミネートされ、2009年の『おくりびと』以来となる国際長編映画賞を受賞した