概要
週刊少年マガジンで連載されていた漫画『FAIRYTAIL』における主人公ナツ・ドラグニルとヒロインルーシィ・ハートフィリアのカップリングを指すタグ。
原作でも全編を通してかなりの頻度で一緒におり、この組み合わせがほぼ完成している。ハッピーも入れて3人でのエピソードが多い。
さらに元々仲間思いのナツだが、ルーシィが危険にさらされた時は、尋常ではないくらいに怒りを見せるなどの描写がかなり多く目立っていた。
目立った恋愛描写はないが、ナツはある意味ルーシィを自分の「帰る場所」としており、そのせいか部屋に度々不法侵入したりしている。ルーシィも「あたしの部屋ーー!!」とお決まりのツッコミを入れるが、ほとんど追い出したことはない。
また、ナツに何かあったとき真っ先に声をかけるのもルーシィである。ルーシィも手のかかるナツを、自分を導いてくれた感謝やナツの中の優しさなどから何だかんだ大切に思っている。そしてどんな逆境でもいつも諦めずに現状を打破してくれることから強く信頼している。
お互いを大事にし、信頼し合い、またボケとツッコミという形でも、仕事上の相棒としても良きパートナーである。
劇場版
劇場版「FAIRY TAIL 鳳凰の巫女」の劇場用プログラムにおける監督・藤森雅也氏のインタビューにおいて、ナツがルーシィに対し仲間意識や友情以上に踏み込んだ気持ちがあることが明らかとなった。藤森氏によれば、原作者・真島ヒロ先生からまだ原作でははっきりとは描かれていないナツのルーシィへの特別な想いを、劇場版では突っ込んで描写してもよいとお話があったということである。
鳳凰の巫女
上記にあるように本編に比べ、ナツがルーシィを心配する、意図的に守ると言った描写がより多い。
ルーシィを気にしすぎるあまり、本編を見た観客は「え、エクレアは…?」となること間違いない。(もちろん、エクレアを心配しているシーンもある)
また、最後のシーンは必見である。ナツルー好きには最後までぜひ観ていただきたい。
DRAGONCRY
鳳凰の巫女に比べ、全体的に2人の関係性がより深く描かれている作品になっている。
1例だが、ステラ王国の星を見てみたいという発言をなんとナツは覚えており、元気がないルーシィにステラの星空を見せようと、ナツがルーシィの手を取るシーンはキュン死確定である。
こちらも、序盤のシーンと最後のシーンはなんとも言えない伏線回収になっているため、鳳凰の巫女と合わせてぜひ観ていただきたい。
余談
単行本巻末の『緊急依頼!フェアリーテイルの謎を解明せよ!』では、ミラジェーンが「温泉でナツはルーシィの裸を目的に女子風呂を覗いたのではないか」と話している。
ちなみに温泉での覗きはエルザによって失敗に終わったが、映画や大魔闘演武編で(映画では偶然、演武編のは意識的に)裸を直視しているので、覗きなんて遠回りな事する必要なんてなかったのではないのだろうかと思う。このやろう羨ましい!!
また35巻特装版に付録していたDVD「妖精たちの合宿」では逆にルーシィがナツに対し仲間以上の感情を抱いている描写がなされており、他のフェアリーテイルのメンバーからナツとルーシィが恋愛的に両思いではないのかとからかわれる場面もあった。
作品の本編とは直接関係がないものの、原作者・真島ヒロ先生により一度Twitterにナツとルーシィのウェディングverイラストがアップされたことがある(新婦ルーシィが新郎ナツの頬にキスをしているSDのもの)。
FTと言えば作者が神懸かった速筆であることにより、読みきりのエピソードが多くあるが、半同棲模様を描いたもの等、何かとナチャラルにイチャイチャしているこの二人が多くみられる。
2014年の月刊マガジン5月号に掲載された読みきりエピソードでは、(以下一部ネタバレにつき改行)
幼女アスカにそうするよう命令されたとはいえ、ナツが躊躇いなくルーシィにキスをせまる事件が発生。ルーシィのウブスキル発動によりハッピーが盾となって回避されたが、その後明らかにナツはハッピーとのキスになってしまったことにがっかりした表情を見せている。
照れる様子もなく「減るモンじゃねーし」とルーシィに平然とキスをせまったナツだが、唇を突き出していたことからしても、実は内心ノリノリであった……のではないだろうか。
FT100YQ
以前連載していた『FAIRYTAIL』のスピンオフ作品であり、実質的な続編である。
この作品でも目立った恋愛描写は未だにないが、2人に関連する人物の進展が多く描かれている。
テッカの街「FAIRYNAIL」にて
ギルティナ大陸最大の都市ドラシールへ向かう途中、タレントギルド「FAIRYNAIL」に立ち寄る。
そこではFAIRYTAILの魔道士たちにそっくりなタレントが在籍していた。
ナツにそっくりな「ナック」、ルーシィにそっくりな「ルーシャ」が登場。
ナックはマネージャーであるルーシャをこき使っていた。仕事のことで気に入らないことがあり、ナックは仕置きと称してルーシャを別室へと強引に連れ出す描写があった。
そんなルーシャを見かねてルーシィは追いかけたが、ルーシィは赤面して帰ってきた。2人に何があったかは…ry
エルキス曰く「あの2人…ああ見えてその…できてるんです」とのこと。
もちろん容姿が一緒でも中身が一緒であることはないが、ナツとルーシィが今後進展するかもと思わせる1つの描写である。
エドラスにて
ファリスが使用した魔法「水翼」により、再びエドラスへと転送される。そこでルーシィは「ママ…だよね?」とある女の子に話しかけられる。
なんとその女の子は「ナーシャ」と言いエドルーシィとエドナツが結婚してできた子供だった。
エドナツとエドルーシィは車で2人きりになった時にそういう関係になったそう。
「あたしたちは上手くやってる。きっとお前たちだって」
「そ…そうかなぁ」
ルーシィは今後関係性が変わるかもしれないという事実を知ったが、それ自体に難色を示していなかったため、ナツに対して「仲間」以外のなんらかの感情は持っていると思われる。
対してナツは子供がいることについては特に驚きもせず、むしろ当たり前のような、満更でもないような様子だった。
また、これ以外でも100年クエストでは2人以外の周りの関係性がどんどん変わっており、もしかすると今後作中で2人(主にルーシィ)の心理的な感情の変化や、なんらかの進展があるかもしれない…?