概要
正式名称は『FAIRY TAIL ブルー・ミストラル』。作者は渡辺留衣で、担当から「ウェンディで漫画描いて」と言われた時にはなんかのドッキリかと思ったらしい。
本作はなんと講談社の少女漫画誌『なかよし』で連載されており、非常にコマも大きく心理描写なども本編より繊細かつ美麗に描かれているのが特徴。単行本は全4巻。
時系列はウェンディが「新入り」だと自称していることからもわかる通り、ジュビアが短髪な点、リサーナやパンサーリリーが登場しない点、シャルルが一度もハッピーを名前で呼ばない点などエドラス突入の直前辺りが舞台になっている。なお、単行本最終巻では第2部以降(7年後)のゲストの夢をシャルルが見るおまけ漫画が収録されている。
妖精の尻尾のハッチャケ振りもあまり本編と変わらないが、基本みんな「ウェンディが好きすぎる人」と化しており(あのガジルですら)、本編だと親の顔よりもよく見るお色気・下ネタシーンなどは大幅減となっている。ちなみに単行本欄外では「氷の魔導士だからって誰でも脱ぐわけじゃないよ、『なかよし』だぞ?」とメタ発言を行うシーンまである。
題名の「ミストラル」はフランス南東部で吹く冷涼な突風を意味しており、本来担当は『竜の谷の謎』にする予定だったのを「イカン! このタイトルじゃ4話で終わる!!」と作者が急いでこちらに変更してもらったとのこと。
あらすじ
六魔将軍を倒し、所属していた化猫の宿を失ったウェンディとシャルルは、妖精の尻尾で暮らすことになった。
毎日バカ騒ぎの妖精の尻尾にすぐに親しむウェンディだったが、夢である竜との再会を忘れたわけじゃない。立派な魔導士になるため、今日もウェンディはシャルルと一緒に冒険の旅に出る…。