概要
『FAIRYTAIL』アニメ映画第1作。2012年公開。ストーリーやキャラクターの原案に、作者の真島ヒロが全面協力している。
時系列は第2部X791が舞台となっているが、妖精の尻尾の本部が広々としていることなど、原作及びTVアニメ版と矛盾が多くどのあたりの話なのかは不明(キャラクターの服装などは当時TVアニメが放送されていたあたり、つまり大魔闘演武開催前をベースにしている)。
キャッチコピーは「守りぬく!! 出会えた奇跡を!! 仲間の笑顔を!!」「オレたちは、永遠に仲間だ!!」。
本作はDVDが発売されておらず、現在手に入るのはBlu-rayだけである。
原作単行本36巻の特装版にはDVDが付属し、こちらでは読者からの要望により日本語字幕(TVアニメ版FTの映像ソフトにはこのような機能は無い)を選択することができるようになっている。Blu-rayでも選択可能。
DVD、Blu-rayどちらでも、劇場未公開のプロローグ「はじまりの朝」が収録されている。
あらすじ
妖精の尻尾の「最強チーム」は依頼を受けて盗賊団討伐に向かうが、肝心かなめの盗賊団のボス・ギースには魔法を使い逃げられてしまう。眼前でギースを逃してしまったルーシィは責任を感じながらもハルジオンに戻ってくるが、仲間たちと別れ家でシャワーを浴びた帰りに行き倒れていた謎の少女エクレアを拾う。
朧気ながら記憶を取り戻してきたエクレアは「バウンダリー」へと向かうことを決め、「最強チーム」は護衛を買って出た。だが、彼女の持つ鳳凰石の片割れを狙い闇ギルドカーバンクルの魔の手が迫る。カーバンクルは莫大な報酬目当てに、隣国ベロニカの王子クリームに命じられ鳳凰石の強奪を目論んでいた…。
登場人物
鳳凰の巫女と協力者たち
エクレア
CV:遠藤綾
鳳凰石の右半分を託された少女。非常に長い髪に布を撒いて一本結びにしている。
記憶を失い放浪していたところをルーシィに保護された。「魔法が人を不幸にすることもある」という思想を有する。
モモン
CV:かないみか
エクレアの相棒である黄色い鳥。オス。ドジでおっちょこちょいだがエクレアのことを何より大事に思っている。
カラード
CV:掛川裕彦
エクレアが唯一記憶に残っていた人物。巨大な怪物の住む密林バウンダリーの奥に結界を張り居を構えていた。
その正体はエクレアの父であり、鳳凰石の解除(ディスペル)に生命を賭けていた。
ベロニカ公国&カーバンクル
クリーム
CV:宮田幸季
小国ベロニカの王子。鳳凰石の左半分を保有している。
鳳凰石を手に入れるためなら手段を択ばない狡猾かつナルシストな男。
ディスト
CV:森久保祥太郎
カーバンクルのリーダー格。「闇に蠢く柘榴の獣」を名乗るキザな男。
念力による物体操作魔法という、原始的にして強力な魔法を使う。
キャノン
CV:石井康嗣
カーバンクルの魔導士。その名に恥じず衝撃波を放つ魔道大砲を操る。エルザの剣と同じように、自分の保有する魔道火器を自在に取り出し戦うため高い火力を有する。
コーディネーター
Cv:生天目仁美
カーバンクルの魔導士。ケバい女性。
相手の魔法を強制的にキャンセルし「素」の状態に戻すことができる。
エルザ同様の換装魔法を使いこなす。
チェイス
CV:遊佐浩二
カーバンクル所属の仮面の暗殺者。最初にエクレアを襲った斥候。
影となってあらゆる所に潜むというローグに似た魔法が使える。身体能力も高く、大小さまざまな暗器を用いて戦う。
用語
鳳凰石
火の民と呼ばれる少数民族が鳳凰を封印するために用いた秘石。
二つ揃えて円にすることで鳳凰を再びよみがえらせ、その血を飲んだ者は完全な不老不死を得るとされる。
ディスペル
魔道具に込められた魔力を解放する魔法。鳳凰石に使えば、鳳凰を召喚できなくなるとのこと。
カーバンクル
魔導士闇ギルド。ベロニカのギルドではない(公国軍からも嫌悪されていた)。
ベロニカ公国
イシュガル北部、フィオーレ王国の北に位置する小さな公国。X791に建国400周年を迎えるため、クリームは王位継承式典と同時に不老不死となり、永久に君臨することを目論んだ。
さて読者の諸君、400年前というワードに聞き覚えは無いかね?
関連イラスト
DRAGONCRY:映画第2作